この記事は、大百科グランプリシーズン大会「シーズン2020上半期5月」において優秀賞記事に認定されました! さらなる編集を行ってよりハイクオリティな記事を目指しましょう! |
この作家の作品にはあんなことやこんなことが書かれています。 寿行作品を読みかけのまま席を離れると大変なことになる可能性があります。 |
西村寿行(にしむら じゅこう)とは、ああッ、お尻さま!である。
「ハードロマン」というジャンルを打ち立て、80年代に圧倒的な人気を誇った小説家。
1930年11月3日、香川県生まれ。本名は同じ字で「としゆき」と読み、兄の西村望も小説家である。様々な職を転々としたのち、1969年に短編「犬鷲」で第35回オール讀物新人賞佳作となり作家デビュー。初の著書はノンフィクション『世界新動物記』(1971年)だった。
1973年に長編ミステリ『瀬戸内殺人海流』で単行本デビューすると、最初期は『安楽死』などの社会派ミステリを書いていたが、ミステリーの謎解きには全く関心がなく、生島治郎の勧めもあって1975年の『君よ憤怒の河を渉れ』からアクションやバイオレンス要素の強い冒険小説にシフト。1977年からはほぼ月刊というハイペースで作品を発表し、あっという間にベストセラー作家へと駆け上がっていった。
1979年に、長者番付の作家部門1位に輝くと、以降も長者番付作家部門のベスト10常連となり、80年代の長者番付累計では赤川次郎、西村京太郎、司馬遼太郎に次ぐ4位(松本清張や池波正太郎、森村誠一より上位)と、80年代にはバイオレンス小説の第一人者として、超人気作家として君臨した。同時代に活躍した森村誠一、半村良とともに「三村」と呼ばれたとか。
しかし90年代に入ると下咽頭癌を患ったことや、その退院直後の右手首の粉砕骨折などで全盛期の執筆力を失ってしまう。全盛期から酒豪で知られたが、ますますアルコールに溺れるようになり作品発表ペースも低下。2000年に発表した短編を最後に作家としては引退状態となった。
ちなみに本人の人柄はかなり破天荒(かなりオブラートに包んだ表現)で、寿行番をしていた編集者たちが当時のメチャクチャなエピソードをたまに雑誌などで語っている。寿行作品の中には、西村寿行自身と担当編集者たちが登場するもの(『地獄』『黒猫の眸のほめき』)もある。そしてだいたい担当編集者は作中でヒドい目に遭っている。
西村姓の作家は同時代から活躍する西村京太郎や兄の西村望がいることもあり、ファンからは「寿行センセー」と名前の方で呼ばれることが多い。「ジュコラー」と自称する寿行ファンもいる。
寿行作品の文庫は角川文庫、徳間文庫、光文社文庫などで大量に出たが、いずれも大量に出た時期の作品は背表紙が黒いため、寿行ファンの本棚は黒くなりがち。古書店で文庫のナ行の棚に黒い一角があればそこが寿行コーナーなのでわかりやすい。講談社文庫や日文文庫、現行の角川文庫など黒くないものもあるが。
全盛期にはかなりの数の作品を書き、著作はエッセイや再編集本を除いても150冊を超えるが、現在では新品で手に入る作品は僅か数作品。以前は古書店に行けば山ほど並んでいたが、近年は古書でも寿行作品はあまり見かけなくなってきている。2017年に『君よ憤怒の河を渉れ』が『マンハント』のタイトルで中国で映画化されるなどしているものの、世間的には昭和の流行作家として忘れ去られかけているというのが実情だろう。しかし、Wikipediaの西村寿行の項目がなぜか妙に詳細な寿行作品ガイドになっているなど、今でも熱心な寿行ファンは結構いる。現役作家で西村寿行の影響を強く受けているのは、夢枕獏、飴村行、赤松利市といったあたりが挙げられる。
寿行作品のジャンルはアクション小説、ハードボイルド、冒険小説、動物小説、パニック小説、ポリティカルサスペンスなど多岐に渡るが、その作風の最大の特徴は、
だろう。特に寿行作品といえば、全編に渡って暴力と凌辱の嵐が吹き荒れるバイオレンス小説のイメージが強く、その作風は「ハードロマン」と呼ばれ、80年代に一世を風靡した。凄惨で苛烈な暴力シーンと、なぜかやたらとジーパンを穿いた人妻を尻から犯したがる凌辱シーンが寿行作品の代名詞だが、ヒロイックな願望充足小説というより、むしろ登場人物を冷酷なほどに突き放した作風である。
特に初期作品は屈辱と憎悪をエネルギーとして凄惨な復讐に挑む主人公の話が多いので、現代のジャンル区分でいえばノワールと呼ぶのが一番近いかもしれない。また、ラストが驚くほどあっけなく終わる作品が多いが、そのぶった切られたような読後感がかえって余韻となっていることも(特に短編)。
