- 更新日 : 2024年11月21日
税金のコンビニ納付とは?QRコード・バーコードのやり方と注意点を解説!
2025年(令和7年)提出 確定申告まとめ
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初心者から経験者まで、毎年多く読まれている記事です。確定申告の必要性、やり方、簡単に済ます方法についてまるっと解説しています。
QRコードやバーコード付納付書を用意すれば、コンビニで各種税金の支払いが可能です。QRコードは自ら作成する必要があり、確定申告書等作成コーナーやQRコード作成専用画面等から手続きを行えます。
バーコード付納付書は国税庁から送付され、現金を添えてコンビニで支払いを済ませることが可能です。コンビニ納付の場合、手数料は発生しませんが、クレジットカードや電子マネーには対応していない等、いくつか注意点があります。
今回はコンビニ納付(QRコード・バーコード)のやり方や注意点、納付書の使用期限などを解説します。
目次
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コンビニ納付(QRコード)とは?
コンビニ納付(QRコード)とは、自宅等で国税庁ホームページからQRコードを作成し、コンビニのレジで各種税金の支払いができる納付方法です。すべての税目で利用可能で、利用可能額は30万円までとなっています。
基本的に24時間いつでもQRコードの作成が可能であるため、使いやすい方法です。ここではコンビニ納付(QRコード)で利用可能な税金、利用可能額、対象のコンビニ、利用可能時間について解説します。
利用可能な税金
コンビニ納付(QRコード)では、すべての税目が納付可能です。所得税(復興特別所得税)、消費税および地方消費税、法人税と地方法人税、相続税、贈与税など、多くの税金に対応しています。
ただし印紙を貼り付けて納付する等、納付書で納付されない税目は除外されるので注意しましょう。また所得税徴収高計算書で源泉所得税を納める場合をはじめ、利用できない場合もあります。
利用可能額
コンビニ納付(QRコード)の利用可能額は、30万円以下です。確定申告書作成コーナーやコンビニ納付用QRコード作成専用画面では納付金額が30万円を超えるQRコードは作成できません。
利用可能なコンビニ
コンビニ納付(QRコード)が使用可能なコンビニは、ローソン、ナチュラルローソン、ミニストップ、ファミリーマートです。
いずれも「Loppi」端末設置店舗、もしくは「Famiポート」端末設置店舗に限られます。作成したQRコードを端末で読み取り、出力されるバーコードをレジで提示し、現金で支払うという流れを踏むためです。
利用可能時間
コンビニ納付用のQRコードの作成は24時間いつでも、夜間休日問わず利用できます。しかし、e-Taxから作成する場合は、e-Taxの利用可能時間内しか対応できません。
e-Taxは火曜日〜金曜日は24時間利用できますが、月・土・日・休祝日は0時から8時30分までは利用不可となっています。ただし所得税の確定申告時期は土日祝日等を含め、メンテナンスの時間を除いて、24時間利用可能です。
QRコードの作成方法は?
QRコードの作成方法は、「確定申告書等作成コーナー」「コンビニ納付用QRコード作成専用画面」「e-tax」の3つです。
確定申告書等作成コーナーやe-Taxなら、申告書とQRコードの作成を同時に行えます。納付書だけが欲しい方はコンビニ納付用QRコード作成専用画面からQRコードを取得可能です。ここでは、それぞれの方法について詳しい手順を紹介します。
確定申告書等作成コーナーで作成する方法
国税庁の確定申告書等作成コーナーでは、画面の案内に従って金額等を入力していけば、確定申告に必要な書類を作成できます。
ただし、確定申告書等作成コーナーで作成できるのは所得税、消費税、贈与税にかかる申告書やQRコードにとどまることに注意しましょう。
QRコードを作成するには、所得税、消費税、贈与税の申告書を作成する際に「住所・氏名等入力」画面で「納付用QRコードを作成する」をクリックします。
作成したQRコードをスマホやタブレットに保存し、コンビニで画面を表示させてキオスク端末(店舗や公共施設などに設置される自立型の情報端末)に読み取らせることも可能です。
利用可能な税目は限定されますが、納付書を紙で印刷する手間や紛失のリスクをなくせることはメリットです。
コンビニ納付用QRコード作成専用画面で作成する方法
国税庁ホームページのコンビニ納付用QRコード作成専用画面から納付に必要な情報を入力すれば、QRコードを作成可能です。
申告書と同時に作成するなら確定申告書等作成コーナーの利用が適していますが、QRコードのみが必要な場合、コンビニ納付用QRコード作成専用画面にアクセスして作成したほうがよいでしょう。
入力が必要な情報は住所、氏名、電話番号等の利用者情報や納付先税務署、納付税額などです。電話番号は日中に連絡が取れる連絡先を記入しましょう。分からない項目があれば申告書を手元に用意し、確認しながら入力を進めるとスムーズです。
e-Taxで作成する方法
e-Taxで作成した申告等データに基づく納税額が30万円以下のとき、送信後にメッセージボックスに届く納付区分番号通知からQRコード付きの書面を発行することが可能です。
通知画面に表示される「QRコード作成」ボタンをクリックし、「納付情報確認画面」で納付情報をチェックした上で「帳票表示・印刷」ボタンを押しましょう。
納付用のQRコードが作成されるため、印刷してコンビニに持ち込んでください。
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コンビニ納付(QRコード)のやり方は?
