■ キリンチャレンジカップキリンチャレンジカップの1試合目。コパ・アメリカでの戦いが待っている日本代表は豊田スタジアムでトリニダード・トバゴと対戦した。相手のFIFAランキングは93位。2006年のドイツW杯に出場しているがW杯に出場したのはこの1回のみとなる。黄金期のマンチェスターUで活躍したFWドワイト・ヨークは国民的なスター選手になる。マンチェスターUではFWアンディ・コールと2トップを組んで躍動した。
日本は「3-4-2-1」。GKシュミット・ダニエル(仙台)。DF冨安(シントトロイデン)、DF昌子(トゥールーズ))、DF畠中(横浜FM)。MF柴崎岳(ヘタフェ)、MF守田(川崎F)、MF酒井宏(マルセイユ)、MF長友(ガラタサライ)、MF堂安(フローニンゲン)、MF中島翔(アルドゥハイル)。FW大迫(ブレーメン)。森保監督になってからフル代表では初めて3バックを採用。MF酒井宏は右WB、MF長友は左WBでプレーする。
ベンチスタートになったのはGK権田(ポルティモネンセ)、GK大迫(広島)、DF槙野(浦和)、DF山中(浦和)、DF室屋(FC東京)、MF小林祐(ヘーレンフェーン)、MF橋本拳(FC東京)、MF香川(ベシクタシュ)、MF南野(ザルツブルク)、MF伊東純(ゲンク)、MF原口(ハノーファー96)、FW永井謙(FC東京)の12名。GK川島(ストラスブール)、DF中山雄(ズヴォレ)、MF久保建(FC東京)、FW岡崎慎(レスター)はベンチ外となった。
■ 最後までゴールを奪うことは出来ず。試合は立ち上がりから左シャドーでプレーしたMF中島翔を中心に日本が攻撃を仕掛けた。前半7分にはMF中島翔のクロスからMF堂安がシュートチャンスを迎えたが決められず。トリニダード・トバゴは前半21分にFKで日本ゴールを脅かした。前半42分にはMF中島翔がドリブルで突破をしてファールをゲット。絶好の位置でFKを獲得して自らキッカーを務めたがバー直撃。先制ゴールとはならなかった。
後半になるとトリニダード・トバゴがカウンターからチャンスを作るようになった。後半10分には3トップの中央でプレーしたFWガルシアがスピードを生かして右サイドを突破。DF昌子も振り切ってシュートを放ったがGKシュミット・ダニエルがしっかりと防いだ。攻めあぐねる展開になった日本はMF小林祐、MF室屋、MF伊東純、MF南野を投入するがなかなかチャンスを作れず。停滞する時間帯が長かった。
ゴールが欲しい日本はMF長友に代えてMF原口を投入。左WBの位置で起用するとMF原口の仕掛けからチャンスを作るようになった。終盤になると日本が猛攻を仕掛けて何度もチャンスを作ったが相手キーパーの好セーブもあってゴールを決めることは出来ず。試合はスコアレスドローに終わった。次は6月9日(日)にひとめぼれスタジアム宮城でエルサルバドルと対戦する予定になっている。
■ 得策ではない3バックの採用初めて3バックを採用した日本だったが上手くいかなかった。ただ、これは想定内である。森保監督というとずっと広島時代は3バックを採用してきた監督であり、先に指導(始動)した五輪代表ではずっと3バックを採用しているので「いずれはフル代表でも3バックを試したい。」と考えていたはず。コパ・アメリカが五輪代表中心のメンバー構成になったので「3バックを試すならば今だ。」と考えたのだろう。
「3バックを試すタイミング」としては極めて妥当だったと言えるが現状の日本代表の顔ぶれを考えると3バックは得策ではないだろう。DF酒井宏とDF長友のSBは強みになるがWBだと彼らの良さはフルに発揮されない。また、あまたいるアタッカーの選手を2人しか起用できなくなる点もマイナスと言える。「フル代表で3バックを用いるのは得策ではないということが明らかになったこと」が今回の収穫と言える。
興味があるのは「五輪代表はこれからも3バックを採用するのか?」という点になる。同じ監督がフル代表と五輪代表を指揮しているにも関わらず、メインとなるシステムが異なるというのはイレギュラーな話である。五輪世代は「CBにタレントが多くてSB系の選手は不足気味」なので五輪代表はどちらかというと3バック向きと言えるのでこのまま3バックを継続するのも1つの方法だと思うがどうなるだろうか?
また、トリニダード・トバゴは3トップ気味の布陣だったが3トップのチームに3バックで対抗するのはあまり効果的ではない。「勝たないといけない試合」であったならばそもそもとして最初から3バックは採用しないだろうし、仮に「想定外の相手の3トップ」であったならば、即、DF冨安ならびにMF柴崎岳のポジションを1つ上げて「4-2-3-1」に変更したと思うが、そういう対応もなくて、最後まで3バックを続けた。
かなりテスト色の濃い試合になったので評価の難しい試合になったがアピールできたのはGKシュミット・ダニエル(仙台)だろう。今回はGK川島が久々に復帰してきたが絶対的なキーパーがいない状況。GK権田とGK中村航とGKシュミット・ダニエルとGK東口の4人が正キーパー候補に挙げられるがいいアピールが出来た。197センチの高さは大きな武器となる。現状では「1番手のキーパー」なのかもしれない。
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