北方謙三(きたかた けんぞう)とは、ハードボイルド小説・歴史小説で有名な日本の小説家である。
1947年、佐賀県唐津市に生まれる。1970年に「明るい街へ」が「新潮」に掲載されて学生デビューを果たしたが、その後約10年近く持ち込み原稿をボツられ続ける不遇の時代を送る。
1981年、長年の志望だった純文学を諦めて書き上げたハードボイルド小説「弔鐘はるかなり」で二度目のデビューを果たし、やがて人気小説家として知られていくようになる。
1989年からは日本の南北朝時代を題材とした歴史小説(いわゆる「南北朝もの」)を執筆するようになり、歴史小説の分野でも知られるようになった。1996年からは中国史に進出、2000年から2016年にかけて全51巻にわたる〝大水滸伝〟シリーズを発表した。
ニコニコでは、中国の古典文学を北方氏なりに解釈・アレンジした長編小説「三国志」「水滸伝」が題材として取り上げられている。
「男の死に様、すなわち如何に生きるか」をテーマとしており、作品内での漢達のカッコイイ死に様には定評がある。
大学時代には全共闘運動に積極的に参加しており、この時の経験は氏の作品に大きな影響を与えている(そもそもデビュー作の「明るい街へ」も全共闘運動を題材とした作品であった)。集団(軍)の行動や最前列で突撃する人達の心理の描写は、この時の機動隊とのぶつかり合いの経験を活かしているとのこと。
エッセイも多数書き上げており、他にも個性的なエピソードが多い。
非常に多作で、現代もののハードボイルドだけで約100冊、日本の歴史・時代小説が約20作、中国ものは〝大水滸伝〟全51巻・「三国志」全13巻・「史記」全7巻・「楊家将」全2巻で合計73巻あり、上下巻の作品やエッセイ集もあるため、著作は全部合わせると200冊を軽く超える。
何から読めば?という人は、ハードボイルドなら初期の単発作品「弔鐘はるかなり」「逃がれの街」か、高樹刑事シリーズの最初の2冊「眠りなき夜」「檻」、ブラディ・ドールの1巻「さらば、荒野」あたりから入るといいだろう。歴史ものは興味のある題材のものからどうぞ。
▶もっと見る
掲示板
34 ななしのよっしん
2023/01/22(日) 20:22:44 ID: xhvVgUNXRv
杖下に死すが死ぬほど好きで文字通り擦り切れるほどに読んだんだけど、最近続きがあることを知った
速攻で買って読んだけど、本当に後日談レベルの話でそこまで面白くもなくて辛い
35 ななしのよっしん
2024/05/22(水) 01:27:25 ID: NIDqodpY7R
>>34
主人公は大体死ぬか生き延びても絶望が多い北方歴史小説ではむしろホッとする俺みたいのもいるぞ
彦次郎の最後だけは本気で辛いがそれを死なずに乗り越えた利之は生き切ってなお余生があって
最期は若妻と息子と孫に囲まれて老衰で穏やかに死ぬんだろうなっていう読了性は後腐れなくて大好きだわ
36 ななしのよっしん
2024/09/22(日) 23:27:49 ID: mTjnRBQ3Nd
北方先生、TVで「青春ってのはどれだけ無駄で馬鹿なことができるか」とバーで飲みながら語ってて格好良かった
急上昇ワード改
最終更新:2024/12/23(月) 11:00
最終更新:2024/12/23(月) 10:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。