はてなキーワード: 多能工とは
〉無理のないシフトを組めるだろうし、従業員の細かい改善を全員で共有できて他工程にも横展できるだろうしすごい効率的
ほんこれ。
従来の旅館の仲居って、住み込みで働くのが前提にあるからか、夕方に担当部屋のゲストがチェックインしたらお迎えして→夕食準備・サービス・下膳→退勤22時→翌日6時半出勤で布団上げ・朝食準備・サービス・下膳→アイドルタイム→出発見送り→アイドルタイム→チェックイン(以降リピート)っていう、働いてんだか休憩してんだかが混じり合った勤務体系なんだよね。調理とかもそう。朝食→アイドルタイム→夕食でしょ、一日拘束して中抜けスタイルだから調理場の板さんとか中抜けしたってパチンコ行くくらいしか時間使えてなかったもん。
多能工化すれば、遅番:12時チェックアウト→清掃→チェックイン→夕食提供21時で8時間で帰れたりするし、人道的だなって思う。ていうか今どき、中抜け勤務体系なんてじゃ大卒者も採用応募してこないでしょ。ハングリーな若いスタッフ多めじゃないとボトムアップの魅力増強案なんて具現化までこぎつけられないわけで、あの星野特有のこざっぱりしつつ適度にローカル感もあるサービスを維持するのに多能工化は基本だと感じる。それにチェックインと飲食接客を同じスタッフが担当すると話がはずんで嬉しいってお客さまもいる。チェックインで顧客情報把握して、夕食の長時間サービス対応中におすすめの観光情報伝えられたりとかね。(客室清掃だけは独特な作業だからただ大変だった思い出、しかたなし)
だから逆に、年配の女将と仲居が連れ添って挨拶に来て床の間の室礼トークして心付け渡してっていうのがやりたいゲストは本当に界が向いてない!
アメニティは確かにしょぼいけど風呂敷が宿ごとに違うとか、そういうワンポイント抑えるだけで満足する客も多いだろうなとか気づきが多いのも好きw
界の食事も別に不満じゃないけど料亭紹介システムがあるなら今度使ってみようかな
多能工は辛いところもあるだろうけど、そのおかげで無理のないシフトを組めるだろうし、従業員の細かい改善を全員で共有できて他工程にも横展できるだろうしすごい効率的だろうな
あと、地元の特産品の勉強していろんなイベントを従業員が自主的に考えていそうな感じも裁量多そうで良いなって感じた(実際はどうかわからないけど)
お客様のために何でもやる、ではなくお客様が本当に求めているサービスは何かを考えぬいて合理的かつ適切なサービスを提供している感じが逆に心地いい
星野リゾートってコストを抑えつつ満足度を最大化しようとするとても工業的な宿だから、最高のホスピタリティとかそういう言葉が好きな人には合わないだろうしボロクソに言われるだろうねで、コスト抑えてる割に高いし笑 ワイはシステム代として払ってるけど笑
多能工化したスタッフをやってた側だけど(当分前に辞めた)、あなたは実に界向きのツボを抑えてくれている理想のお客さま。冷食といわれる夕食も、冷食なりに進化してて結構すごいなと思うこともあるし、地元の鮮魚店から魚を入れてもらったりして地場物も最低限抑えてるっていうのはそのとおり。そして泊朝プランをおすすめしたり、地元料亭に送迎したりして、食事にこだわりがある方は積極的に外部に振っていた。料理人はアイドルタイムが長く人件費が高い故という話だったから、もし一般的なフル調理にすると客単価が上がるか、益率悪化で旅館の存続性がさがるかっていう未来につながるはず。アメニティがしょぼいのはアメニティを高品質にしてもリピートするわけじゃない(≒評価は下がるが優先改善事項でもない)っていう思想じゃないかな。
とかく星野は、従来個人事業主の資金力に寄りがちな宿泊施設の経営環境を、運用のみできちんと採算をとるサービスデザインに長けてる。多能工化するのは大変だったけど、中抜けが常態化する勤務体系なんてごめんだし、土日もたまには休みたいしって考えると、いつでもだれでもできる仕事に設計されているのは従業員にとっても嫌なことばかりじゃない。専門職になりたくなったら経験者として転職応募できるし。そして実際、たくさんのお客さんが満足してリピートしてくれてる。名前が大きくなったから過剰な期待もかかってると思うけど、星野スタイルのリゾートが使いやすいお客さんは確実にいらっしゃるし、一方でまったく受け付けない人もいると思う。(生産管理現場の人はたしかに楽しいかも!)