活劇調のシリーズ作品は、数百人単位でテロリストを殺しまくり「テロリストより危険」と評される伊能・中郷が暴れ回る《死神》シリーズ、超能力者(?)・千石文蔵率いる超人軍団が暴れ回る《鯱》シリーズ、海の荒くれ者6人組が暴れ回る《無頼船》シリーズなど、いろいろな意味で豪快。
寿行作品の中でも評価が高いのが動物小説で、特に『犬笛』や『黄金の犬』のような猟犬ものの冒険小説、鼠の大量発生で山梨が壊滅する『滅びの笛』やイナゴの大量発生で東北が壊滅する『蒼茫の大地、滅ぶ』といったパニック小説は数多の作品の中でも代表作に数えられる。動物ものは全般に凌辱シーンが他より少なめなので(多いのもあるが)、そういうシーンが苦手な人にはこのあたりの作品をオススメしたい。あまり知名度が高くないところでは、長編では『老人と狩りをしない猟犬物語』や『荒らぶる魂』、短編集では『咆哮は消えた』『捜神鬼』などもオススメ。動物ものはかつて狩猟に熱中した経験が活かされているが、デビュー前に狩猟反対派に転向しており、作中でも娯楽としての狩猟は批判的に扱われている。
他にも初期の社会派ミステリや、数は少ないが時代小説などいろいろある。上記以外の代表作は本人も心のデビュー作に挙げる『化石の荒野』、寿行ファンの間で人気が高い『峠に棲む鬼』『蘭菊の狐』、後期作品では『旅券のない犬』『学歴のない犬』とか。
改行が多く短いセンテンスを連ねる文体は、夢枕獏や菊地秀行といった後続の伝奇バイオレンス系作家に多大な影響を与えた。物質的なディテールを執拗に書き込む大藪春彦の文体と並んで、西村寿行の歯切れのいい文体が80年代のノベルスブームに与えた影響は大きい。また、『化石の荒野』のあとがきに記した「冒険小説宣言」は、冒険小説最大の論客・北上次郎が日本の冒険小説ブームの幕開けを告げたものと評価している。
『君よ憤怒の河を渉れ』『蒼茫の大地、滅ぶ』『去りなんいざ狂人の国を』『荒涼山河風ありて』『われは幻に棲む』『往きてまた還らず』『梓弓執りて』など、漢詩の素養に裏打ちされた詩的で厳めしいかっこいいタイトルも寿行作品の魅力。このあたりが、その作風が単なるバイオレンス小説ではなく、ハード「ロマン」と呼ばれた所以だろう。
あと、寿行センセーの人気全盛期(80年代から90年代前半ぐらい)に中高生だった世代には、父親の蔵書にあった寿行作品を中高生の頃に読んでしまい性癖を歪められた読者も多いとかなんとか。
昭和の暴力とセックスの作家、というイメージ自体は全く間違っていないので、この暴力性に反発を覚える読者が多いだろう現代では作品が忘れられていくのはやむを得ないかもしれないが、ただ暴力とセックスを連ねただけの作家ではない。本項作成者のオススメは前述の代表作のほか、ヒーロー不在のサバイバルパニック小説『魔の牙』とか、凄絶無比の暗澹たる復讐劇『わが魂、久遠の闇に』とか、幼い兄妹をガラスの檻に裸で監禁して性の目覚めを観察するヤバい官能小説『症候群』とか。前述のWikipediaの項目などを参考に、好みに合いそうなものを探してみてほしい。
それにしても、なぜ寿行センセーはそこまで人妻と尻が好きなのか……。寿行作品における「尻から犯す」行為を動物の交尾との同一化として「人間の獣性の表現」とかもっともらしく語っている評論や文庫解説もあるが、尻から犯すだけじゃなく尻を舐め回す描写が少なくないあたり、単に尻が好きなだけだと思う。
寿行作品は特定のレーベルに固まって収録されており、同じ作品が複数のレーベルから出ているものも多いので、作品を探すときの参考になるように、どのレーベルで何が出ているかを表にした。
タイトル赤太字は、2023年5月現在新品で入手可能なもの。入手可能な判型は備考欄に記す。また品切れのものも多くの作品が電子書籍で読める。
選集=西村寿行選集(トクマノベルズ)、カッパ=カッパ・ノベルス、徳間=徳間文庫、光文社=光文社文庫、角川=角川文庫。
参考資料:「本の雑誌」2018年7月号「西村寿行作品リスト!」、およびhonto
タイトル | 初刊 | 選 集 |
カ ッ パ |
徳 間 |
光 文 社 |
角 川 |
その他の判型 | 備考 | |
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001 | 世界新動物記 | 1971年7月 勝利出版 |
徳間書店単行本 | ノンフィクション 未文庫化 |
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002 | 瀬戸内殺人海流 | 1973年2月 サンケイノベルス |
● | ● | ● | ||||
003 | 安楽死 | 1973年9月 サンケイノベルス |
