■ ファンとの接触で右肩を負傷「プロ野球の中日ドラゴンズに所属する松坂大輔投手がキャンプ地を訪れていたファンと接触したときに右肩を痛めたというニュース」は日本全国で大きな話題になっている。検査の結果、「右肩に炎症が見つかったのでしばらくノースロー調整を続ける。」と報道されているが出遅れは必至である。38才という年齢ならびに右肩の故障に苦しんだ経験を持っていることを考えると楽観視は出来ない状況である。
経緯については詳しくは報じられていない。今のところは「ファンと接触したときに右肩を痛めた。」と報じられているだけである。どんな状況になったのか?加害者はどんな人物なのか?いつの話なのか?は不明であるが、松坂投手は常にたくさんのメディアとファンに囲まれていたことを考えるとメディアもしくは一般のファンが「怪我をした瞬間の写真や動画」を保持している可能性は結構高いのではないか?と感じる。
犯人捜しをするのは良くないが、どういう状況だったのか?の詳細が明らかにならないと再発防止策を検討するのも難しくなる。加害者になってしまったファンが自分のせいで松坂投手が右肩を痛めてしまったことに気が付いているのか?否か?も重要なポイントである。自ら言い出すのはなかなか難しいと思うが、全く気が付いていないのであれば、今後、他の選手に対して同じようなことをしてしまう可能性もある。
■ 「過剰なファンサービスは必要はない。」38才という年齢を考えると松坂投手の今回の右肩の故障は「選手生命を脅かすほどの致命傷」になることも十分に考えられる。ショッキングな出来事と言えるが、この件は「ファンサービス」を考えるいいきっかけになるだろう。当事者になったプロ野球や中日ドラゴンズやプロ野球ファンのみならず、Jリーグのクラブやサポーターも同様。「ファンサービスとは何なのか?」について考えないといけない状況になった。
結論から述べると「過剰なファンサービスは必要はない。」と思う。言い古された言葉になるが「勝つことが最大のファンサービス」だと考える。もちろん、「試合前や試合後にサポーター席の前に整列してお礼をすること」や「試合後に場内を回って声援に応えること」などは引き続いてJリーグのすべてのクラブは行わないといけないがそういうのはここでいう「ファンサービス」とは異なると個人的には考える。
Jリーグの各クラブは大半の練習を公開しており、練習を終えた後は何かしらの事情がない限りはファンサービスを実施している。一緒に写真を撮ってもらったり、話をしたり、ハイタッチをしたり、サインをもらったり、選手との交流やふれあいを楽しみに練習場に足しげく通うサポーターもいるが、人気選手になると多くのサポーターに呼び止められるので練習を終えた後もなかなかクラブハウスまで戻ることができない。
もちろん、「新規サポーターを獲得したり、選手やクラブの人気を拡大するためには必要なことだ。」という意見は間違いではないと思うが毎度となると選手は大変である。選手やクラブなど当事者は絶対に公言することはできないが負担に感じている人は少なくないと思う。今回の松坂投手のように怪我につながることはほぼないと思うが、何十分も引き止められて対応しないといけないとなると選手側の負担は大きい。
■ 最優先されるべきは何なのか?熱心なプロ野球ファンやJリーグのサポーターはファンサービスのことを「ファンサ」と略するが、個人的な意見を述べると「ファンサービスのことをファンサと略す人はかなり苦手」である。そういう人の何割かは「○○はファンサが悪い。」、「××のファンサは最悪」などとSNS上で選手を名指しして罵倒するがかなり残念な気持ちになる。「ファンサ」という言葉を用いる人にあまりいい印象を持っていない。
「松坂投手のアクシデントが関係しているのか?否か?」は今の時点でははっきりしないが同じ街で活動する名古屋グランパスは2月12日(火)に「寒暖差の激しい気候やインフルエンザをはじめとする感染症予防と選手の健康管理のため、当面の間、練習後のファンサービスを見送らせていただきます。」と告知した。松坂投手の問題が発覚した翌日にリリースされたが「極めて賢明な判断(選択)」だと思う。
いい機会なので名古屋だけでなくその他のJリーグのクラブも「(原則として)シーズン中の練習後のファンサービスは完全に廃止(禁止)にしてもいいのでは?」と思う。シーズン中に最優先されるべきは「選手のコンディション」である。『○○選手に自分の顔や名前を覚えてもらっている。』、『××選手と話をした。』などなど仲間内に自慢をするためにファンサを求める人には到底納得できる話ではないと思うが・・・。
当然、「ファンサービスは全く必要ない。」と主張したいわけではない。Jリーグの各クラブは年に1回のペースで「ファン感謝デー」を開催しているが、一緒に写真を撮ってもらったり、話をしたり、ハイタッチをしたり、サインをもらったり、選手と直接的に交流をしたい人は「ファン感謝デー」のときに存分に頑張ればいい。また、春や夏に行われるキャンプ期間中は、別途、クラブが機会を作って対応すればOKである。
「何人かのファンサを求める人たちの欲求を満たすために選手側に大きな負担がかかっている。」というのが現状である。選手と写真を撮ったり、話をしたり、ハイタッチをしたり、サインをもらったりせずとも、大半のサポーターはクラブや選手と深くつながっている。選手側に過度な負担がかかってベスト・オブ・ベストのコンディションを作ることを阻害していることこそ、サポーターを蔑ろにする行為だと思う。
2014/02/25 生・フォルランを観に行って来た。@セレッソ大阪舞洲グラウンド
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