■ この選手たちの共通点は・・・。悲願の初昇格を目指すJ2の町田ゼルビアを支えるのはボランチのMF高江になる。東福岡高から高卒でG大阪に加入したが町田ではMF佐野海とWボランチを形成して近年の町田の躍進を支えている。また、今シーズンは出遅れてしまったが今年の1月に初めてフル代表に招集されたMF松岡大(清水)も豊富な運動量を武器に攻守両面でチームに貢献することが出来る。パリ世代のボランチの中心候補に挙げられる。
昇格1年目となるJ2の熊本で攻守の舵取り役を任されているのはアンカーのMF河原創になる。169センチなのでサイズには恵まれていないが運動量が豊富で右足のキックも正確。プロ2年目の2021年からチームのキャプテンを任されるなど統率力も備わっている。同じ熊本で大ブレイクのシーズンになっているのはアタッカーのMF坂本亘(熊本)になる。兄の坂本広大(鈴鹿)も熊本でプレーした兄弟Jリーガーになる。
スキッべ監督が来日してから絶好調の広島の攻撃の中心の1人になっているのは大卒ルーキーのMF満田(広島)になる。広島ユースから流通経済大に進学して2022年に大卒で広島に戻ってきたがシャドーの位置で存在感を発揮している。なかなかエンジンがかからないG大阪のフォワード陣の中で最近になって出場機会を得ているのは高卒ルーキーのFW坂本一(G大阪)になる。早い段階でJ1デビューを果たした。
■ 熊本市で活動するソレッソ熊本という街クラブここまでに名前を挙げた選手は「いずれも身長はそこまで高くないが若くてテクニックがあって運動量も豊富で判断力に優れた選手」である。更なる飛躍が期待される若手プレーヤーになるがもう1つの共通点は「ソレッソ熊本という街クラブで育った選手」という点になる。日本代表に選ばれたMF松岡大がソレッソ熊本の出世頭になると思うがここ数年は毎年のようにソレッソ熊本出身のJリーガーが誕生している。
ここ最近になって急激に勢いが増している新興勢力なので年代別代表に招集されている選手(OB含む)もたくさんいる。2021年にU-17日本代表に招集されているMF坂井駿(鳥栖U-18)も今年のルヴァン杯のGLで2試合に出場するなど評価の高い高校生プレーヤーである。ソレッソ熊本は九州で活動するクラブなので大津高や東福岡高や鳥栖U-18などに進む選手は多いようだ。ソレッソはイタリア語で「笑顔」を意味する。
鳥栖U-18は「全国屈指の強豪」として知られており、「育成力は日本屈指」と言われているが、MF松岡大しかり、MF坂井駿しかり、ソレッソ熊本から鳥栖U-18に進んで活躍している選手は何人かいる。「鳥栖の下部組織からはたくさんいい選手が出てくるがそのうちの何%かはソレッソ熊本のおかげ」ということが出来る。MF松岡大が鳥栖U-18に入団して成功したことでルートの1つとして確立されたと思われる。
■ ソレッソ熊本からセレッソ大阪U-18に進んだMF木實快斗すでに触れた通りでソレッソ熊本出身の選手は気の利くタイプの選手(ボランチやアタッカー)が多いがC大阪U-18に所属する高校1年生のMF木實もソレッソ熊本育ちになる。今春から熊本を離れて大阪で生活をしていると思うが今年の3月にはU-15日本代表に招集されている。年代別代表になるがプレミアリーグWESTの5節の上位対決となった磐田U-18戦(H)で途中出場。ボランチでプレーして好プレーを連発した。
「ソレッソ熊本出身の年代別代表の選手がC大阪U-18に入団した。」という話は聞いていたがプレーを見たことはなかった。プレーを観るのは初めてだったが左利きでテクニックがあって判断は正確。効果的な縦パスを出せて相手がプレッシャーをかけてきても簡単にかわすことが出来る。プレーメーカーとしての能力は高いが、その上、運動量も多くて相手ボールになったときのアプローチ(寄せるスピード)も相当に速い。
「ゲームメーカー系のボランチ」となると単純なスピードに欠ける選手は多いがMF木實の走っている姿を観るとスピードもある。C大阪のOBで例えると『MF扇原のプレーメーカーとしてのセンスとMF山口蛍の運動量ならびに奪取力を併せ持った選手」と言える。登録されている身長は169センチなので「173センチのMF山口蛍よりも少し下」になるが27分ほどのプレー時間で存分に良さを発揮して勝利に貢献した。
C大阪の育成組織は風間体制になって2年目になる。MF木實と同学年で同じように左利きのパサータイプのMFエレハク有夢路(東急SレイエスFC U-15)がいきなりC大阪のエースナンバーである8番を与えられて注目を集めているが今の時点ではMF木實の方がC大阪U-18のサッカーや新しい環境にアジャスト出来ているように思える。MFエレハク有夢路もU-16日本代表なのでこの2人はいいライバルになるだろう。
MFエレハク有夢路も横浜市で活動する東急SレイエスFC U-15から加入した選手になるが風間アカデミー技術委員長の影響なのか、いい素材がC大阪の下部組織に遠方からも集まりつつある。今年の3年生はFW北野颯とGK春名がいてMF大迫塁(神村学園高)とMF阪田(東山高)の獲得が決定済み。2年生にはMF石渡ネルソンとMF皿良がいる。1年生にもMFエレハク有夢路とMF木實とGK山岡がいるのでC大阪の未来は明るい。
2021/10/24 【神戸U-18×C大阪U-18】 「ポグバ・2世」と言われる高校1年生のMF石渡ネルソンが凄いらしい。
2021/11/09 【Jリーグ】 「新庄監督は誕生しないサッカー界」 vs 「小菊監督は誕生しないプロ野球界」
2021/11/11 【セレッソ大阪U-18】 開幕7連敗→4連勝中。育成年代の風間革命が着々と進行中か!?
★ 現在の投票数 → 146票
→ 最大で30チームまで投票することができます。
→ 「コメント」のところは何も書かなくてもOKです。(投票可能です。)
関連エントリー 2022/02/12 【川崎U-18×日本高校サッカー選抜】 U-17日本代表のMF大関友翔がパスで魅せる!
2022/04/12 【WEST:名古屋U-18×C大阪U-18】 セレッソの新8番は高校1年生。U-16日本代表のMFエレハク有夢路。
2022/04/26 【WEST:静岡学園高×鳥栖U-18】 157センチのMF高橋隆大の攻撃センスは物凄い!
2022/04/27 【EAST:大宮U18×青森山田高】 期待の1年生ストライカーは191センチのFW磯崎麻玖(いそざき・まーく)
2022/05/02 【WEST:C大阪U-18×磐田U-18】 溢れんばかりのスター性。U-16日本代表のMF皿良立輝。
2022/05/03 【エントリー一覧】 2022年シーズンのいろいろ
- 関連記事
-