● | ● | 廣済堂ブルーブックス | 第27回日本推理作家協会賞候補 角川文庫版(2018年)が入手可能 |
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004 | 屍海峡 | 1974年5月 サンケイノベルス |
● | ● | ● | ||||
005 | 君よ憤怒の河を渉れ | 1975年4月 トクマノベルズ |
● | ● | ワンツーポケットノベルス | 映画化(1976年) 中国リメイク(2017年) 徳間文庫版(2005年)が入手可能 |
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006 | 蒼き海の伝説 | 1975年7月 トクマノベルズ |
● | ● | ● | スポニチ出版 日文文庫 |
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007 | 原色の蛾 | 1976年4月 ビッグバードノベルス |
● | ● | ● | 短編集 | |||
008 | 化石の荒野 | 1976年5月 角川書店 |
● | ● | ● | 映画化(1982年) | |||
009 | 娘よ、涯なき地に我を誘え → 犬笛 |
1976年7月 トクマノベルズ |
● | ● | ● | ● | 徳間書店単行本 | 選集版(1978年)から改題 映画化(1978年) ドラマ化(過去3回) |
|
010 | 幻の白い犬をみた → 幻の白い犬を見た |
1976年7月 ビッグバードノベルス |
● | ● | ● | 短編集 初刊・選集は「みた」表記 角川・徳間文庫は「見た」表記 |
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011 | 滅びの笛 | 1976年9月 光文社 |
● | ● | ● | ● | 廣済堂ブルーブックス | 第76回直木賞候補 漫画化(田辺節雄) |
|
012 | 牙城を撃て | 1976年11月 スポニチ出版 |
● | ● | ● | 全て上下巻 | |||
013 | 往きてまた還らず | 1977年2月 トクマノベルズ |
● | ● | ● | ● | 死神シリーズ(1) 文庫版は全て上下巻 漫画化(野口賢) |
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014 | 白骨樹林 | 1977年3月 徳間書店 |
● | ● | ● | 文春文庫 | |||
015 | 咆哮は消えた | 1977年3月 講談社 |
● | ● | ● | ロマン・ブックス 講談社文庫 |
短編集 表題作は第75回直木賞候補 |
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016 | 妄執果つるとき | 1977年4月 光文社 |
● | ● | ● | ||||
017 | 悪霊の棲む日々 | 1977年5月 徳間書店 |
● | ● | ● | ● | スポニチ出版 文芸社 |
文芸社版が入手可能 | |
018 | 汝!怒りもて報いよ | 1977年6月 スポニチ出版 |
● | ● | 文庫版は上下巻 | ||||
019 | 魔の牙 | 1977年7月 徳間書店 |
● | ● | ● | 文春文庫 ケイブンシャ文庫 |
漫画化(渡辺ユウ) | ||
020 | 魔笛が聴こえる | 1977年7月 文藝春秋 |
● | ● | 文春文庫 日文文庫 |
第77回直木賞候補 | |||
021 | 帰らざる復讐者 | 1977年8月 角川書店 |
● | ● | ● | 講談社文庫 | |||
022 | 荒涼山河風ありて | 1977年9月 実業之日本社 |
● | ● | ● | 日文文庫 | |||
023 | 双頭の蛇 | 1977年11月 トクマノベルズ |
● | ● | ● | 短編集 | |||
024 | わが魂、久遠の闇に | 1978年1月 講談社 |
● | ● | ● | 講談社文庫 廣済堂ブルーブックス |
「久遠」の読みは「とわ」 | ||
025 | 黄金の犬 | 1978年2月 徳間書店 |
● | ● | ● | 映画化(1979年) 漫画化(やまおか玲次) 光文社文庫版では上巻扱い |
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026 | 峠に棲む鬼 | 1978年3月 トクマノベルズ |
