- 更新日 : 2024年10月3日
税務署での確定申告はLINEで予約できる!やり方や注意点、準備書類を解説
税務署にスムーズに入場したい、確定申告書を相談しながら作成したいという方は、LINEで事前予約をするとスムーズです。
とはいえ、LINEによる事前予約は2020年に国税庁が提供し始めたばかりの新しいサービスなので、申し込み方法が分からない方も少なくないでしょう。今回はLINEを使った確定申告の予約について詳しくご紹介します。
目次
「マネーフォワード クラウド確定申告」なら日々の取引入力→申告書の作成→申告作業が、オンラインで完結します。取引明細の自動取得と仕訳の自動作成に対応しており、手入力を減らしてカンタンに書類を作成。そのままスマホから提出することもできます。
PC(Windows/Mac)だけでなく、スマホアプリからも確定申告が可能です。
確定申告会場への入場整理券をLINEで予約できる
確定申告会場は毎年非常に混雑します。申告のために長時間並んだという経験をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。コロナ禍になってから確定申告時に税務署が混雑するのを緩和するために、確定申告会場で申告相談をする際に入場整理券が必要となり、その予約がLINEの公式アカウントから行えるようになりました。
ただ、現在はLINEからの事前予約の対象は申告相談など職員の対応が必要な場合のみに限られているようです。
こちらでは入場整理券がどのような制度なのかについて解説します。
2020年12月に国税庁がLINEの公式アカウントを開設
2020年12月、国税庁は確定申告手続きの利便性を向上させるために、メッセージアプリであるLINEの公式アカウントを開設しました。
公式アカウントでは入場整理券や申告書作成相談の事前予約の他、
- 確定申告特集ページ
- 確定申告書等作成コーナー
- 税務相談チャットボットによる財務相談
などのサービスが利用できます。
それまでは申告書の提出・相談は順番待ちをしなければならなかったのですが、LINEを活用することで簡単に税務署の予約情報を確認できるようになったためスムーズな申告準備が可能になりました。
混雑緩和のために税務署への入場整理券を事前発行
確定申告時期の混雑を緩和するため、コロナ禍以降各税務署では入場整理券の事前発行が行われていました。この入場整理券はLINEの公式アカウントを通じて簡単に取得でき、指定した日時にスムーズに税務署へ入場することができるようになりました。
当時は会場での密集を避けるために整理券制度が重要視されており、事前予約が推奨されていました。
現在は申告書が作成済みで相談等を利用しない場合は入場整理券が不要で、申告相談を希望する方のみ入場整理券を予約する必要があります。
確定申告のLINE予約のやり方
画像引用元:確定申告会場への来場を検討されている方へ
税務署での確定申告時に混雑を避けるため、コロナ禍ではLINEを利用した入場整理券の取得が推進されてきました。以下では、LINEで入場整理券を取得する手順を解説します。
国税庁LINE公式アカウントを友だち追加
まず、LINEで「国税庁」の公式アカウントを友だち追加します。公式アカウントはLINEの「友だち追加」メニューの検索窓から「国税庁」あるいは「@kokuzei」と入力すると表示されます。
また、国税庁の公式サイトから「友だち追加」のリンクをタップするか、QRコードをスキャンして追加する方法もあります。
画像引用元:LINE公式アカウントについて|国税庁
トーク画面から「相談を申し込む」を選択
友だち追加が完了するとLINEのトーク画面にメニューが表示されます。メニュー一覧から「相談を申し込む」を選択すると、チャットで案内が表示されます。申告相談メニューでは、来場希望日時の予約などが行えます。
地域と来場希望日時を選択
次に申告を行う地域と来場希望日時を選択します。地域選択は居住地や最寄りの税務署等を基準に選びましょう。日付選択の際、選べる日時はリアルタイムで更新され、混雑状況に応じて予約可能な日時が異なります。締め切り日間近など混雑が予想される時期・時間帯は早めの予約を心掛けると良いでしょう。
入場整理券を取得し、来場
予約が完了すると、LINEのトーク画面上に整理券が表示されます。整理券には来場日時と番号が記載されており、当日はスマートフォンで画面を提示するだけで入場できます。プリントアウトなどをする必要はありません。
確定申告のLINE予約に関する注意点
LINEを使った確定申告の相談予約は非常に便利な機能ですが、いくつか注意すべき点があります。こちらでは、事前予約サービスの利用前に知っておきたい3つのポイントをご紹介します。
申告に関して相談したい人が対象
LINE予約は確定申告に関して税務署職員に相談したい方が対象です。すでに作成済みの申告書を提出するだけの場合、予約は不要です。
相談内容は税務署の担当者と直接確認できるため、申告内容に不安がある方や質問がある方におすすめです。予約なしで訪問すると長時間の待機が必要になる場合がありますので、事前にLINEでの予約を行うことが推奨されています。