まとめると、心付けを渡してフルサービスを期待するタイプ・宿泊施設はハードの充実と美麗さが一番というタイプ・料理は料理人がバチバチに作り込んだものを部屋食で食べたいタイプには向かないと思う。
逆に、ハキハキ元気でさっぱりした接客満足タイプ、ご飯はそこそこ美味しくて館内でイージーに食べれたら満足タイプ、朝食のために朝から布団上げに来ないでほしいタイプには向いてると思う。
星野リゾートの良いところはシステム化されてるから仲居さんとかがいなくて人とのコミュニケーションが最低限で済むところだと思う
大体スマホで済む
サービスがーとか否定されるけど、そりゃ当然で、星野リゾートは人が介入するサービスを最低限に抑えてるから
もちろんそれは星野リゾートが儲けるのが目的だけど、こっちとしてもイチイチ人とのコミュニケーションを取る必要ないのはすごいメリットだと思うんだよな
大事なところ(アクティビティとかお出迎え見送りとか)はちゃんと人がサービスしてるし
で、このシステム化された接客のおかげで温泉旅館だけど敷居がかなり低く一見さんでもかなり行きやすい
良い旅館に行くと、大体〇〇様いつもありがとうございますと言われる人がいたり、仲居さんと顔見知りだったり料理長が挨拶してたり特別サービスされてたり、二回目は考えてないんだけど…って気分になるけど、星野リゾートにはそれがない
あと、他の界でも最低限の品質が担保されているという安心感があるからクチコミとか読みまくって一から旅館を探すという作業がいらないのも楽(リゾナーレはダメらしいけど)
まぁ食事は確実に冷食だけど、地元の名産はちゃんと押さえているからクオリティはイマイチでもちゃんとそこに行った感は感じることはできる(逆に冷食でどこでも同じだからハズレもない)
あと、これはワイが工場の生産技術やってるからだけど居抜きでハード的に大きな改築ができない中であれこれ小さな改善をしてるところを見つけるのが結構楽しいwあと多能工化したスタッフを見るのも楽しいw
ワイはおじさんだけど、こういう要所は押さえてるけど基本人を介さないサービスってのはZ世代に刺さるんじゃないかな
ただ、人を介さないサービスっていうのは人によって超マイナスポイントになるのは間違いないので、仲居の手厚いホスピタリティとかを求める人は絶対に星野リゾートに泊まってはいけない
テスラやスペースXの仕事の仕方は最低限のジョブ(プロマネか開発者かくらい)しか決まっておらず多能工化が進んでおり、各人がやる仕事は日々更新されるジャスティスボードという各開発の内容や進捗が書かれたボードを見ながら各人が決めていく
そのボードでは自動運転みたいな部品レベルからモデル3のインテグなど車両レベル、さらには車の中で絶縁テープを貼るロボットの開発といった製造レベルまでレイヤが全く違う開発項目が並ぶ
ある日は自動運転のシステム開発をして、その次の日はサイバートラックのシステムインテグをすることもある
そして、実務では開発ごとにモブという5人くらいのチームが形成される
ある日は開発者として手を汚すこともあれば、推進者としてチームを管理することもあるし、テストなど品質管理を担当することもある
もちろん車(範囲広い)のソフトウェア開発をする、くらいのジョブはあると思うが
参考
https://logmi.jp/tech/articles/327164
そもそもジョブ型雇用として細かく役割が決まっているのは非効率であり、日々変わる開発状況やプロダクトの価値に合わせてチームを組み、ちゃっちゃとアウトプットを出していくべきだってイーロンマスクは考えているんだと思う
そろそろジョブ型雇用もテスラ、スペースXみたいな化け物企業が出てきたことで"遅い雇用形態"と見做されるようになり見直しが入って行くと思う
育児休業を男性が取得することも今後推奨されていくように思うが、そもそも育休の根本的問題である休職者の代替をどうするか?というところは永遠に解決されないんだろうなと思う。
どうせみんな獲得した権利は絶対使わなければいけないみたいなことにするんでしょ?
