伊藤計劃(いとう けいかく― Project-Itoh)とは日本のSF作家である。
武蔵野美術大学を卒業後、Webデザイナーとして働く傍ら小説の執筆を行う。
そうして書き上げられた『虐殺器官』が2007年第7回小松左京賞の最終候補となり、ハヤカワSFシリーズのJコレクションより刊行されデビュー。
『SFが読みたい!2008年版』1位、月刊プレイボーイミステリー大賞1位、第28回日本SF大賞候補と高評価を得て、日本のSF小説界を引っ張る期待の新星として円城塔と共に一躍脚光を浴びる。
また小説家としてデビューする以前から小島秀夫監督作品のファン、というより在野の批評・評論家として一部では非常に有名な存在であった。自称「小島原理主義者」。
ホームページ(現在は閉鎖。ウェブアーカイブから閲覧可能)に専用のコーナー「コジマニアクス」を設け、小島監督作品を深く掘り下げている。
このことは制作側にも知られていたらしく、MGS2の初回限定版にファン代表として小冊子に寄稿をしている。また作家デビュー後にはMGS4の小説版を執筆、20年来の小島監督ファンならではの小ネタ有り旧作の解説有りという愛溢れる内容となっている。
2008年12月に第二作『ハーモニー』を刊行後、2009年1月よりブログの更新が途絶えファンを動揺させる。
冗談で「ブログは生存報告」と言う人がいるが、彼の場合それが洒落にならないことはファンには周知の事実だったからである。
2009年3月20日、再々発し全身計六ヶ所に転移した癌により死去。享年34。
死後、『ハーモニー』は第39回星雲賞日本長編部門および第30回日本SF大賞を受賞。
2010年4月29日に発売された『メタルギアソリッド ピースウォーカー』では追悼として、エンドロールラストに
「このPEACE WALKERを伊藤計劃氏に捧ぐ」 と綴られた。
2010年3月、個人サイトで発表した映画批評論や、完成・未完成を含めた短編などを収めた『伊藤計劃記録』が刊行。
2012年3月9日、神林長平、『ハーモニー』へのファーストアンサーとして『いま集合的無意識を、』を発表。
2012年8月24日、円城塔、彼が遺した30枚の原稿を元に『屍者の帝国』を発表。
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最終更新:2024/12/23(月) 10:00
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