■ 2019年の8月にメディアで報道される。湘南を率いていた曹貴裁監督のパワハラ問題が最初にメディアで報道されたのは2019年の8月だった。体操の宮川選手などスポーツ界で「パワハラ」や「告発」といったことが(ある意味では)ブームになっていたので曹貴裁監督のパワハラ問題が報じられたときも話題になったがすぐに曹貴裁監督は活動自粛となった。その後、調査が進められたが、2019年10月4日にJリーグから「パワハラ行為があった。」と認定された。
処分内容は「けん責及び5試合のベンチ入り禁止処分」だったが2019年10月8日に退任が発表されて「公認S級コーチライセンスの1年間停止」という処分も受けた。曹貴裁監督を失った湘南はリーグ戦の大事な時期に6連敗を喫するなど低迷したが何とか16位に入って入替戦出場を果たすとJ2のプレーオフを勝ち上がった徳島と引き分けてドロー。辛うじてJ1残留を達成した。浮嶋監督は最低限の目標をクリアした。
今シーズンも浮嶋敏監督が湘南を率いているが開幕から低迷して下位に沈んでいる。仙台や清水も同じように下位に低迷しているが「例年であれば3チームによる熾烈な残留争いが繰り広げられている。」という成績になる。「コロナの影響でJ2への降格がなくなったのは幸運」と言える状況になっているが、結果が出ておらず、かつ、内容面も芳しくないので「曹貴裁監督の復帰」を求める声はゼロではない。
2012年から曹貴裁監督が湘南を率いているが、その間、3度もJ1昇格を達成している。2014年と2017年にはJ2制覇を成し遂げたが特に2014年は31勝3敗8分けという圧倒的な強さを見せてJ2優勝を達成している。「J2史上最強のクラブ」とも評されたほどである。J1では2015年に年間で8位と健闘した。2018年にはルヴァン杯を制覇して1994年度の天皇杯以来となる「クラブ史上2つ目のタイトル」をもたらした。