若手や大昔の女性の場合だと、職場のカバーするウェイトは大したことなかったはず。
しかも効率化や生産性向上の名の元、一人当たりの業務ウェイトは右肩上がりかつ、多能工化していて、今や1人であっても「欠くことのできない人財」になっている。
さらに晩婚化で育児世代は30代スタート。企業の中では係長・課長級、悪くても主任などリーダー層になっている。
これらが職場から離脱するというのは職場としては致命的だけど、企業トップからすれば職場のマネジメントで上手くやれ、上手くできないのは現場が悪いとなるし、カバーしてうまく回したり、補充で人を入れると休職者が戻る場所がなくなる。
ニュースで話題になっていて賛成反対はどちらにも言い分はあると思う。その一方実態を分かっているのかな?という意見もあるので実態を伝えられればと。
特定を避けるため実習生の出身国、仕事内容に関してはボヤっとした記述にします。私は一緒に働きながら面倒を見る「指導員」という立場で普段から話したり、たまに飲みに行ったりしています。
こちらでは最低賃金が800円程度(すみませんがぼかさせてください)で、日本人のスーパーのレジ打ちやパートの保育士も同程度の賃金です。
腕が良ければ時給は上がりうちの場合は現時点の最高額は1200円(聞いた中で)。
残業手当、土曜出勤などあれば休日割増賃金も付き、額面で16万円~20万円前半。忙しければ20万円台後半、別途ボーナスが年2回、数10万円出るのと帰国時に退職金が数10万円出ます。
毎月の給料から税金と社会保障が控除されるので手取りは13-16万円くらい、年金など帰国時に手続きすれば返金されるらしいので、国的にはプラスにならないけど本人たちからすると毎月引かれている感覚。
そのほかにかかる費用としては社宅家賃(2万円)電気水道光熱費&光ファイバー(実費人数割で1万円程度)
毎月8-10万円程度送金している、送出機関にはらう100万円ほどを親戚から借りている(人による)といっていたので生活は節約していると思います(後述)、なお彼らの本国での給与は額面3万円/月程度だそうです。
そのほかに会社は本国送出機関に0.5万円/月、監理団体に3.5万円/月を負担。監理団体は定期的に生活実態、仕事内容、給与や残業代が支払われているかどうかチェックしている。
金額の妥当性だが、現制度は書類のやり取りが煩雑だし、実習機関(企業のこと)も中小企業だったりするからあれこれ面倒を見てあげないと何もできなかったりするので、きちんとした仕事をするんであればこの程度は必要なのだろうと思う。
うちの高校新卒初任給が18万円/月(みなし残業無し)これで近隣企業より15%くらい高い。税金と年金などの社会保険料で引かれて手取りは15万円くらい。さらに通勤や生活に車が必須、今の若者の自動車保険はめちゃくちゃ高いので車を安い軽にしても本体価格、税金、維持費ガソリン代、保険で3-5万円ちかく飛んでいく。
大学卒だともっと初任給は高いけど、実家から通えなければ家賃負担がある。(うちの会社は社宅があるけど)
メディアに出演している人たちには理解できないだろうが、これが地方の実態。じゃあ車の必要ない都会がいいかといわれれば、やはり通勤圏内に実家がないと家賃で死ぬし、通勤系内といっても実家から通うために片道1時間も満員電車に揺られれば精神が死ぬ。都心に実家があるか、場所問わず会社に近くに割安な社宅がある企業に就職しないとなかなかハードゲームだなと思う。
60平米超の2LDKに4名で生活している。洗濯機、冷蔵庫、炊飯器、布団、各種洗剤や食器など家具家電類は会社にて新品購入し貸与しており初期費用は掛からない。周りの会社から遊びに来た実習生の話を聞くともっと狭い部屋に2段ベットとかだから、うちの待遇はいい方だと思うけど、本人たちはもっと1部屋に人数を詰め込んで家賃水道光熱費の頭割り金額が少なくなる方がいいとのこと。