コンビニ納付(QRコード)のやり方は次の通りです。
- 自宅等で作成したQRコードをコンビニ店舗に持参
- 店頭のキオスク端末に読み取らせて、バーコードを出力
- レジでバーコードを提示し、現金で支払い
納税のために金融機関や税務署へ出向くのが難しい方にとって、コンビニ納付(QRコード)は利便性が高い手法だと言えます。
出力されたバーコードには納付期限が設定されているため、印刷したら必ず期限を確認し、間に合うように納付を済ませましょう。
コンビニ納付(バーコード)とは?
税務署から送付されたコンビニ納付専用のバーコード付納付書を使って、税金の支払いを行う方法です。
納付書で納付を行う前に、次の2点を確認するようにしましょう。
- 使用期限(納期限)が過ぎていないか
- バーコードが印字されているか
利用可能な税金
コンビニ納付(QRコード)と同様、全ての税目に対応しています。
例えば以下のような税金をコンビニ納付(バーコード)で納めることが可能です。
- 申告所得税
- 消費税
- 法人税
- 相続税
- 贈与税
- 酒税
- たばこ税
- 石油税
- 印紙税
ただし、所得税徴収高計算書で源泉所得税を納める場合をはじめ、利用できない税目も存在します。
利用可能額
バーコード付納付書1枚で30万円までの税金を納めることが可能です。30万円を超える税金はコンビニ納付(バーコード)で支払えません。
1枚当たりの納付金額が30万円を超える納付書には、バーコードが印字されていません。この場合、納付書の裏面に記載がある金融機関で支払う必要があります。コンビニ納付にはバーコードの存在が前提となるため、店舗に出向く前に印字がなされているか確認しましょう。
利用可能なコンビニ
コンビニ納付(バーコード)が可能なコンビニは次の通りです。
- セブン-イレブン
- ローソン
- ファミリーマート
- ミニストップ
- デイリーヤマザキ
- ナチュラルローソン
- ローソンストア100
- スリーエイト
- くらしハウス
- 生活彩家
- セイコーマート
- ニューヤマザキデイリーストア
- ポプラ
- ヤマザキデイリーストアー
- ヤマザキスペシャルパートナーショップ
キオスク端末に読み込ませなくてもよいため、コンビニ納付(QRコード)と比較して対象店舗が幅広いです。
利用可能時間
利用可能時間は支払いを行うコンビニによって異なります。気になる方は利用される店舗等に直接お問い合わせください。
コンビニは土日祝日問わず24時間営業しているため、基本的にはいつでも納付できると考えてもらえばよいでしょう。金融機関だと営業時間以内に店舗に出向かなければいけませんが、時間を気にしなくてもよいところがコンビニ納付(バーコード)のメリットです。
バーコード付納付書の入手方法は?
バーコード付納付書は、次の場合に所轄の税務署から交付されます。
- 期限前に確定した税額を通知する場合
- 督促・催告を行う場合
- 確定した税額につき、納税者が納付書の発行依頼をした場合
- 賦課課税方式の場合
自ら税務署に対して納付書の発行を依頼すれば、全税目のバーコード付納付書を発行してもらえます。コンビニ納付(バーコード)を希望の場合は、その意思を税務署の担当者に伝えましょう。
コンビニ納付(バーコード)のやり方は?