● | ● | 文芸社 | 上下巻(文芸社版のみ1冊本) 文芸社版が入手可能 |
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027 | 鬼が哭く谷 | 1978年3月 実業之日本社 |
● | ● | ● | 短編集 | |||
028 | 回帰線に吼ゆ | 1978年3月 角川書店 |
● | ● | ● | ジョイ・ノベルス 集英社文庫 |
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029 | 魔界 | 1978年4月 角川書店 |
● | ● | 講談社文庫 | 短編集 | |||
030 | 神の岬 | 1978年5月 文藝春秋 |
● | ● | ● | 文春文庫 | 短編集 | ||
031 | 去りなんいざ狂人の国を | 1978年8月 ノン・ノベル |
● | ● | |||||
032 | 荒らぶる魂 | 1978年9月 文藝春秋 |
● | ● | ● | 文春文庫 | |||
033 | 蒼茫の大地、滅ぶ | 1978年9月 講談社 |
● | ● | 講談社文庫 荒蝦夷単行本 |
上下巻(荒蝦夷版のみ1冊本) 漫画化(田辺節雄) 荒蝦夷版(2013年)が入手可能 (※出版社直販のみ) |
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034 | 闇に潜みしは誰ぞ | 1978年11月 集英社 |
● | ● | 集英社文庫 | 角川文庫版のみ上下巻 「誰ぞ」の読みは「たぞ」 |
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035 | 怒りの白き都 | 1978年11月 徳間書店 |
● | ● | |||||
036 | われは幻に棲む | 1978年12月 徳間書店 |
● | ● | ● | ケイブンシャ文庫 | 角川文庫版のみ上下巻 | ||
037 | 遠い渚 | 1979年1月 光文社 |
● | ● | ● | ● | 廣済堂ブルーブックス | 渚シリーズ(1) | |
038 | 赤い鯱 | 1979年2月 講談社 |
● | ● | 講談社文庫 講談社ノベルス |
鯱シリーズ(1) | |||
039 | 炎の大地 | 1979年4月 徳間書店 |
● | ● | |||||
040 | 遙かなる海嘯 | 1979年5月 徳間書店 |
● | ● | 日文文庫 | ||||
041 | 黄金の犬 第二部 | 1979年6月 徳間書店 |
● | ● | ● | 光文社文庫版は下巻扱い | |||
042 | 呑舟の魚 | 1979年6月 新潮社 |
● | ● | ● | 新潮文庫 廣済堂ブルーブックス |
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043 | 二万時間の男 | 1979年7月 光文社 |
● | ● | ● | 短編集 | |||
044 | 修羅の峠 | 1979年9月 徳間書店 |
● | ● | ● | ||||
045 | 黒い鯱 | 1979年9月 講談社 |
● | ● | 講談社文庫 講談社ノベルス |
鯱シリーズ(2) | |||
046 | わらの街 | 1979年10月 実業之日本社 |
● | ● | ジョイ・ノベルス 講談社文庫 日文文庫 |
||||
047 | 昏き日輪 | 1979年11月 文藝春秋 |
● | ● | ● | ● | 文春文庫 廣済堂ブルーブックス |
日輪シリーズ(1) | |
048 | 妖獣の村 | 1979年11月 光文社 |
● | ● | ● | ||||
049 | 梓弓執りて | 1979年12月 カッパ・ノベルス |
● | ● | ● | ● | |||
050 | 垰 | 1979年12月 角川書店 |
● | ● | 垰シリーズ(1) 読みは「たわ」 |
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タイトル | 初刊 | 選 集 |
カ ッ パ |
徳 間 |
光 文 社 |
角 川 |
その他の判型 | 備考 | |
051 | 怨霊孕む | 1980年2月 講談社 |
● | ● | ● | 講談社文庫 | 初の時代小説 | ||
052 | 風は悽愴 | 1980年3月 光文社 |
● | ● | ● | ● | ワンツーポケットノベルス | 短編「咆哮は消えた」の長編化 | |
053 | 汝は日輪に背く | 1980年6月 文藝春秋 |