ちなみに日本人の社宅は個室だけど、家具家電類は自分でそろえる必要がある。
有給は半年で10日、国に戻る際には休みを取り消化率は最終的に100%となる。
8-10万円程度送金するということで、もちろん自炊。こちらは地方なので野菜も肉も安い。
そしてとにかくよくコメを食べる、社員に農家が多いのでコメを社宅に運んでいるがすさまじい量を消費している。
酒は第3のビールとかチューハイなど安いのが主で、普段晩酌するという感じではなく週末近隣企業からも集まってパーティなどをしている時に飲むようです。基本外食はしていない、たまに一緒に飲みに行くのが唯一の外食だと言っていた。(もちろんおごる)飲みに行けばがんばん日本酒飲んで(熱燗が好き)、刺身も本国では食べないけど日本ではたくさん食べる。日本のご飯はおいしいそうです。
質素な暮らしだけど無理な節約はしていないと思う、本当に貧乏暮らしした人はわかると思うけど500mlペットボトルのジュースなんて買えないよね。普通にコンビニでお菓子やジュースを買っているし何より喫煙率が結構高くタバコ吸ってるの見ると余裕あるよなと思う。私は年収は実習生より高いけど、子供ができてタバコはやめた。妻子持ちだともうタバコ吸えるのって結構稼げる人だけじゃないだろうか。iPhoneはXとか8Plus?みたいな大きいの使ってて本国にも買ってあげていた、周りの日本人はみなAndroidで、もう最新のiPhone羨ましいとも思わないけど、彼ら的にはステータスらしい。
ただSIMは入れていない、社宅のWifiで運用しているところは堅実だなと思う。
その他レジャーなどは本人たちのFB、インスタを見ると山に登ったりBBQをしている。やはり若い人が多いので青春って感じがまぶしい。中には奥さんも実習生で日本に来てたりして月曜か金曜を有給にして定期的に会ったり。会社としては社員旅行や忘年会の際、実習生は無料で参加できるようにしている。
30歳くらいになると奥さん、子供を本国に残してきているので、寂しくないか聞いたところ、インターネットがあれば平気だと言っていた。毎日テレビ電話1時間しているとのことで、確かに都会の働きマンよりコミュニケーション取っているのかもしれない。
定時に行って定時に帰る週休2日制だけど、稼ぎたいので残業や休日出勤はやりたがる。運転免許がないので、できる仕事は限られる。あとは重いものを持ったり寒かったりするきつさはある。また職場環境として一緒に働く日本人が若者だとフレンドリーだけど、とにかく60代に多いんだけど威張っていて日本語ができないばかりに馬鹿にされても言い返せないのが悔しいと飲んだ時いっていた。自分の現場では許さないけど。
仕事内容が一番議論で違和感を感じるところ。工種というのが限定されすぎている。T型フォードつくってた時代と違って、今は生産性の向上って多能工への対応が必須になっている。先進国ではより平準化稼働や付加価値増大の観点から多能工化しないと本人たちの給与も増えない。
それなのに建前論ばかりニュースでやっている、職人が1日8時間うまく使って最大に売上を出そうとすればそんなことはできない。
これは人によりけりです。耳がいい人は1年くらいで日常不都合なく過ごせるようになる。3年たっても話せない人は話せない。ただ、覚えが速い人は日本語のドラマ見たり教科書買ったり自分で努力もしている。うちの会社の場合はだいたい3年でN3というのには受かる、優秀な実習生はN2に合格するそうで女性の方が言語の習得が速い印象、うちの会社は男性のみなのでいまのところN3までが最高。N2になると本国で日本企業に就職でき月給5万円くらいもらえるそうだ。
日本人の英語と同じ傾向で、読み書きの方が意思疎通しやすい。漢字交じりの文章でラインしてきて、大体伝わるしこちらの文章も読めている。
