石持浅海(いしもち あさみ)とは、日本のミステリー作家である。男性。
1966年愛媛県生まれ。2002年に『アイルランドの薔薇』でデビュー。当初はクローズドサークルものを得意にしていたが、現在では短編集や広義のミステリーを書くことが多い。兼業作家ながら多作であり、年に3~5冊ほどのペースでコンスタントに作品を発表している。
2006年には『扉は閉ざされたまま』がこのミステリーがすごい!で2位になり、WOWOWでドラマ化された。
変な設定のミステリに定評がある。作品によっては超常現象も起こるが、西澤保彦のSFミステリほど奇天烈な状況の中での謎解きというわけではなく、どちらかというと「その発想は無かった」的なネタから謎解きを作り出す作風。
初期では、クローズドサークルの作り方にその傾向が強かった。例えば、殺人がおきたのに
などなど。特に代表作である『扉は閉ざされたまま』は、「密室殺人なのに密室の扉を開けない」という一発ネタのような題材を用いて、緊迫感に満ちた倒叙ミステリに仕立て上げた、実にこの作者らしい作品である。
他にも、どこか変な世界を舞台にした作品(人間は生まれたときには全て女性で優秀な者だけが男性になるというジェンダーSF設定の『BG、あるいは死せるカイニス』や、江戸時代の風習が残っている日本が舞台の『人柱はミイラと出会う』、日本が一党独裁国家になっている『この国。』等)や、ふつう本格ミステリでは扱わない題材を用いた作品(たとえば南北アイルランド問題を扱った『アイルランドの薔薇』や、対人地雷を題材にした『顔のない敵』、テロリストが主人公の『攪乱者』等)など、一風変わった作品が多い。
変な設定の作品が多いのは、本業はサラリーマンの兼業作家であるため執筆していると本を読む時間が取れず、考えたトリックが他の作品で使われているかがどうか確認できないので、「自分以外誰も書かないような話を書けばネタ被りの心配は無いだろう」と考えた結果であるそうな。
また、登場人物の倫理観や思考回路や行動原理が明らかに一般常識からズレている作品が多いのも特徴。慣れないうちは理解に苦しむかもしれないが、慣れればそれも味わいである。ツッコミを入れながら楽しむのもまた一興。
だそうである。初めて読む人は、上記の6作のような初期作品から入るのがいいだろう。
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3 ななしのよっしん
2020/03/21(土) 03:57:36 ID: T+Zy36zDct
碓氷優佳のドラマ版は俳優が豪華なこと以外見る部分がないから見なくていいぞ
ぐう畜じゃない優佳なんか必要ねえんだよ
4 ななしのよっしん
2020/05/05(火) 18:18:48 ID: 8ta74FBbcr
作者の趣味がモロに反映されているんだろうけど
作中で事件について話し合うor解決シーンにて
大抵はお酒飲んでおつまみ食べながらってのが多い
5 ななしのよっしん
2024/10/04(金) 19:27:00 ID: 8ta74FBbcr
>>3
優佳に限らず、この作者の探偵役は大抵良心の呵責や罪悪感の欠如といったサイコパス的なところはあるけど
論理的で合理性のある思考と社会性が身についてることでそういう部分と折り合いをつけることができてる
ただし、作中の探偵役が犯罪に協力したりテロリストや殺し屋といった場合はこの限りではない
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最終更新:2024/12/23(月) 10:00
最終更新:2024/12/23(月) 10:00
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