● | ● | ● | ● | 文春文庫 | 日輪シリーズ(2) 「汝」の読みは「な」 |
|
054 | 虎落笛 | 1980年7月 徳間書店 |
● | ● | 読みは「もがりぶえ」 | ||||
055 | 滅びざる大河 | 1980年8月 双葉社 |
● | ● | 日文文庫 | ||||
056 | 滅びの宴 | 1980年9月 光文社 |
● | ● | ● | ● | 『滅びの笛』の続編 漫画化(田辺節雄) |
||
057 | 鬼女哀し | 1980年10月 徳間書店 |
● | ● | |||||
058 | 捜神鬼 | 1980年11月 講談社 |
● | ● | ● | 講談社ノベルス 講談社文庫 小学館文庫 |
短編集 小学館文庫版は「痩牛鬼」が割愛 |
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059 | 陽は陰翳してぞゆく | 1980年12月 双葉社 |
● | ● | 廣済堂ブルーブックス | 「陰翳」の読みは「かげ」 | |||
060 | 血の翳り | 1980年12月 ノン・ノベル |
● | ● | ケイブンシャノベルス | 「血」の読みは「ルジラ」 | |||
061 | 白い鯱 | 1981年1月 講談社 |
● | ● | 講談社文庫 講談社ノベルス |
鯱シリーズ(3) | |||
062 | 老人と狩りをしない猟犬物語 | 1981年1月 角川書店 |
● | ● | 講談社文庫 | ||||
063 | 虚空の舞い | 1981年2月 徳間書店 |
● | ● | |||||
064 | 蘭菊の狐 | 1981年2月 光文社 |
● | ● | ● | ● | 日文文庫 | ||
065 | 癌病船 | 1981年4月 講談社 |
● | ● | 講談社ノベルス 講談社文庫 |
徳間文庫版(2020年)が入手可能 | |||
066 | 無頼船 | 1981年4月 角川書店 |
● | ● | ● | 廣済堂ブルーブックス | 無頼船シリーズ(1) | ||
067 | 虚空の影落つ | 1981年7月 徳間書店 |
● | ● | ● | ||||
068 | 扉のない闇 | 1981年7月 新潮社 |
● | ● | 新潮文庫 | ||||
069 | ふたたび渚に | 1981年10月 光文社 |
● | ● | ● | 渚シリーズ(2) | |||
070 | 秋霖 | 1981年11月 実業之日本社 |
● | ● | 上下巻 | ||||
071 | 鷲の啼く北回帰線 | 1981年12月 徳間書店 |
● | ● | 廣済堂ブルーブックス | 死神シリーズ(2) | |||
072 | 闇の法廷 | 1981年12月 文藝春秋 |
● | ● | 文春文庫 | ||||
073 | オロロンの呪縛 | 1982年2月 光文社 |
● | ● | ● | ||||
074 | 地獄 | 1982年3月 徳間書店 |
● | ● | 上下巻 | ||||
075 | 攻旗だ、無頼船よ | 1982年4月 カドカワノベルス |
● | 無頼船シリーズ(2) | |||||
076 | 牛馬解き放ち 太政官布告第二九五号 |
1982年6月 双葉社 |
● | ● | 『虚空の影落つ』のスピンオフ | ||||
077 | 妖魔 | 1982年6月 徳間書店 |
● | ● | 短編集 | ||||
078 | 碧い鯱 | 1982年7月 講談社 |
● | 講談社ノベルス 講談社文庫 |
鯱シリーズ(4) | ||||
079 | 裸の冬 | 1982年8月 徳間書店 |
● | ● | |||||
080 | 風紋の街 | 1982年9月 実業之日本社 |
● | ● | ● | 講談社文庫 ケイブンシャ文庫 |
|||
081 | 晩秋の陽の炎ゆ | 1982年11月 双葉社 |
● | ● | ● | 読みは「おそあきのひのもゆ」 | |||
082 | 鬼狂い | 1982年11月 講談社 |
● | 講談社ノベルス 講談社文庫 |
読みは「ものぐるい」 | ||||
083 | 症候群 | 1982年12月 光文社 |
● | ● | ● | ● | 短編集 | ||
084 | 鬼 | 1983年2月 角川書店 |
● | ● | ● | ワンツーポケットノベルス | |||
085 | 濫觴の宴 | 1983年2月 光文社 |
● | ● | 「濫觴」の読みは「らんしょう」 | ||||
086 | 幻戯 | 1983年5月 光文社 |
