サッカーコラム J3 Plus+　

J1・J2・J3・日本代表などを幅広くカバーするサッカーコラムです。基本的には毎日更新しています。よろしくお願いいたします。

最近のエントリー (20記事)

　2024/01/14 【J1：順位予想】 2024年の予想の受付を開始しました。 (現在の参加者：342名)
　2024/01/09 【J2：順位予想】 2024年の予想の受付を開始しました。 (現在の参加者：172名)
　2024/01/10 【J3：順位予想】 2024年の予想の受付を開始しました。 (現在の参加者：83名)

お勧めしたいエントリー (15記事)

日本代表での活躍が期待される若手プレーヤーをピックアップしてみた。 (右SB編) | | |　

■　人材が不足しているポジションは・・・。

ちょっと前までは「日本サッカー界で人材が不足しているポジション」というと真っ先に名前が挙がってきたのはセンターバックだった。ザックJAPANのとき、ならびに、関塚JAPANのときはセンターバックの人選で大いに苦労した。体格的なハンディを抱えていることに加えて近年はフィード力とスピードも要求されるようになっているので「国際レベルで通用するセンターバック」がなかなか出てこなかった。

しかしながら、ここにきて五輪世代のDF植田直(鹿島)とDF岩波(神戸)が台頭。日本代表を狙えるところまで実力を付けている。U-23アジア選手権での活躍は記憶に新しいところ。さらにDF吉田(サウサンプトン)はプレミアリーグで経験を積んで「頼れる中堅世代のセンターバック」になっており、JリーグではDF槙野(浦和)やDF森重(FC東京)が存在感を発揮している。一時期と比べるとはるかに見通しは明るくなった。

その他ではセンターフォワードも人材が不足して久しい。同様にサイズが必要となるが期待の持てる大型フォワードは「3・4年くらいに1人」の割合しか出てきていない。順調に伸びてきているとは言い難いところもあるが、今の時点で18歳以上の選手に限定すると本当の意味での「日本人の大型フォワードの逸材」は何度かハリルJAPANに召集されているFW杉本健(C大阪)が最後になってしまうほど枯渇している。

■　意外と人材が不足しているサイドバック

「センターフォワードの逸材」が登場することは何よりも待たれるがその他のポジションで人材が不足しているのがサイドバックのポジションである。DF長友(インテル)、DF内田篤(シャルケ)、DF酒井宏(ハノーファー96)、DF酒井高(ハンブルガーSV)の4人が20代前半から中盤の時期に欧州にわたって存在感を発揮しているので代表目線で考えると致命的な問題にはなっていないが次に続く有望な選手がなかなか出てこない。

特に右SBの人材難は深刻である。欧州組を招集できないときはJリーグ組だけで合宿を行うがハリルホジッチ監督は右SBの人選で相当に苦労している。国内組オンリーだった2015年8月の東アジアカップのときは本来はCBのDF遠藤航(当時：湘南)を右SBで起用したがハリルホジッチ監督を満足させることができる右SBがほとんどいないのが現状である。悪い意味でハリルホジッチ監督が選考のときに悩む必要がある。

今回の2連戦は初戦のアフガニスタン戦(H)はDF酒井宏(ハノーファー96)が起用されて、2戦目のシリア戦(H)はDF酒井高(ハンブルガーSV)が起用されたが、DF内田篤(シャルケ)は怪我のためプレーできない状態が続いており、決め手に欠ける現状である。国内組であれ、海外組であれ、今の時点では一番レギュラーポジションを奪取しやすいポジションが右SBであるが、勢いを持った若手の右SBは非常に少ない。

■　リオ世代で有望な右SBというと・・・。

所属クラブでセンターバックとしてプレーしている選手を右SBで起用する方法もある。先のDF遠藤航(湘南)も候補の1人で、さらにはDF塩谷(広島)にも可能性がある。彼も何度かハリルJAPANに召集されているが会見等のコメントを聞く限りではハリルホジッチ監督は(CBではなくて)右SBの候補として考えている模様。DF塩谷は守備力はもちろんのこと、攻撃力もあって、スピードや高さもある。右SBとしても面白い。

五輪世代ではDF室屋(FC東京)に期待する声は多い。残念ながら怪我をして戦線を離脱しているがU-23アジア選手権のときは右SBとして見事な活躍を見せた。「明治大→FC東京」という経歴、大学3年のときにプロ契約を結んでJリーグ入りを決断したこと、さらにはスピードがあって左右両方のSBをこなす点が共通点。『長友二世』と言われているが基本的な技術が高くて組み立てにも参加できるのは大きな魅力と言える。

所属の福岡ならびに五輪代表では左SB(=左WB)でプレーする機会が多くなっているがDF亀川(福岡)も代表に絡んできてもおかしくないポテンシャルを秘めている。もともとは守備力の高さがウリの選手だったが近年は攻撃力アップが著しい。サイドを駆け上がるときの迫力は相当なレベルである。まずは五輪代表で定位置を確保することが求められるが、リオ五輪の本大会で活躍できるとフル代表入りも見えてくる。

関連エントリー

　2010/09/24 　香川真司はドイツでどんな評価をされているのか？
　2011/04/15 　内田篤人はドイツでどんな評価をされているのか？
　2011/04/28 　長友佑都はイタリアでどんな評価をされているのか？
　2011/12/20 　乾貴士はドイツでどんな評価をされているのか？
　2013/09/28 　Jリーグの観客動員数は本当に減っているのか？ (上)
　2013/09/29 　Jリーグの観客動員数は本当に減っているのか？ (下)
　2013/09/30 　Jリーグの観客動員数は本当に減っているのか？ (extra)
　2013/11/24 　【FIFAランキング】なぜ日本が44位で、ベルギーが5位なのか？ (上)
　2013/11/25 　【FIFAランキング】なぜ日本が44位で、ベルギーが5位なのか？ (下)
　2016/03/29 　日本代表での活躍が期待される若手プレーヤーをピックアップしてみた。 (GK編)
　2016/09/01 　J3+(アンテナ) ・・・注目サイトの最新記事 (4つ)

関連記事