■ 新潟へ・・・アルビレックス新潟は、2004年にJ1に初昇格したので、今年でちょうど10年目を迎える。2012年は33節まで降格圏の17位に沈んでいたが、最終節でG大阪と神戸を上回って、奇跡的にJ1残留を成し遂げた。そのホーム開幕戦を観るために新潟市にあるビッグスワンを目指して旅に出た。新潟に行くのは、2007年以来で、たぶん、人生2回目である。
#1 新潟駅
新潟県は47都道府県の中で5番目に面積の広い都道府県で、1位が北海道で、2位が岩手県で、3位が福島県で、4位が長野県で、5位が新潟県となっている。県内は上越地方と中越地方と下越地方と佐渡地方の4つに分けられており、上越地方には上越市や糸魚川市、中越地方には長岡市や三条市、下越地方には新潟市や新発田市などがある。都(=京都)に近い方から、上→中→下となっている。
米どころとして知られており、コシヒカリの収穫量は日本一で、特に、「魚沼産コシヒカリ」はトップブランドの1つと言える。現在の人口は、約238万人で都道府県別では第14位に位置するが、「食べ物に困ることがない。」という理由もあって、明治時代の初期から中期にかけては、当時の東京府や大阪府よりも人口が多くて、「しばらくの間、全国1位をキープしていた。」という。
#2 萬代橋 (夜バージョン)
■ 萬代橋新潟市の中心部は、東西に信濃川が流れている。そのため、北エリアと南エリアを結ぶために、いくつかの橋が架けられているが、有名なのは、萬代橋で、観光名所の1つになっている。もともとは「よろづよばし」と呼ばれていたというが、今は「ばんだいばし」と呼ばれている。現在の萬代橋は1929年に完成しており、「3代目」に相当するという。6連アーチになっている。
#3 萬代橋 (朝バージョン)
■ 信濃川ウォーターシャトルビッグスワンに行くには、通常は、新潟駅からバスに乗ることになるが、せっかくなので、リッチに船(=信濃川ウォーターシャトル)に乗っていくことにした。市内にいくつかの乗り場があるが、新潟駅から徒歩で30分くらいのところにある朱鷺メッセまで行って、そこから50分ほど船に揺られた後、執着地点のふるさと村から歩いてビッグスワンに向かうという計画である。
朱鷺メッセからふるさと村までの乗船券は950円。「貸切状態」で優雅なときを過ごすことができた。信濃川ウォーターシャトルには、アナスタシア号とベアトリス号の2つがあって、定員は108人である。朱鷺メッセとふるさと村の間を往復する「シャトル便」と、朱鷺メッセ付近の信濃川下流域を45分間、遊覧クルーズする「周遊便」の2パターンがある。
#4 乗船場 (信濃川ウォーターシャトル)
#5 橋の下をくぐる
■ ふるさと村からビッグスワンへ萬代橋など、信濃川に架かっている橋の下を船でくぐって、ふるさと村に着いた。ここは、新潟の名産品などを食べたり、買ったりすることができるバザール館と、新潟の文化や歴史を学ぶことができるアピール館の2つがメインになっている。人も多かったので、なかなかの盛況だったが、あまり時間が無いので、ちょっと中を見ただけで、いよいよビッグスワンに向かう。
このあたりの地理に詳しい人は、「ふるさと村からビッグスワンまでというと、結構、距離があるのでは?」という感想をもつかもしれないが、確かにそのとおりで、橋のところまで戻らないと川を渡ることができないため、遠回りすることになる。地図上では7キロとなっていたが、ふるさと村を出たのは10:10頃で、ビッグスワンに着いたのは11:40頃だったので、1時間半ほど歩いた計算になる。
#6 ふるさと村
■ ビッグスワンまでもう少し前回、ビッグスワンに行ったときは、新潟駅からそのままシャトルバスに乗ったので、ほとんど寄り道をしなかった。そのため、スタジアム以外のところを見ることはできなかったが、今回は、全く違うルートでゆっくりとスタジアムに向かったので、全く景色を見ることができた。かなり歩くことになったが、ビッグスワンの白い屋根が遠くに見えてきたときの感動は、徒歩でないと味わえなかっただろう。
スタジアムに近づくにつれて、オレンジ色のユニフォームを着た人が多く見られるようになってきた。アルビレックス新潟は、近年、観客動員数が減ってきており、2万人を割る試合もあるが、さすがに、ホーム開幕戦ということもあって、たくさんの人が集まってきている。子供も、大人も、年齢に関係なく、ホーム開幕戦を楽しみにしていたことが分かるほど、どの人も、軽快な足取りでスタジアムに向かっていく。
#7 ビッグスワンの屋根
#8 スタジアムへの道のり
■ ようやく到着!!!そんなこんなで、キックオフの1時間と20分前。ついにビッグスワンに到着した。今回が2回目の訪問となるが、改めて感じたのは、外観がキレイで、おしゃれであるということである。夜になって、ライトアップされたときは、もっと幻想的な雰囲気になるのかもしれないが、昼間でも、十分に雰囲気がある。外観に関しては、日本のどこのスタジアムにも負けておらず、トップクラスなのは、間違いない。
#9 トップクラスの外観
メインスタンドの正面のところには、フードゾーンがあって、その近くには、大運河(カナール)が流れている。ここでは、寝ころびながら、購入したものを食べることもできるし、水と触れ合うこともできる。サッカー場の近くにこういうところがあるというのは珍しいが、非常にいいところで、川に遊びに来たような感覚になる。ビッグスワンの名物の1つと言える。
#10 近くにあるカナール(大運河)
■ スタジアムグルメフードゾーンに行くと、たくさんの人でにぎわっている。「ビッグスワンはスタジアムグルメが充実している。」と言われているが、そそられるものがたくさんある。その中で、今回は、ぴあのJリーグガイドの中で、「代表的なスタジアムグルメ」として取り上げられていた「越後もちぶた串焼き」を購入した。新潟県内で飼育されたブランド豚である。
一刺しで¥500なので、結構な値段であるが、確かに、ボリュームもあって、¥500を出す価値のあるものだと言える。今回は、時間もなかったので、もちぶたしか、食べることができなかったが、やきそばの上にカレーがかかっている「カリーナ」も食べてみたかった。新潟のご当地グルメで、新潟の人にとっては、お馴染みの食べ物だと紹介されている。
#11 売店 (とん八)
#12 越後もちぶた串焼き
試合の時間が近づいてきたので、スタジアムの中に入ろうとするが、この日は、3万人近くのサポーターが集まったので、手荷物検査に並ぶ列も長くなっていて、簡単には入ることができない。この日は、売店などでも、何度か列に並ぶことがあったが、店員の人もゆっくりしている人が多かったが、それに文句を言う人はいない。新潟県民は穏やかな人が多いのかな?という感想を持った。
そのときに、近くに並んでいる人を見ると、「年配の夫婦が2人で試合を観に来ている。」と思しき組み合わせが目に付く。Jリーグは20年しか経過しておらず、年配の夫婦をスタジアムに呼び込むのは大変なことなので、熟年カップルの多さというのは、浸透度を図るいいものさしとなる。アルビレックス新潟の場合は、地域にしっかりと根付いていることが想像できる。
#13 フードゾーン
#14 スタジアムの中へ・・・
(下)に続く。
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