指定した時間は会場への入場時間
LINE予約で指定した時間は会場への入場時間を意味しています。つまり、予約時間は相談が始まる時間を約束するものではありませんので注意が必要です。入場後順番に相談を受ける形式となるため、混雑状況によっては多少の待ち時間が発生する可能性があります。スムーズな相談を希望する場合は、締め切り日から余裕を持った日程で訪問することをおすすめします。
なお、指定した時間から遅れてしまうと入場ができない場合がありますので気をつけましょう。
申告相談をする1名につき1枠申し込みが必要
LINEでの申告相談予約は、相談する1名につき1枠の申し込みが必要です。たとえば1人が複数年の税務申告の相談をすることは可能ですが、夫婦でそれぞれ申告が必要な場合は2枠分の予約が必要となります。
予約時には、各自の相談内容や時間を考慮して別々に申し込むことを忘れないようにしましょう。
確定申告相談で税務署へ来場する際の準備書類
確定申告の相談で税務署に訪問する際には、必要書類を事前に準備しておきましょう。書類を揃えていないと、申告書が作成できず再度来場予約をして税務署に訪問しなければならず、二度手間になってしまう可能性もあります。
書類名 | 概要 |
---|---|
本人確認書類 | 運転免許証、マイナンバーカード、パスポートなどの身分証明書。 マイナンバーカードの場合は利用者証明用電子証明書(数字4桁)、署名用電子証明書(英数字6文字以上16文字以下)の2つのパスワードも必要 |
収支内訳書または青色申告決算書 | 所得や支出の内訳をまとめた書類。あらかじめ作成が必要 |
課税取引金額計算表または帳簿(帳簿は相談で必要な人のみ) | インボイス発行事業者や法人が対象 取引を税率ごとに区分して記帳したもの |
必要経費の領収書 | 経費として申告するための領収書やレシートのコピー(経費に計上できるかどうかを相談したい場合) |
各種控除の証明書類 | 生命保険料控除証明書や医療費控除の明細書など |
確定申告の内容に応じて追加書類が必要になる場合もあります。来場前に事前に確認し、不備がないようにしましょう。
国税庁のLINE公式アカウントでできること
国税庁のLINE公式アカウントでは確定申告の入場整理券発行だけでなく、さまざまなサポート機能を提供しています。これにより申告の準備がスムーズになり、疑問をすぐに解消することができます。以下では、LINEアカウントで利用できる主要な機能について説明します。
確定申告特集ページの案内
国税庁のLINE公式アカウントでは、確定申告に関する特集ページへの案内機能があります。このページでは主に動画で申告に必要な情報や最新の手続き方法を手軽に確認することができます。
給与情報のマイナポータル連携、マイナンバーカードを利用したe-Tax送信方法など、申告初心者向けのガイドや注意点が10分~20分程度の動画としてまとめられており、分かりやすく説明されています。利用者は、LINEからワンタップで特集ページにアクセスできるため、テーマを選択すればすぐに必要な情報にたどり着けます。
確定申告書等作成コーナーの案内
国税庁のLINE公式アカウントでは、「確定申告書等作成コーナー」への案内も実施しています。この作成コーナーはインターネット上で申告書を作成できる便利なサービスで、必要な書類の入力や計算もサポートします。LINE経由で簡単にアクセスできるため、忙しい個人事業主でも手軽に申告書作成が行えます。
申告書のフォーマットだけでなく、作成の手順も分かりやすくまとめられており、申告が初めての方、期限に近づいているという方も安心して対応できます。
税務相談チャットボットによる税務相談
国税庁LINE公式アカウントには、税務相談チャットボット機能も搭載されています。このチャットボットは、所得税・消費税のカテゴリに分けられており、基本的な税務相談や手続きの流れを24時間対応でサポートしてくれます。
専門知識がなくても簡単に質問でき、リアルタイムで回答が得られるため、日中は税務署に問い合わせる時間がないという方にも役立ちます。チャットボットでは回答ができない複雑な質問については適切な窓口が案内されるため、安心して利用できます。
次回の確定申告ではLINE予約を活用してみよう
以前は税務署への確定申告相談は電話で予約を行う必要がありましたが、現在では対応期間内であればLINEでいつでもすぐ予約ができるようになりました。確定申告を自分でしたいけれど分からないことがあるという方、確認しながら作成したい方にとってはとても便利なサービスだといえるでしょう。
予約枠や必要書類などさまざま注意すべき点もありますが、スムーズに申告するためにまずは友だち登録をしておくと良いでしょう。
マネーフォワード クラウド確定申告の導入事例
データ連携機能を使って、銀行やクレジットカードの明細データを自動で取り込むようになってからは、会計ソフトへの入力作業が減ったので、作業時間は1/10くらいになりましたね。
ハンドメイド作家・ブロガー 佐藤 せりな 様
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