1931年生まれ、大阪府大阪市出身。映像企画制作会社のプロデューサーを務める傍ら、1968年に第3回双葉推理賞佳作に入選するものの、本業が多忙のため執筆活動に専念できなかった。
1985年、肝臓癌が発覚し手術を受ける。これを受けて、生きた証として一冊の本を残そうと執筆活動に着手。1989年、『ダブルオー・バック』が大陸書房から刊行され作家デビューを果たす。
1991年、『ダック・コール』が第4回山本周五郎賞、第10回日本冒険小説協会大賞最優秀短編賞を受賞、「このミス」でも3位にランクインと高く評価される。1993年、『セント・メリーのリボン』で再び日本冒険小説協会大賞の最優秀短編賞を受賞。
1994年2月24日、小説第5作『男は旗』の刊行を見届けるように、癌のため死去。63歳没。没後、『猟犬探偵』『花見川のハック』の2冊の短編集が刊行され、エッセイが2冊の本にまとめられた。
5年間の作家活動で7冊の小説と2冊のエッセイを残したのみだが、趣味の狩猟経験を活かした描写、銃器をはじめとした武器に対する愛情、そしてハードボイルドとファンタジー・メルヘンが同居する力強くも繊細な作品世界が、没後20年以上が経った現在でも愛され続けている作家。2011年から2012年にかけては、猟犬探偵シリーズの短編「セント・メリーのリボン」と「サイド・キック」が谷口ジローの作画で漫画化されている。
2024年現在新品で入手できるのは『ダック・コール』1冊のみだが、他の作品も古書での入手はそれほど難しくない。ハードボイルドが苦手な人にもとっつきやすい作風なので、是非一度読んでみてほしい。
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最終更新:2025/01/09(木) 07:00
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