横浜Fマリノス→ ポステコグルー監督になって2年目の横浜FMは28節を終えた時点で16勝8敗4分けで勝ち点「52」。一時は首位を独走していたFC東京との差がついに「1」となった。2004年以来となるJ1制覇の大きなチャンスを迎えているが結果と内容を両立させた素晴らしいサッカーを展開している。昨オフならびに今夏にFWウーゴ・ヴィエイラやMF三好やMF天野純といった重要な選手が何人か抜けているがその影響は感じない。
新戦力のMFマルコス・ジュニオールは27試合で13ゴール。ポジションは定まっておらず、いろいろなポジションで起用されているが、どの位置でもチームに大きな貢献が出来る。FWエジガル・ジュニオは残念ながら怪我をして戦列を離れているが16試合で11ゴール。超・ハイペースでゴールを量産している。日本代表入りが期待されるFW仲川は28試合で11ゴール7アシスト。J1でベストイレブン級の働きを見せている。
攻撃面では二桁ゴールをクリアしている3人が目立つが、守備面では加入して2年目となるDFチアゴ・マルチンスが圧巻のプレーを続けている。スピードがあって強さがあってカバーリング能力の高さはJ1トップクラスである。彼もJ1でベストイレブン級の働きを見せていると言える。そのパートナーとして起用されているDF畠中は日本代表に初招集されてここ最近は継続して代表の活動に絡んでおり、評価は高まっている。
サプライズはGK朴一圭だろう。昨シーズンまではJ3のFC琉球でプレーしていた。J2経験すらなかった29才のキーパーがFC琉球での活躍が認められてJリーグ屈指の名門クラブへの加入を果たすと途中でGK飯倉からポジションを奪取。2度ほど怪我で離脱をしたがJ1で19試合に出場するなど大飛躍のシーズンになった。180センチなのでサイズには恵まれていないが判断が正確。今の横浜FMのサッカーにハマっている。