倉知淳(くらち じゅん)とは、なかなか仕事をしないことに定評のある日本の推理作家。
1962年生まれ、静岡県出身。1991年に東京創元社が刊行したアンソロジー『鮎川哲也と十三の謎'91』で募集された「五十円玉二十枚の謎」の一般公募に投稿した「解答編」が若竹賞に選ばれ(「佐々木淳」名義)、それが1993年刊行の『競作 五十円玉二十枚の謎』に掲載されてデビュー。1994年、『日曜の夜は出たくない』で「倉知淳」として単行本デビューを果たす。
2001年、『壺中の天国』で第1回本格ミステリ大賞を受賞。2015年には『片桐大三郎とXYZの悲劇』で「本格ミステリ・ベスト10」2位など高い評価を集めた。
デビュー作から始まる《猫丸先輩シリーズ》を中心に、デビュー以来、主に短編でライトな本格ミステリを発表している。本人曰く「誰に頼まれたわけでもないのに、本格ミステリの入門編を書き続けるという使命感を持っている」。実際、貴重な長編の『星降り山荘の殺人』は初心者向け本格ミステリとして名高い。肩の力を抜いて楽しめる作風ながら、同時に切れ味の鋭い仕掛けや謎解きを展開する油断のならなさが倉知作品の魅力。
その一方、特に2010年代前半までは「冷蔵庫の中が空になるまで仕事をしない」「生きていけるギリギリの量だけ計算して働いている」などと言われたほど寡作で知られた。しかし2016年に「アメトーーク」の読書芸人でカズレーザーが紹介して以降は、それまでに比べるとかなりコンスタントに本が出ており、以前ほど寡作のイメージはなくなっている。まあそれでも長編は2023年の『恋する殺人者』が2004年の『ほうかご探偵隊』以来19年ぶりだったりするのだが……。
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最終更新:2024/12/23(月) 10:00
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