赤川次郎(あかがわ じろう)とは、日本の小説家である。主にミステリー小説を中心に執筆している。
1948年福岡生まれ。1976年、短編「幽霊列車」で第15回オール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2年後『三毛猫ホームズの推理』がベストセラーとなり一躍有名作家になる。
以後、ユーモアミステリーを中心に驚異的なペースで作品を量産し、トラベルミステリーの西村京太郎とともに80年代~90年代のノベルズブームを牽引する超人気作家として活躍。長者番付が公表されていた頃には、作家部門で毎年のように西村京太郎と1位を争っていた。
多作なノベルズ作家ということもあり、文学賞の類いとはほとんど縁がない作家だったが、2006年に第9回日本ミステリー文学大賞を受賞。2016年には『東京零年』で第50回吉川英治文学賞を受賞した。
猫が探偵の『三毛猫ホームズシリーズ』、人間界に落とされた天使と悪魔が、事件を解決する『天使と悪魔シリーズ』、長男が殺し屋、次男が弁護士、三男が警察官、長女が詐欺師、母が泥棒という一家が事件に巻き込まれる『早川一家シリーズ』などの一風変わった登場人物の話が多く存在する。個性的な登場人物がドタバタを繰り広げるユーモラスな作品が多いため、ユーモアミステリーの作家というイメージが強いが、その一方で非常に後味の悪いダークな作品も結構書いており、ユーモアミステリーと見なされているシリーズにもヘビーな結末の話が少なからずあったりする。
ドラマや映画化された作品も多く、有名なものだと『セーラー服と機関銃』『三毛猫ホームズの推理』などが赤川次郎原作である。
いくつかの作品がゲーム化しており、原作にはない結末なども用意されているが、ゲーム化されて幾分かホラー色が強めな作品になっているものもある。
パソコンなどで執筆することが主流となった現在でも執筆は手書きで行っている。前述の通り、西村京太郎と並んで超人的な多作で知られ、最盛期には年に20冊以上新刊を出すこともザラであった(もちろん文庫化などを含めての数字ではなく、全部新作でのカウントである)。2008年には著作が500冊を、2017年には600冊を突破している。
▶もっと見る
掲示板
急上昇ワード改
最終更新:2024/12/23(月) 10:00
最終更新:2024/12/23(月) 10:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。