1948年、神奈川県横浜市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。大学卒業後は経済関係の出版社に勤務。
1992年、短編「俺たちの水晶宮」で第18回中央公論新人賞を受賞し、影山雄作のペンネームで作家デビュー。出版社を辞め、以降10年ほど純文学のフィールドで活動するが、本にまとまったのは1994年の『俺たちの水晶宮』収録の4編のみで、一度は筆を折る。
その後、60歳を過ぎてから、妻の年金受給額が生活していくには足りないことを知ったのを機に創作活動を再開。2011年、時代小説『白樫の樹の下で』で第18回松本清張賞を受賞し、青山文平名義で再デビューを果たした。
2014年、藩札をテーマにした時代経済小説『鬼はもとより』で第17回大藪春彦賞を受賞。直木賞候補にもなった。2015年、『つまをめとらば』で第154回直木賞を受賞。67歳での受賞は歴代2位(当時)の高齢受賞だった。
2016年には短編連作『半席』が「このミステリーがすごい!」で4位になり、日本推理作家協会賞候補になった。翌年にも短編集『遠縁の女』が「このミス」7位に入り、時代ミステリの書き手としても注目を集めている。
2022年、『底惚れ』で第17回中央公論文芸賞と第35回柴田錬三郎賞をダブル受賞。
時代小説家としては、再デビュー作から一貫して、戦国時代や幕末といった動乱の時代ではなく、社会が安定している江戸時代中期を舞台に「太平の世において、武士はどう生きるべきか」というテーマを書き続けている。短編の名手でもあり、特に短編集の評価が高い。これから読む人は、長編では『鬼はもとより』、短編集なら『春山入り』か『半席』から入るのをオススメしたい。
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最終更新:2024/12/23(月) 10:00
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