■ J1の第17節J1の第17節。日本代表の6月の4連戦が終了してJ1が再開したが早くも折り返し地点を迎えた。4勝6敗5分けで勝ち点「17」のガンバ大阪はホームのパナソニックスタジアム吹田で首位の横浜Fマリノスと対戦した。9勝3敗4分けで勝ち点「31」の横浜FMは勝てば首位ターンとなる。G大阪は残留争いに巻き込まれており、16位の清水との差は「4」のみとなるが15節の広島戦(H)はコロナの影響で延期となった。
ホームのG大阪は「4-2-3-1」。GK東口。DF高尾、三浦弦、クォン・ギョンウォン、藤春。MF奧野、ダワン、小野瀬、石毛、山見。FWパトリック。怪我の影響で長期離脱していたGK東口がようやく戦列に復帰して今シーズン初出場となった。右SBはDF高尾がスタメンで起用された。U-19日本代表としてモーリス・レベロ・トーナメントに出場したMF中村仁はベンチ外。高校3年生のFW南野遥がベンチに入った。
アウェイの横浜FMは「4-2-1-3」。GK高丘。DF松原健、畠中、角田、永戸。MF渡辺皓、岩田、西村拓。FW水沼、レオ・セアラ、エウベル。ともに2019年のJ1の得点王となるMFマルコス・ジュニオールとFW仲川はベンチスタート。MF喜田拓はベンチ外。同じくU-19日本代表としてモーリス・レベロ・トーナメントに出場したMF山根陸がベンチに入った。不祥事を起こしたFWアンデルソン・ロペスは出場停止中となる。
■ 後半に2ゴールを奪った横浜Fマリノス試合は開始早々の前半7分に横浜FMの右SBのDF松原健の中途半端なキーパーへのバックパスをFWパトリックが奪って味方につなぐと最後はMFダワンが無人のゴールに流し込んでG大阪が先制に成功する。ボランチのMFダワンは今シーズン3ゴール目。MF小野瀬と並んでチーム内得点王となった。その後は横浜FMが主導権を握って攻め込む展開になった。前半20分のFWエウベルのゴールはオフサイドとなった。
後半も横浜FMが攻め込む展開になった。何度も波状攻撃を見せると後半11分にも分厚い攻撃から最後はMF渡辺皓のクロスをMF西村拓が決めて1対1の同点に追いついた。トップ下で起用されているMF西村拓は今シーズン5ゴール目となった。さらに直後の後半16分にもFWエウベルのクロスからうまく抜け出して裏を取ったFW水沼が決めてあっという間に2対1と逆転に成功する。FW水沼は今シーズン3ゴール目。
後半22分にはエリア内で途中出場したMF齊藤未の手にボールが当たって横浜FMの選手が一斉に抗議をした。VARで確認した結果、ハンドは無し。スローインから再開となった。後半45分には相手のカウンターのチャンスを止めたDFクォン・ギョンウォンが2枚目のイエローカードを受けて退場。G大阪は10人になった。2対1で勝利した横浜FMは3連勝。首位で折り返し地点を迎えた。G大阪は3連敗となった。
■ 横浜FMには代表候補と言える選手が沢山いきなり自分たちのミスから失点して前半7分という早い段階から追いかける展開になった横浜FMだったがしっかりと後半に2ゴールを奪って鮮やかな逆転勝利を飾った。持ち味である攻撃的なサッカーを展開したが右ウイングのFW水沼、WボランチのMF岩田とMF渡辺皓がたくさんプレーに関与してチームに貢献した。2ゴールとも波状攻撃から生まれたがあれだけサイドから攻められるとマークは難しくなる。
7月にはE-1 サッカー選手権が行われるので「Jリーガーから誰が選ばれるのか?」が焦点になるが横浜FMには代表候補がたくさんいる。何度も選ばれているDF畠中以外ではMF渡辺皓、MF岩田、MF西村拓、MF藤田譲瑠チマなどは選ばれても何ら不思議はない。DF角田やGK高丘なども候補に挙げられるがMF岩田やMF藤田譲瑠チマあたりは、むしろ、「選ばれなかったら話題になるレベルの選手」と言える。
メンバー発表まではあと数試合。候補となる選手は分かりやすくアピールしたいが同点ゴールのMF西村拓はいいアピールが出来た。昨オフは争奪戦の末に横浜FMに加入したが層の厚い横浜FMの中でもしっかりと出場機会を確保しており、コンスタントにゴールを決めている。「90分あたりの走行距離」が13キロを超えているのは一定以上の出場機会を得ている選手の中ではMF西村拓のみ。運動量は多い。
MF西村拓の同点ゴールをアシストしたMF渡辺皓も代表入りがあり得る選手と言える。過去に2度ほどフル代表に召集されているが「そこまで目立った活躍を見せていない時期にフル代表に召集されていること」を考えると森保監督などスタッフの評価は相当に高いといえる。最近はJ1の舞台で目立った活躍を見せていることを考えるとE-1 サッカー選手権のメンバーに入る可能性はまずまず高いと考えられる。
■ 痛い3連敗。残留争いに巻き込まれる。敗れたG大阪はこれで3連敗となった。13節を終えた時点では4勝4敗5分けだったが14節の大阪ダービーで1対3と敗れたのはいろいろな意味で痛かった。16節はアウェイで鳥栖に敗れて今回はホームで横浜FMに敗れた。良くも悪くもダービーは特別な試合なのでダービーで勝てるのか?負けるのか?は大違いである。逆に大阪ダービーで勝利したC大阪は勢いに乗った。C大阪はダービーをきっかけに上向いた。
この日はいい形で先制ゴールを奪った。前線からの守備がハマって相手のミスを誘発してMFダワンがゴールゲット。最高のスタートを切ったが、やはり、その後は横浜FMに攻め込まれる展開になった。G大阪も守備は堅いチームなので横浜FMも簡単にはチャンスを作れなかったがあれだけサイドからクロスを上げられると苦しくなる。奪ったボールはしっかりと味方につないで「守る時間」を減らさないといけない。
次節はアウェイの札幌戦になるがこちらも3連敗中。札幌はここ3試合で15失点なので守備が崩壊している。札幌も残留争いに巻き込まれつつあるので死に物狂いで戦うだろう。ともに重苦しい雰囲気の中で試合に向けた準備を進めることになると思うがどちらにとっても大事な試合になる。ようやく戻ってきたGK東口は前半に危ないキャッチミスがあった。オフサイドで救われたが「試合勘不足」と考えられる。
▼ 動画の投稿日 (2022年6月17日)
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