■ J1の第18節 J1の第18節。5勝7敗5分けで勝ち点「20」の京都サンガはホームのサンガスタジアム by Kyoceraで湘南ベルマーレと対戦した。湘南は4勝9敗4分けで勝ち点「16」。京都の曹貴裁監督にとっては古巣対決となるが京都にはMF松田天、MF金子大、DF白井康など湘南でプレーした経験のある選手が沢山いる。湘南は降格圏に位置するがここ4試合は3勝1敗と好調。再開初戦の17節はホームでFC東京に勝利した。
ホームの京都は「4-1-2-3」。GK上福元。DF飯田真、アピアタウィア・久、麻田、荻原。MF井上黎、金子大、武富。FW豊川、ピーター・ウタカ、荒木大。古巣対決となるDF白井康はベンチスタート。U-21日本代表候補のMF川崎颯ならびにMF山田楓はともにベンチ外となった。17試合で8ゴールのFWピーター・ウタカがチーム内得点王になる。チームの総得点は「16」なのでちょうど半分の得点を1人で記録している。
アウェイの湘南は「3-1-4-2」。GK谷。DF舘幸希、大岩、杉岡。MF田中聡、石原広、高橋諒、池田昌、茨田。FW町野、瀬川祐。こちらは15試合で7ゴールを挙げているFW町野がチーム内得点王になる。4対0で大勝した15節の川崎F戦(A)で2ゴールを挙げるなどここ最近は躍動しており、7月中旬以降に行われるE-1 サッカー選手権の日本代表候補に浮上している。MF米本やMF畑大雅などがベンチスタートになった。
■ 後半42分にFW町野修斗が決勝ゴール! 暑い中での試合になった。前半13分にFW町野が裏に抜け出してシュートを決めたが残念ながらオフサイドと判定されてゴールは認められなかった。京都はいつも通りでFWピーター・ウタカにボールを集めた。前半24分には右サイドから抜け出してキーパーのGK谷が大きく飛び出していたところを突いてほとんど角度のないところからループシュートでのゴールを狙ったが枠を捉えることは出来なかった。
前半40分に湘南はMF茨田が決定機を迎えたがフリーで放ったヘディングシュートは枠を捉えることが出来ない。前半46分にはFWピーター・ウタカにチャンスシーンが訪れたがこちらもオフライドと判定された。0対0で迎えた後半開始から京都はDFアピアタウィア・久とFW荒木大を下げてDFメンデスとMF福岡慎を投入。MF井上黎をCBに下げて3バックに変更。湘南と全く同じ「3-1-4-2」にシステムを変更した。
後半35分にはFW町野の前線からの守備を起点に途中出場したFWタリクが決定機を迎えたがGK上福元がビッグセーブを見せた。0対0のままで後半の終盤に突入したが後半42分に途中出場したMF米本のスルーパスから同じく途中出場した左WBのMF畑大雅が抜け出してクロス。エースに成長したFW町野が合わせて土壇場で先制ゴールを奪った。1対0で勝利した湘南は2連勝。敗れた京都は2連敗となった。
■ 湘南は2連勝。最高のスタートを切った。 J1が再開して2試合を終えたが17位で中断期間に突入した湘南が2連勝。最高のスタートを切った。これで18試合を終えて勝ち点「19」となった。今シーズンのJ1の残留争いは熾烈を極めるが浦和・G大阪・磐田・清水・神戸など実績のあるチームが巻き込まれている。資金力的にも戦力的にも勝ち点ペース的にも「湘南が最も苦しい立場」というのは明らかだったがここ5試合で4勝1敗。快進撃を見せている。
苦しい立ち位置だった湘南が一気に勝ち点を積み上げたことでプレッシャーのかかる状況になったチームがJ1にはたくさんある。勝ち点「11」で最下位の神戸はもちろんのこと、磐田や清水やG大阪や浦和のみならず、福岡や京都や名古屋などにとっても良くない状況になってきた。勝ち点「20」のままで足踏みしている京都は直接対決で敗れたことで湘南との差は「1」となった。完全に残留争いに巻き込まれた。