バーコード付納付書に現金を添えて、コンビニの窓口で納付を行います。レジで支払うとその場で受領証が発行されるため、必ず受け取りましょう。受領日を示したスタンプも押印されます。
現金を準備する必要はありますが、納付の方法自体は難しくありません。自分の都合がよい時間に納付を済ませられることもメリットです。
コンビニ納付の注意点
簡単で手軽なコンビニ納付ですが、いくつか注意すべき事項があります。例えば、手数料の有無や、クレジットカード・電子マネーの取扱いなどは気になるところでしょう。また、30万円以下の納付書でも使用できない場合があることは知っておくとよいでしょう。
ここでは、QRコードとバーコードの双方に共通するコンビニ納付の注意点を解説します。
手数料はかかる?
コンビニ納付の手数料は一切発生しません。納付書に記載されている金額をそのまま納付すればOKです。
領収証書は発行される?
コンビニ納付では領収証書は発行されませんが、払込金受領証が発行されます。納税証明が必要な場合など、領収証書の提示を求められる場合があります。領収証書が必要なら、コンビニではなく最寄りの金融機関や所轄の税務署で支払いを行いましょう。
クレジットカード・電子マネーは利用できる?
コンビニの窓口で納付を済ませる場合、クレジットカードや電子マネーは利用できません。公共料金をコンビニで支払う際は現金のみ対応している場合がほとんどですが、税金のコンビニ納付も同様の扱いとなっています。
納付書が準備できたらすぐにコンビニに向かうのではなく、一度財布の中を確認し、必要があれば金融機関でお金を引き出しましょう。
コンビニで使用できない納付書とは?
金額が30万円を超える税金はコンビニ納付の対象外です。
それ以外にも利用できないケースがあります。
- 納付書にバーコードが印字されていない
- 納付書の使用期限を過ぎている
- 納付金額が訂正されている
- 汚れや機器の不調等の理由でバーコードを読み取れない
コンビニで使用できる期限と、納期限は異なることに注意が必要です。納期限を過ぎても納付書の利用はできますが、コンビニで支払えるのはコンビニの取扱い期限までです。
コンビニでの使用期限を過ぎるとどうなる?
納付書に記載があるコンビニでの使用期限を過ぎてしまったら、それ以降はコンビニでの納付はできません。金融機関の窓口等で納付することになります。
また、納期限が過ぎた納付書でもコンビニの使用期限までであればコンビニ納付ができますが、その場合、延滞金や督促料が発生することがあります。支払いが遅くなったことに対するペナルティは受け入れなければいけません。
コンビニでは納付書に記載された金額と、延滞金や督促料を同時に納めることは不可能です。コンビニ納付は金額の訂正ができないため、延滞金等を一緒に納めることも認められていません。延滞金等が発生する場合には、後日改めて請求がなされるでしょう。
納付書の期限内にコンビニ納付を利用しましょう!
コンビニ納付(QRコード・バーコード)を使えば、自分が都合の良い時間や場所で税金の納付が可能です。
とはいえ納付書に記載されている納付期限は守る必要があります。バーコード利用期限とコンビニでの支払期限が別々の場合があるため、きちんと確認しましょう。
コンビニでの支払期限を過ぎると、利用不可にはならないまでも、延滞金等が発生する可能性があります。コンビニ納付を活用するなら、納付書の期限内に支払いを済ませましょう。
マネーフォワード クラウド確定申告の導入事例
データ連携機能を使って、銀行やクレジットカードの明細データを自動で取り込むようになってからは、会計ソフトへの入力作業が減ったので、作業時間は1/10くらいになりましたね。
ハンドメイド作家・ブロガー 佐藤 せりな 様
もっと読むよくある質問
コンビニ納付の利用可能額は?
納付書1枚につき30万円以下です。詳しくはこちらをご覧ください。
コンビニ納付(QRコード)のやり方は?
店舗のキオスク端末に事前に作成していたQRコードを読み込ませると納付書が出力されるため、現金を添えてレジで支払いを行います。詳しくはこちらをご覧ください。
コンビニ納付(バーコード)のやり方は?
税務署から入手したバーコード付き納付書をコンビニへ持っていき現金で納付します。詳しくはこちらをご覧ください。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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