万城目学(まきめ まなぶ)とは、日本の小説家。ちなみにペンネームではなく本名である。
1976年大阪生まれ。京都大学法学部を卒業後、会社員をしていたが、転勤で小説を書く時間が無くなることを危惧して退社。2年間の投稿生活を経て、再就職の準備をしていたところで『鴨川ホルモー』が第4回ボイルドエッグズ新人賞を受賞し2006年にデビュー。
『鴨川ホルモー』は京大生を主人公にしたコミカルな青春恋愛小説だったため、デビュー当初は同じく京都大学出身で京大生の青春恋愛コメディを書いている森見登美彦とセットで扱われることが多かった。万城目はその後『鹿男あをによし』で奈良、『プリンセス・トヨトミ』では大阪を舞台にし、壮大なホラ話という作風を確立。「万城目ワールド」と呼ばれる独自の世界観で人気を博している。なお、森見と万城目は本屋大賞の授賞式にて森見から初対面でおともだちパンチをお見舞いされる程度の間柄である。
『鴨川ホルモー』は本屋大賞6位にランクインし、2009年に映画化された。『鴨川ホルモー』のあとボイルドエッグズ新人賞は4回続けて受賞作が出なかったが、これは『鴨川ホルモー』が受賞のハードルを引き上げてしまったせいらしい。
2007年、『鹿男あをによし』で第137回直木賞候補、本屋大賞8位となり、2008年にテレビドラマ化。
2009年、『プリンセス・トヨトミ』で第141回直木賞候補、星雲賞候補、咲くやこの花賞受賞、2011年に映画化。
2010年、『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』で第143回直木賞候補。
2011年、『偉大なる、しゅららぼん』で本屋大賞9位、2014年に映画化。
2014年、『とっぴんぱらりの風太郎』で第150回直木賞候補、本屋大賞5位。
と、年1冊以下のペースと非常に寡作ながら、発表した作品はどれも一定の評価を集めている。
上述の通り直木賞では何度も候補に挙がっては落とされていたが、2024年、『八月の御所グラウンド』で6回目にしてようやく直木賞を受賞した。
2010年の『世にも奇妙な物語スペシャル』では、番組用に新作「はじめの一歩」を書き下ろした(後に自ら小説化して『パーマネント神喜劇』に収録)。もともと『世にも~』の大ファンであったそうである。
また『渡辺篤史の建もの探訪』の大ファンで、篤史への愛を語るだけのエッセイを1年間雑誌連載したほど(『ザ・万遊記』に収録)。門井慶喜と関西・関東の近代建築を見て歩く『ぼくらの近代建築デラックス!』という対談本があるが、これはマキメ版『建もの探訪』なのだろう。
2014年からはとある映画の製作に参加し2年がかりで脚本を書いたが、全ボツを食らって脚本をクビになった挙げ句、実際に製作された映画に自身の脚本のメインアイデアを盗用される(そのためボツになった脚本の小説化も事実上不可能になる)という仕打ちを食らう。抗議したが結局当該映画はそのまま公開された(映画のタイトルは明らかにされていないが、ファンの間ではほぼ特定されている)。
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最終更新:2024/12/23(月) 11:00
最終更新:2024/12/23(月) 10:00
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