● | ● | ● | 日輪シリーズ(3) 読みは「めくらまし」 漫画化(横山まさみち) |
|||
087 | 宴は終わりぬ | 1983年5月 徳間書店 |
エッセイ集 未文庫化 |
||||||
088 | 狼のユーコン河 | 1983年7月 光文社 |
● | ● | 読みは 「ウルフのユーコンリバー」 |
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089 | 石塊の衢 | 1983年7月 双葉社 |
● | ● | 講談社文庫 | 読みは「いしくれのまち」 | |||
090 | 魔境へ、無頼船 | 1983年9月 角川書店 |
● | ● | 無頼船シリーズ(3) | ||||
091 | 霖雨の時計台 | 1983年9月 徳間書店 |
● | ● | ● | ||||
092 | 花に三春の約あり | 1983年10月 徳間書店 |
● | ● | 『峠に棲む鬼』の続編 | ||||
093 | 頻闇にいのち惑ひぬ | 1983年11月 光文社 |
● | ● | ● | 死神シリーズ(3) | |||
094 | 垰 大魔縁 | 1984年2月 角川書店 |
● | ● | 垰シリーズ(2) | ||||
095 | 黒猫の眸のほめき | 1984年3月 双葉社 |
● | ● | ● | 双葉文庫 | 「眸」の読みは「め」 | ||
096 | 沈黙の渚 | 1984年3月 光文社 |
● | ● | 渚シリーズ(3) | ||||
097 | 空蟬の街 | 1984年4月 実業之日本社 |
● | ● | 講談社文庫 廣済堂ブルーブックス ケイブンシャ文庫 |
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098 | 妖しの花乱れにぞ | 1984年5月 徳間書店 |
● | ● | ● | 『花に三春の約あり』の続編 | |||
099 | 夢想幻戯 | 1984年6月 光文社 |
● | ● | 日輪シリーズ(4) | ||||
100 | 緋の鯱 | 1984年7月 講談社 |
講談社ノベルス 講談社文庫 |
鯱シリーズ(5) | |||||
タイトル | 初刊 | 選 集 |
カ ッ パ |
徳 間 |
光 文 社 |
角 川 |
その他の判型 | 備考 | |
101 | 憑神 | 1984年8月 徳間書店 |
● | ● | 徳田左近シリーズ(1) 短編集、読みは「ひょうしん」 |
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102 | 監置零号 | 1984年10月 光文社 |
● | ● | ● | ||||
103 | 垰よ永遠に | 1984年11月 角川書店 |
● | ● | 垰シリーズ(3) | ||||
104 | 鉛の法廷 | 1984年12月 双葉社 |
● | ● | 双葉文庫 | ||||
105 | 鬼の跫 | 1985年1月 講談社 |
● | 講談社ノベルス 講談社文庫 |
読みは「おにのあしおと」 | ||||
106 | 鷲の巣 | 1985年2月 徳間書店 |
● | ● | 死神シリーズ(4) | ||||
107 | 雲の城 | 1985年3月 徳間書店 |
● | ● | ● | 徳田左近シリーズ(2) 短編集 |
|||
108 | 牙 | 1985年4月 徳間書店 |
徳田左近シリーズ(3) 再編集短編集、未文庫化 |
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109 | 襤褸の詩 | 1985年5月 光文社 |
● | ● | ● | 『蘭菊の狐』の続編 読みは「ぼろのうた」 |
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110 | 無頼船、極北光に消ゆ | 1985年7月 角川書店 |
● | ● | 無頼船シリーズ(4) 「極北光」の読みは「オーロラ」 |
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111 | 人類法廷 | 1985年7月 徳間書店 |
● | ● | |||||
112 | 䘐られた寒月 | 1985年9月 光文社 |
● | ● | 徳田左近シリーズ(4) 短編集 読みは「ちぬられたかんげつ」 |
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113 | 異常者 | 1985年10月 講談社 |
