1978年、李家豊(りのいえゆたか)名義の『緑の草原に…』で第三回幻影城新人賞小説部門を受賞し、デビュー。1982年から田中芳樹と改名し『銀河英雄伝説』シリーズを執筆。これが大ヒットしたことで、一躍人気作家となる。
その他の主な著作は『アルスラーン戦記』、『創竜伝』、『タイタニア』、『薬師寺涼子の怪奇事件簿』など。近年は単発の中国史ものも多い。
遅筆で有名だが、実際は現在でも年に2冊ぐらいのペースで割とコンスタントに作品を発表している。遅筆といわれるのは、未完のシリーズが非常に多く、シリーズ別では新刊が出るのが数年おきになるのが珍しくないため。『野望円舞曲』『自転地球儀世界』『KLAN』など、途中から原案として他の作家に執筆を丸投げしているシリーズも多い。
最近では2013年に22年ぶりに『タイタニア』続刊が、2014年に6年ぶりに「アルスラーン戦記」続刊が刊行されたことで話題を集めた。特に「アルスラーン戦記」新刊の脱稿が発表された2014年2月には東京で記録的な大雪が降り、すわ天変地異かと騒がれた。
2015年には『タイタニア』が27年の歳月を経て完結。2017年には31年をかけて『アルスラーン戦記』が全16巻完結を迎えている。
パソコンのような電子機器、ワープロのたぐいは全く使えない。そのため今でも直筆で原稿を書いている。
中国びいきだが、世間の「中国の歴史と言えば三国志」という風潮を苦々しく思っているようで、三国時代以外の中国の歴史ものを執筆しては紹介しているという、中国歴史ファンには嬉しい一面も持つ(ただし田中自身ももちろん三国志のファンである)。その範囲は魏晋南北朝から五代十国、明王朝にまで及ぶ。また、このため現代中国を支持していると認識されることも多いが、「中国人個人」や「中国文化」はともかくとして、いわゆる現代の「中華人民共和国」を好んではいないという。
「宇宙戦艦ヤマト」にはやはり思い入れがあるらしく、「宇宙戦艦ヤマト2199」の放送時も「丁寧に作ってあって、面白いよ」と語っていたらしい。なお「ヤマトはBlu-rayだと綺麗過ぎる」のでDVDのほうが好みだとか。
ガイエという本人非公認の愛称で呼ばれる。由来は「銀河英雄伝説」第3巻雌伏篇第2章「はばたく禿鷹(ガイエ)」。由来から分かるように、洒落は効いていても、本人ではどうしようもない身体的特徴を指す言葉であるので、公の場で口にすることは失礼に当たる。……のだが、銀英伝公式ニコ生で所属作家事務所の社長が昔のことを話す際、「まだふさふさしてました」とか言われてしまっており、公式ネタになりつつある。
この内『銀河英雄伝説』から『七都市物語』までの七作はいずれもアニメ化されている。
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377 ななしのよっしん
2024/08/19(月) 17:24:30 ID: TnRNnlUdJe
そろそろ「ロシア式民主主義」とやらの観察結果を出してみて欲しいな
378 ななしのよっしん
2024/08/31(土) 12:15:04 ID: akFugV1jPn
『創竜伝』はなあ…。執筆間隔が長すぎて、思想問題云々よりも「作品世界の前提」自体が古く成りすぎて終盤でも物語の経過時間的に合わせきれないレベルになったのが…。
いや平成初期に「総理経験者を身内に持つ総理が増えて相対的にコツコツ下積み経験総理が減少する」とか「総理が一年くらいでコロコロ変わる時期が数年続いてその合間に災害が起こる」とか「東京都知事が三代連続小説家でかつ内2人のキャラが濃すぎて『元官僚の老人知事?そんな人いましたっけ?』になる」なんて予想出来る訳もないんだけど、
ノベルス版最終巻と文庫版最終巻の間にパンデミックと元首相殺害まで起きてその翌月に地震だと、面白くない以前にある意味逆にフィクション過ぎるという…。だからこそ余計に筆が止まってしまったのかも知れないけれど。
379 ななしのよっしん
2024/10/10(木) 20:20:41 ID: 25LzCM1nqZ
単純に薬師寺の方が書きやすかっただろうしな
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最終更新:2024/12/23(月) 10:00
最終更新:2024/12/23(月) 10:00
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