■ 札幌編第1回の
名古屋グランパス編に続いて、第2回はコンサドーレ札幌。このチームは、96年、97年がJFL。98年がJリーグ。99年、00年、03年~07年、09年、10年がJ2。01年、02年、08年がJ1で戦っている。
wikipediaを参考に過去にチームに所属した全外国人選手と、その「思い出」や「印象」を書き出してみた。MF鄭容臺ら在日枠だった選手は記述されておらず、対象外のようである。また、アルシンドらJFL時代のみチームに在籍した選手も対象外となっている。
J2が長かったので、全く印象のない選手もいた。さて、あなたは何人覚えていますか? (38人中)
(1) DF ペレイラ (1996年-1998年、ブラジル)
→ 黄金時代のヴェルディ川崎を支えた名センターバックで1994年のリーグMVP。フリーキッカーとしても有名で、記憶にある限りでは、Jリーグの試合で左右両足でフリーキックを決めているのは、ペレイラとカズと磯貝くらいではないか?と思う。(※ ペレイラは右利き。弾丸フリーキックのほかにコースを狙うパターンもあった。)
(2) MF ウーゴ・マラドーナ (1997年-1998年、アルゼンチン)
→ 元アルゼンチン代表のディエゴ・マラドーナ氏の弟。さすがに兄には及ばないが、実力は相当のもので、ずんぐりした体格もよく似ていた。PJMフューチャーズ、アビスパ福岡でもプレーした。
(3) FW バルデス (1997年-1998年、パナマ)
→ 尋常でない跳躍力を生かしたヘディングシュートを武器にゴールを重ねたストライカー。C大阪、鳥栖、大宮などでもプレーしており、いろいろなチームを渡り歩いたが、どこのチームでもゴールを量産した。(※ 1998年はJリーグで31試合で21ゴール。)
(4) MF バウテル (1998年、ブラジル)
→ Jリーグに昇格した頃の磐田のMFというイメージが強かったが、磐田での出場経験はJFL時代のみでJリーグでは試合に出場していないようである。(※ 札幌では21試合で3ゴール。)
(5) MF クレーベル (1999年、ブラジル)
→ この選手は分からない。
(6) MF アシス (1999年、ブラジル)
→ 元ブラジル代表のロナウジーニョの兄として有名。ミドルシュートが得意というイメージがあるが、正しいかどうかの自信はない。(※ 札幌では29試合で8ゴール。)
(7) FW リカルジーニョ (1999年、ブラジル)
→ この選手は分からない。
(8) MF ビジュ (1999年-2002年ブラジル)
→ ブラジル人とは思えないほどの技術力だったが、抜群の身体能力を持つ守備的な選手。甲府や水戸でもプレーした。ボランチのほかに、センターバックでもプレー。
(9) FW ジネイ (1999年、ブラジル)
→ この選手は分からない。
(10) MF アウミール (2000年、ブラジル)
→ この選手は分からない。(※ 1999年はJ2時代のFC東京でプレーしている。)
(11) FW エメルソン (2000年、ブラジル)
→ この選手については、何が本当だったのか分からない。(※ 名前と生年月日が偽りであったことは確認できた。札幌では34試合で31ゴール。)
(12) FW ウィル (2001年、2003年、ブラジル)
→ Jリーグ屈指の悪童。2001年は得点王となったが、横浜Fマリノスではトラブルで解雇される。大分でもプレーした。(※ 2001年の得点王とベストイレブン。)
(13) MF アダウト (2001年、ブラジル)
→ この選手は分からない。
(14) DF マクサンドロ (2002年、ブラジル)
→ ロブソンとともに加入してきたセンターバックであるが、期待に応えられなかった。ちなみに、この時のチームには、山瀬功治、小倉隆史、小島宏美、今野泰幸、新居辰基らが在籍していた。今野はボランチではなくストッパーでプレーすることが多かった。(※ 札幌では3試合に出場。)
(15) FW ロブソン (2002年、ブラジル)
→ ある意味では「伝説」となっているストライカー。ロシアリーグ得点王という実績はウソだったようだ。今の時代なら、そういったウソは絶対にバレると思うが、この時代はそこまで情報が流通していなかったみたいである。「ロブソンに責任を取ってもらう。」という柱谷監督の言葉は迷言である。(※ 札幌では6試合でノーゴール。)
(16) FW バーヤック (2002年、ユーゴスラビア)
→ スピードのあるアタッカー。それなりには活躍したが、チームを残留させることは出来なかった。(※ 2010年はドイツのデュイスブルクでプレーしている。2007年-2009年はマインツでプレーしているので、クロップ監督の下でプレーしているはず。)
(17) MF ジャディウソン (2002年、ブラジル)
→ 小柄な左利きのテクニシャン。シーズン途中に加入したが、大きなインパクトは与えられなかった。(※ 164㎝という身長。)
(18) MF ホベルッチ (2003年、ブラジル)