講談社ノベルス 講談社文庫 |
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114 | ガラスの壁 | 1985年11月 徳間書店 |
● | ● | |||||
115 | まぼろしの獣 | 1986年1月 徳間書店 |
● | ● | ● | ||||
116 | 珍らしや蟾蜍、吐息す | 1986年3月 双葉社 |
● | ● | 双葉文庫 | 「蟾蜍」の読みは「ひきがえる」 | |||
117 | 遺恨の鯱 | 1986年3月 講談社 |
講談社ノベルス 講談社文庫 |
鯱シリーズ(6) | |||||
118 | 無頼船 ブーメランの日 | 1986年4月 角川書店 |
● | カドカワノベルス | 無頼船シリーズ(5) | ||||
119 | 曠野の狼 | 1986年5月 光文社 |
● | ● | 読みは「ロンリー・ウルフ」 | ||||
120 | 山姥が哭く | 1986年6月 徳間書店 |
徳田左近シリーズ(5) 再編集短編集、未文庫化 |
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121 | 死神 ザ・デス | 1986年7月 光文社 |
● | ● | |||||
122 | 時の旅 | 1986年10月 徳間書店 |
● | ● | |||||
123 | 癌病船応答セズ | 1986年11月 講談社 |
● | ● | 講談社ノベルス 講談社文庫 |
『癌病船』の続編 徳間文庫版(2020年)が入手可能 |
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124 | 母なる鷲 | 1987年1月 徳間書店 |
● | ● | 死神シリーズ(5) | ||||
125 | 陽炎の街 | 1987年3月 実業之日本社 |
● | ● | 講談社文庫 | 『風紋の街』の続編 | |||
126 | 凩の蝶 | 1987年5月 角川書店 |
● | カドカワノベルス | 読みは「こがらしのてふ」 | ||||
127 | 風の渚 | 1987年5月 光文社 |
● | ● | 渚シリーズ(4) | ||||
128 | 人間の十字路 | 1987年6月 徳間書店 |
● | ● | 短編集 | ||||
129 | 旅券のない犬 | 1987年7月 講談社 |
● | 講談社ノベルス 講談社文庫 |
|||||
130 | コロポックルの河 | 1987年10月 徳間書店 |
● | ● | 徳田左近シリーズ(6) | ||||
131 | 幽鬼の鯱 | 1987年11月 講談社 |
講談社ノベルス 講談社文庫 |
鯱シリーズ(7) | |||||
132 | 魔の山 | 1987年12月 徳間書店 |
● | ● | 短編集 | ||||
133 | 無頼船、緑地獄からのSOS | 1988年1月 角川書店 |
● | カドカワノベルス | 無頼船シリーズ(6) 「緑地獄」の読みは 「グリーンインフェルノ」 |
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134 | 残像 | 1988年3月 徳間書店 |
自選ベスト短編集(1) 未文庫化 |
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135 | 執鬼 | 1988年5月 徳間書店 |
自選ベスト短編集(2) 未文庫化 |
||||||
136 | 聖者の島 | 1988年5月 双葉社 |
● | ● | ● | 双葉文庫 | |||
137 | 道 | 1988年6月 光文社 |
● | ● | ● | ||||
138 | 無法者の独立峠 | 1988年7月 徳間書店 |
● | ● | |||||
139 | 賞金犬 | 1988年9月 徳間書店 |
● | ● | 短編集 | ||||
140 | 幻想都市 | 1988年10月 光文社 |
● | ● | 日輪シリーズ(5) | ||||
141 | 悪霊刑事 | 1988年11月 徳間書店 |
● | ● | |||||
142 | 頽れた神々 | 1989年3月 徳間書店 |
● | ● | 上下巻 | ||||
143 | 学歴のない犬 | 1989年8月 角川書店 |
● | カドカワノベルス | 上下巻 | ||||
144 | 風と雲の街 | 1989年9月 光文社 |
● | ● | |||||
