1966年大阪府生まれ。関西大学文学部卒。30代後半になってパソコンを購入してキーボード入力の練習をしているうちに作家を志し、2009年、『月桃夜』で第21回日本ファンタジーノベル大賞を受賞してデビュー(小田雅久仁『増大派に告ぐ』と同時受賞)。
2011年の第2作『アンチェルの蝶』が第15回大藪春彦賞候補になるなどしていたが、デビューからしばらくはそれほど注目度は高くなかった。転機になったのは2016年。2014年刊の第4作『雪の鉄樹』が文庫化されると、「本の雑誌」増刊『おすすめ文庫王国2017』で第1位に選ばれてヒットし注目を集める。以降も「本の雑誌」のランキングでは『冬雷』(2017年上半期)と『オブリヴィオン』(2017年度ノンジャンル部門)で1位を獲得。
作風はとにかく重い。壊れた家族、血縁、過去の罪などにがんじがらめにされた、どうしようもなく過酷で絶望的な境遇・環境の中で、不器用な登場人物がもがき苦しむ姿を書かせたら天下一品。特に『アンチェルの蝶』や『雪の鉄樹』のように子供が絡む話になると本当に重く苦しいが、ただ苦しいだけでなく、そのどうしようもない状況に徹底的に向き合うからこそ結末の一筋の救済が胸にずしりと響く、そんな作家である。アニメ方面で例えると『輪るピングドラム』(というか幾原邦彦作品)が好きな人にオススメ。
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最終更新:2024/12/23(月) 10:00
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