■ MF為田の一発レッドに関しては擁護のしようもない。 J1の12節のC大阪 vs 磐田の試合は5月6日(金)に行われた。唯一の金曜開催となったので大きな注目が集まったが2対1でホームのC大阪が勝利した。C大阪は6試合目にしてようやくの今シーズンホーム初勝利となったが大荒れの展開になった。後味の悪い試合になったとも言える。全ての引き金になったのは後半29分のMF為田の一発レッドだった。MF小川大に対する悪質なファールから試合は荒れてしまった。
MF為田の一発レッドに関しては擁護のしようもない。C大阪が2対0とリードを奪っており、MF為田は後半17分に投入されたばかり。頑張って守備をしなければいけない状況だったが対応が遅れて焦ったのか、危険なプレーになった。最初の段階ではイエローカードが提示されたがVARで確認した結果、レッドカードに変更になった。当然の話である。C大阪は残りの20分以上を数的不利の10人で戦わざる得なくなった。
後半34分にFWファビアン・ゴンザレスがゴールを決めて磐田が1点差に迫ったが後半43分にMF大津祐とGKキム・ジンヒョンが接触してGKキム・ジンヒョンが負傷。ここで時計は止まった。プレー続行不可となったGKキム・ジンヒョンに代わってGK清水圭が投入されて試合終了のホイッスルが鳴ったのは102分04秒。後半のアディショナルタイムの表示は「5」だったが最終的には後半57分過ぎまで試合は続いた。
■ GK清水圭もしくはGKダン・バン・ラムのどちらかがスタメンか? 前半の内容がほぼ完璧で、かつ、2対0とリードをして折り返したC大阪にとっては「まさかの後半」になった。GKキム・ジンヒョンは連続試合フルタイム出場が続いていたが「181試合」でストップとなった。この数字は歴代3位。フルタイム出場の記録が続いていたことも今回の騒動が大きくなった1つの要因と言えるが「フルタイム」や「連続試合出場」の記録が続いていると選手起用などはかなり制限をされてしまう。
偉大な記録であり、本人にとってはモチベーションになっていたとは思うが、ここでフルタイム出場の記録が止まったことが本人やチームにとってプラスに作用することは考えられる。記録が続いていると少々の怪我や体調不良でもプレーすることになると思うが同ポジションの選手はほとんど or 全くプレーできない状況が長く続くことになる。キーパーとなるとなおさら。チーム全体のことを考えるとあまり宜しくない。
「次の名古屋戦(A)までにGKキム・ジンヒョンが間に合うのか?否か?」は5月11日(水)の時点では判明していないが経験豊富なGK清水圭がサブに控えており、また、ベトナム代表のGKダン・バン・ラムも控えている。GKキム・ジンヒョンが欠場した場合はGK清水圭もしくはGKダン・バン・ラムのどちらかがスタメンで起用されると思うが彼らがこのタイミングで経験を積むというのはチームにとってはプラスである。
■ 「脳振とう及び左肩鎖関節脱臼」と診断された。 2009年からずっとC大阪のゴールマウスを守ってきたGKキム・ジンヒョンも34歳になった。そろそろ後釜を見つけないといけない時期に入っている。今回、記録が途切れたのはかなり残念に感じるが「禍転じて福と為す」となる可能性はまあまあ高い。C大阪U-18には年代別代表に招集されているGK春名というクラブ期待の若手キーパーもいるが「キーパーの後継者探し」はC大阪の重要なテーマの1つになる。
クラブからは「脳振とう及び左肩鎖関節脱臼」と発表されたが改めてGKキム・ジンヒョンとMF大津祐が交錯したシーンを見ると「危ないシーンだった。」ということが分かる。GKキム・ジンヒョンはボールをキャッチして倒れた後もボールを離さなかったが「怪我のリスクのこと」だけを考えるとキャッチではなくてパンチングをした方が良かったのかもしれない。キャッチを選択したことで受け身が全く取れなかった。
「あの状況でボールをキャッチできるのはGKキム・ジンヒョンならでは」と言えるが「その後」に関してはいろいろな意見が飛び交っている。その後、プレーを続けたので「脳振盪の疑いによる交代はおかしいのではないか?」という話も出ている。「脳振盪ではなくて肩を負傷してのプレー続行不可なのでGK清水圭が投入されるのはおかしいのではないか?」という声も多いが交代に関しては妥当だったと思う。
■ 「脳振盪か否か?の判断」はかなり難しい。 「脳振盪か否か?の判断」はかなり難しい。サッカーの試合でよく見られるのは「頭と頭がぶつかるケース」になるが『頭と頭がぶつかったら、即、両者は脳振盪の疑いで交代』となったらサッカーにならない。今回のGKキム・ジンヒョンは倒れた後、肩から落ちて体が地面に強く叩きつけられる形になったが「脳振盪かどうかの判断」を即座に下すのは帯同しているチームドクターでも簡単なことではないと思われる。
「GKキム・ジンヒョンは肩をおさえているので脳振盪ではない!」という意見には賛同できない。あれほどの落ち方なので「肩も痛いが脳震盪っぽい。」というのは普通に考えられる。「肩から落ちたので肩の方がダメージは大きかったが落ちたときに頭も打っている。」というのはあり得る話である。人間の身体は「肩を痛めたときは脳震盪にはならない。」という都合のいい仕組みにはなっていないと思われる。
C大阪にとってはせっかくのホーム初勝利の試合がかなり後味の悪いものになってしまったがGKキム・ジンヒョンの負傷がイエローカードが提示されるほどのMF大津祐の危険なプレーが発端だったことを考えるとC大阪のサポーターは主に磐田のサポーターからの「GKキム・ジンヒョンやドクターやクラブへの批判の声」には到底納得できないだろう。故意ではないにせよ、怪我をさせられた側(被害者)の立ち位置である。
一方で磐田のサポーターが一連の流れを批判する気持ちは理解できる。開幕からなかなか勝てずに苦労しており、この日も劣勢。特に内容面は散々だった。チームならびに監督に対してかなりフラストレーションが溜まっている状況でMF為田のラフプレーでMF小川大は負傷交代となった。FWファビアン・ゴンザレスのゴールで1点を返したが、結局、追いつくことは出来ず。「何かに当たりたくなる気持ち」も良く分かる。
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