145 | 神聖の鯱 | 1989年12月 講談社 |
講談社ノベルス 講談社文庫 |
鯱シリーズ(8) | |||||
146 | 涯の鷲 | 1990年4月 徳間書店 |
● | ● | 死神シリーズ(6) | ||||
147 | 呪医 ウィッチ・ドクター | 1990年6月 徳間書店 |
● | ● | |||||
148 | 魔物 | 1990年9月 光文社 |
● | ● | |||||
149 | 矛盾の壁を超えた男 | 1990年10月 徳間書店 |
● | ● | |||||
150 | 蟹の目 | 1990年12月 徳間書店 |
● | ● | 短編集 | ||||
タイトル | 初刊 | 選 集 |
カ ッ パ |
徳 間 |
光 文 社 |
角 川 |
その他の判型 | 備考 | |
151 | 魔性の岩鷹 | 1991年2月 徳間書店 |
● | ● | |||||
152 | 凩の犬 | 1991年5月 角川書店 |
カドカワノベルス | 未文庫化 | |||||
153 | 呪いの鯱 | 1991年12月 講談社 |
講談社ノベルス 講談社文庫 |
鯱シリーズ(9) | |||||
154 | 鬼の都 | 1992年4月 光文社 |
● | ● | |||||
155 | 魔獣 → 凌虐の町 |
1992年6月 徳間書店 |
● | ● | 徳間文庫版で改題 短編集 |
||||
156 | 消えた島 | 1992年8月 角川書店 |
● | カドカワノベルス | |||||
157 | ここ過ぎて滅びぬ | 1992年12月 講談社 |
講談社ノベルス 講談社文庫 |
||||||
158 | 幻獣の森 | 1993年4月 徳間書店 |
● | ● | 短編集 | ||||
159 | 深い眸 | 1994年8月 光文社 |
● | ● | 短編集 | ||||
160 | 幻覚の鯱 神軍の章 | 1995年5月 講談社 |
鯱シリーズ(10) 未文庫化 |
||||||
161 | 世にも不幸な男の物語 → 幽鬼犬 |
1995年8月 徳間書店 |
● | ● | 選集版から改題 短編集 |
||||
162 | デビルズ・アイランド | 1996年1月 角川書店 |
● | ||||||
163 | 大厄病神 | 1996年7月 角川書店 |
● | ||||||
164 | 鷲 | 1997年7月 徳間書店 |
● | ● | 死神シリーズ(7) | ||||
165 | 牡牛の渓 | 1998年9月 光文社 |
● | 短編集 読みは「おうしのたに」 |
|||||
166 | 幻覚の鯱 天翔の章 | 1988年12月 講談社 |
鯱シリーズ(11) 未文庫化 |
||||||
167 | 濁流は逝く者の如し | 1999年9月 ケイブンシャノベルス |
徳田左近シリーズ再編集版 | ||||||
168 | 禁呪 | 1999年11月 ケイブンシャノベルス |
徳田左近シリーズ再編集版 | ||||||
169 | 月を撃つ男 | 2000年1月 光文社 |
● | 最後の長編 | |||||
170 | 幻獣 | 2000年9月 ケイブンシャノベルス |
徳田左近シリーズ再編集版 | ||||||
171 | 碇の男 | 2001年5月 トクマノベルズ |
● | ● | 短編集 |
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掲示板
2 ななしのよっしん
2020/08/30(日) 12:08:20 ID: lLq08asKWd
最近になって鯱シリーズを読み始めたけど、主人公一行のハチャメチャっぷりがほんと癖になる。
3 ななしのよっしん
2020/11/20(金) 21:50:29 ID: 0jMhG+tNdi
2ちゃんでカルト的な人気だよね尻先生
今でも伸びてるもの>ミステリ板のスレッド
4 ななしのよっしん
2021/01/17(日) 04:55:45 ID: +8y6ANNink
人妻と言うけれど少女も犯すよねこの人
「梓弓執りて」とか
主人公が14歳の少女とセックスしてその14歳の少女が巨根やくざに犯され寝取られて
またより戻して主人公とセックスしてまた巨根やくざに犯され寝取られて
文字にすると本当とんでもねえな
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最終更新:2024/12/23(月) 10:00
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