→ この選手は分からない。(※ 2001年のコンフェデのときのブラジル代表の10番らしい。超大物。札幌では17試合で5ゴール。)
(19) MF ベット (2003年、ブラジル)
→ 広島でもプレーしたガチムキタイプの選手。広島では不祥事で退団した。(※ 札幌では7試合で1ゴール。)
(20) MF ビタウ (2003年、ブラジル)
→ 2000年代初めにG大阪でもプレーした。(※ 札幌では22試合で5ゴール。)
(21) FW アンドラジーニャ (2003年、ブラジル)
→ J2でゴールを量産したストライカー。大分や新潟でもプレーした。(※ 札幌では22試合で6ゴール。最初に入団したチームがG大阪だったことは忘れていた。)
(22) MF ウリダ (2003年、オランダ)
→ オランダ出身のボランチ。名古屋から加入した。(※ 札幌では13試合で1ゴール。)
(23) MF 徐暁飛 (シュ・シャオフェイ) (2005年、中国)
→ 珍しい中国人選手。名前は分かるが・・・。(※ 札幌では11試合に出場。昨年、現役を引退したようだ。)
(24) FW デルリス (2005年、パラグアイ)
→ 水戸で活躍していたが、シーズン途中に札幌が獲得し、話題になった。しかし、札幌では思ったような活躍は出来ず。先日、交通事故で亡くなったというニュースが流れた。(※ 札幌では19試合で1ゴール。)
(25) FW フッキ (2006年、ブラジル)
→ 2007年は東京ヴェルディでプレーし、得点王とJ1昇格を成し遂げたが、ブレークしたのは札幌時代。当時の監督は柳下氏で、扱いに苦労していたが、ポテンシャルは桁外れだった。現ポルト所属でブラジル代表にも選ばれている。(※ 札幌では38試合で25ゴール。)
(26) MF セバスティアン (2006年、アルゼンチン)
→ 名古屋にも在籍していた選手。(※ リーグ戦出場は1試合だけ。)
(27) DF ブルーノ・クアドロス (2007年、ブラジル)
→ J1昇格したものの、三浦サッカーで彼本来の持ち味は発揮できなかった。外国人枠の問題もあって、FC東京に移籍して2年間プレーした。
(28) FW ダヴィ (2007年-2008年、ブラジル)
→ FWフッキの後釜で期待が大きかったので厳しいかと思ったが、三浦サッカーによくマッチしていた。(※ 2007年は39試合で17ゴールをマークして昇格に貢献。)
(29) MF カウエ (2007年、ブラジル)
→ 地味系の中盤の選手で安定したプレーを見せてJ1昇格に貢献したが、1シーズン限りで退団となった。
(30) FW イタカレ (2007年、ブラジル)
→ この選手は分からない。(※ 3試合に出場したのみ。)
(31) MF アルセウ (2008年、ブラジル)
→ シーズン前のキャンプ中、チーム戦術と合わずに数日で退団してしまった。このためチームプランが大きく崩れたのは残念だった。2007年、2009年、2010年は柏レイソルに所属。
(32) FW ノナト (2008年、ブラジル)
→ 期待のストライカーだったが、コンディション不良でほとんど活躍できず。(※ リーグ戦出場は1試合のみ。大誤算だった。)
(33) MF クライトン (2008年-2009年、ブラジル)
→ 卓越したフィジカルと技術と運動量でチームの軸となった選手。札幌ではフォワードに近い位置でプレーすることが多かった。2009年途中に退団した。2004年、2005年は名古屋でプレー。
(34) FW アンデルソン (2008年、ブラジル)
→ 長身選手をかき集めていた頃にやってきた187㎝のストライカー。(※ 札幌では16試合で4ゴール。FWダヴィとの2トップは迫力はあった。)
(35) FW エジソン (2008年、ブラジル)
→ この選手は分からない。(※ リーグ戦出場はゼロ。)
(36) FW ハファエル (2009年、ブラジル)
→ シーズン途中で退団したMFクライトンの後釜で加入したMF。ミドルシュートにいいものはあったが、なかなか起用されずに不完全燃焼に終わった。
(37) MF ダニルソン (2009年、コロンビア)
→ 元コロンビア代表。2年連続で名古屋にレンタル移籍することになった。2010年のベストイレブン。
(38) DF 趙晟桓 (チョウ・ソンファン) (2009年-2010年、韓国)
→ 元韓国代表。能力は低くはないが、アピールポイントも少なかった。2010年途中に退団した。
まとめということで、38人中で全く分からなかったのは、クレーベル、リカルジーニョ、ジネイ、アウミール、アダウト、ホベルッチ、イカタレ、エジソンの8人だった。
・FWキリノら現所属選手は対象外。
・他のチームでもプレーした選手が多い。
・エメルソン、ウィル、フッキ、ダヴィら問題児タイプのストライカーが多い。
・他所のチームから連れてきた中盤の選手はあまり活躍していない。
・J2が長いため、全く分からない選手も多かったのは残念。
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