■ J1の第18節J1の第18節。2勝10敗5分けで勝ち点「11」のヴィッセル神戸はホームのノエビアスタジアムで浦和レッズと対戦した。浦和は3勝5敗9分けで勝ち点「18」。ともにACLに出場しているが開幕から低調。残留争いに巻き込まれている。どちらもリーグワーストの2勝で中断期間に突入したが浦和は再開初戦の名古屋戦(H)は完勝。10試合ぶりに勝ち点「3」を獲得した。神戸は再開初戦は柏に1対3で敗れて黒星発進となった。
ホームの神戸は「4-2-3-1」。GK前川。DF山川哲、大崎玲、小林友、酒井高。MF山口蛍、橋本拳、武藤嘉、イニエスタ、汰木。FW大迫。6月の4連戦で日本代表から外れたFW大迫は12試合で1ゴールのみ。12節のG大阪戦(A)以来なのでかなり久しぶりにスタメンで起用された。MFイニエスタは4試合連続スタメン。16試合で2ゴール3アシストを挙げている。去就が注目されるMF橋本拳がスタメンで起用された。
対するアウェイの浦和は「4-2-3-1」。GK西川。DF宮本優、アレクサンダー・ショルツ、岩波、大畑。MF柴戸、岩尾、大久保智明、江坂、明本。今シーズンも怪我がちなFWキャスパー・ユンカーがスタメンで起用された。15節以来の出場となるがここまで10試合で4ゴールを挙げている。DF岩波は神戸U-18出身。古巣対決となる。怪我明けのDF酒井宏はベンチスタート。引き続いてDF宮本優が先発で起用された。
■ 16節を終えた時点でともに2勝のみ・・・。試合は開始早々の前半1分に神戸のCBのDF大崎玲の不用意なプレーからボールを奪ったFWキャスパー・ユンカーがフリーでシュートを放ったが惜しくもポストに直撃する。神戸は大ピンチを迎えたが命拾いした。いいプレーを見せたFWキャスパー・ユンカーだったが直後のプレーで負傷。前半7分という早い段階で負傷交代となった。15節のC大阪戦(A)もスタメンで出場したが怪我の影響で前半のみの出場だった。
浦和は売り出し中のドリブラーのMF大久保智明が積極的なプレーを見せた。降格兼脱出のためには勝たないといけない神戸だったがなかなかチャンスを作れず。後半17分にFW大迫とMF汰木を下げてMFボージャン・クルキッチとMF郷家を投入。後半25分にはMFイニエスタを下げてMF扇原を投入するが大きなプラスの効果は生まれず。神戸は試合を通して6本のシュートしか打つことができなかった。
0対0で迎えた後半32分に浦和は途中出場したMFダヴィド・モーベルグがFKでゴールを狙ったが惜しくもキーパーにセーブされた。さらに後半45分にも左利きのキッカーにとっては絶好の位置でFKを獲得すると今度は鮮やかにネットを揺らして土壇場で先制ゴールを奪った。新戦力のMFダヴィド・モーベルグは今シーズン3ゴール目。約2か月半ぶりのゴールとなった。1対0で勝利した浦和は2連勝。調子を上げてきた。
■ MFダヴィド・モーベルグが終了間際に劇的なゴール!ともに開幕から低調。16節を終えた時点ではわずか2勝のみだった。降格の危機を迎えている中、リーグ戦は再開したが浦和は2連勝、神戸は2連敗。再開後の2試合は対照的と言える。今シーズンのJ1は残留争いのレベルがかなり高いので18試合で勝ち点「21」となった浦和もまだまだ安心はできないがそれでも再開後の2試合で勝ち点「6」を獲得できたのは大きい。最下位に沈む神戸との差は「10」まで広がった。
引き分けで終わりそうな空気だったがMFダヴィド・モーベルグの左足がさく裂した。Jリーグデビューから2試合連続でゴールを決めた後は怪我もあってなかなか活躍できなかったがスペシャルな左足を持っている。このクラスの選手が2本連続で同じような位置からFKのチャンスを得たら高確率で2本目のシュートの精度や質は上がる。1本目のFKも惜しかったが2本目はコースやスピードなどすべて完ぺきだった。
残念なのは開始早々に負傷交代となったFWキャスパー・ユンカーである。いきなり決定機に絡んで快調なスタートを切ったがすぐにプレー続行不可となった。サイズがあってスピードもあるので「J1の中ではトップクラスのストライカー」と言えるがさすがにこれだけ怪我が多いと戦力として計算するのは難しい。試合中の怪我は付き物とはいってもこれだけ怪我での交代が多いとゲームプランは大きく崩れてしまう。
■ 18試合で勝ち点「11」のみ。敗れた神戸は2連敗となった。15節の札幌戦(H)は4対1で大勝。勢いに乗った状態で中断期間を迎えたかに思えたが再開後の2試合はともに敗戦となった。残留争いのライバルである湘南が再開後は2連勝と好調。勝ち点「19」となったので神戸との差は「2」から「8」まで広がった。神戸はもともと「J1残留」に向けて黄色信号が灯っていたが2連敗となったことで「最悪の事態」を覚悟しないといけない状況になってきた。
18試合で勝ち点「11」というのは相当に厳しい。J1残留のために必要とされる勝ち点「38」をクリアするためには残りの16試合で勝ち点「27」が必要。16試合で8勝5敗3分けが必要なので1試合平均の勝ち点は1.69。大変な数字である。次の19節は鳥栖戦(A)になるがその次が清水戦(H)、その次が磐田戦(A)になる。残留争いに巻き込まれている静岡の2チームとの2連戦がキーになる。1勝1分け以上が求められる。
当然、経験値を持った選手はたくさんいるのでどこかのタイミングで攻守がかみ合って大型連勝する可能性はあるが負け方が非常に良くないのは気になるところ。FWステファン・ムゴシャ(仁川U)、MF乾(C大阪)、DF飯野(鳥栖)などが獲得候補に挙がっているが夏の移籍市場で獲得した新戦力を起用できるのは22節以降。あと3試合は現有戦力で乗り切らないといけない。静岡の2チームとの直接対決には間に合わない。
▼ 動画の投稿日 (2022年6月17日)
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