値千金のゴールを奪ったのは、やはり、FW町野だった。これで今シーズン8ゴール目。J1の得点王争いに絡んできた。チームの総得点が「16」なので京都のFWピーター・ウタカと全く同じ。チームの総得点のちょうど半分のゴールを1人で記録している。日本代表入りを期待する声は日に日に高まっているがこれだけの活躍を見せているので「E-1 サッカー選手権のメンバーに選ばれる可能性は高い。」と言える。
決勝ゴールはいいコンビネーションからチャンスを作った。この日も湘南は10本のシュートを放ったがシュートチャンスは増えている。ルヴァン杯のプレーオフラウンドを含めて短いスパンで3試合を戦って3連敗したC大阪との3試合も湘南はたくさんのチャンスを作った。「いい形を作れるようになってきた。」と言える。守備陣は「3バックの右」で起用されたDF舘幸希が積極的なプレーを見せて勝利に貢献した。
■ 総得点のちょうど半分がFWピーター・ウタカの得点 敗れた京都はここ9試合で1勝のみ。一時と比べると勢いがなくなってきた。中断前の最後の試合となった16節の川崎F戦(H)で勝利できたのは非常に大きかったがここ9試合の成績は1勝6敗2分け。9試合で勝ち点「5」となると下との差は一気に縮まる。湘南との差が「1」になったので完全に残留争いに巻き込まれた。降格圏に位置するチームとの直接対決なので勝ち点「1」でも悪くなかったが痛すぎる敗戦となった。
湘南にも同じようなことが言えるが攻撃に関しては1人の選手への依存度が高い。FWピーター・ウタカに関してはチャンスメイクの仕事もこなしているので「FWピーター・ウタカがいなくなったら攻撃力は半減する。」と言っても過言ではないだろう。38歳ながら丈夫な選手なので「怪我での離脱」というのは想像しにくいが18試合で16得点のみ。攻撃に関してはFWピーター・ウタカ以外の選手の頑張りが不足している。
途中出場したFW大前は今シーズン6試合目。ここまで長い時間プレーする機会はほとんどなかったので期待が集まったが見せ場はほとんどなかった。スタメンで起用されたFW豊川は攻守に奮闘したがこちらも決定機に絡むことは出来ず。90分を通してチームとして4本のシュートしか打てなかった。7月は札幌・浦和・福岡・G大阪など順位的に近いチームとの対戦がたくさん組まれている。勝負の1か月となる。
▼ 動画の投稿日 (2022年6月17日) VIDEO ★ 現在の投票数 → 157票
→ 最大で8チームまで投票することができます。
→ 「コメント」のところは何も書かなくてもOKです。(投票可能です。)
関連エントリー 2022/01/10 【J1】 順位予想バトル 2022年版 受付終了 (参加者:240名) 2022/01/08 【J2】 順位予想バトル 2022年版 受付終了 (参加者:139名) 2022/01/09 【J3】 順位予想バトル 2022年版 受付終了 (参加者:52名) 2022/01/22 【J1編】 2022年の順位予想 ~ 1:川崎F、2:浦和、3:横浜FM、4:鹿島、5:神戸、6:名古屋~ 2022/01/19 【J1編】 2022年の順位予想 ~ 7:東京、8:C大阪、9:G大阪、10:札幌、11:福岡、12:広島~ 2022/01/16 【J1編】 2022年の順位予想 ~ 13:清水、14:磐田、15:鳥栖、16:湘南、17:京都、18:柏~ 2022/02/07 【J1編】 今オフの補強の最終評価 ~1:C大阪、2:湘南、3:浦和、4:横浜FM、5:FC東京、6:福岡~ 2022/02/06 【J1編】 今オフの補強の最終評価 ~7:清水、8:神戸、9:鹿島、10:磐田、11:札幌、12:京都~ 2022/02/06 【J1編】 今オフの補強の最終評価 ~13:広島、14:川崎F、15:G大阪、16:名古屋、17:柏、18:鳥栖~ 2022/06/20 【エントリー一覧】 2022年シーズンのいろいろ
関連記事