ニュースを見ているとひどい会社がある。監理団体次第なのかなと思う、うちの監理団体は厳しくて残業代なんかも計算間違えてるとすぐチェックが入るし、とてもあんなことはできないけれど、報道が嘘ついているとも思えないので。
https://news.yahoo.co.jp/byline/sunainaoko/20181126-00105142/
今の制度では、3年とか5年で帰るので、うちみたいに本国側に進出する予定なら別だけど経営側は待遇改善へのモチベーションが低くなると思う。
一方でホワイトな環境でも逃げる人はいる。というか今の制度だと基本3年で本国にも戻らなくてはならないけど、あと1年働けば弟が大学卒業できるからどうしても残りたいと逃げる相談を受けたことがある。会社に退職金の額を確認して思いとどまらせたけど。
あと聞いたのは、逃げれば当然闇で働くので源泉徴収されない、特に大きいのが年金。でも逃げた人って景気後退局面では当然治安の悪化につながるんじゃないだろうか。だから今の受け入れ方は危うさがあると思う。それで治安対策に費用を使う羽目になったら本当に最悪のマッチポンプ、そんなお金あればもっと若者にお金かけたり、少子化対策すべきだったのに・・・
日本の少子高齢化を考えると、平均年齢の若い国から人を受け入れる流れは変わらないとみている。
もう10年早く若者が結婚して子供をたくさん育てられる国になるよう少子化対策していれば間に合ったかもしれないけれど、氷河期世代を冷遇し後戻りのできないところまで来てしまった。また実習生たちも節約し、本国に送金しているので人数がたくさん来ても、日本人の若者ほど地域社会にお金が落ちない。この間飲んだ時に本国に建てた家を見せてもらったけど、すごい豪邸だった。親が勝手に買っちゃったらしいけどね。
日本に魅力を感じてもらってるうちに、ちゃんと移民定住してもらい社会の一員になってもらいたい、もしかすると中央官庁の裏では、もうそのロードマップができているのかもしれないけどね。子供が増えない以上、なし崩し的な労働力としての受け入れでなく、コミュニティの一員としての移民受け入れに転じるべきだと思います。
ただ話をしていると半数くらいは1/3の給与もらえれば本国で働く方がいいと言っている。聞いた中では日本に定住したい人もまだ半数くらい入るけど、日本で働いて本国に不動産を家族用途別にもう一つ買って、もう一つの方の賃貸収入があったり、すごい値上がりしたりしているのを見ると現時点の収入より将来に希望が持てるかどうかって大事だなと思う。どう考えても治安、病気になったときの制度など日本の方が整ってるんだけどそれもいつもまで維持できるかなぁ。
以前は、
「部下とはいえ、他人を評価することは、その人の人生に介入することになって、そんな重圧には耐えられないから。」
って言ってきた。
実際にある1年だけ評価者だったことがあるけど、すごく悩んだ。
きっと、専業指向の職場なら評価は結果だけが全てって割り切れるのだと思う。
でも、ウチは極端な多能工指向で、みんな色々な場面で活躍してくれる。
それら一つ一つを思い返しながら評価したら、全員分け隔てなく良い評価をせざるを得ない。
そうやって悩んだ評価結果は、部門間のバランス取りという全く腹落ちできない理由で覆される。
それも、もう人事部に提出済みで変更ができない段階で告げられる。
そして、その結果を部下に告げるのは自分。
腹落ちできていない結果を、自分がそういう評価をしたという演技をしながら伝える。
辛かった。
だから、本当の理由は、「評価指針が会社と合わないから」ってことになるか。
これも理由の一つだと。
先週金曜日に帰りがけに提出した資料が部長にクソミソに言われた。
こんなの作るために残業してたのか
考えているようでただぼーっとしてるだけだろ
土日に作り直してこい
なんかやらなきゃって思って、土日は文献読んだり、調査したり
それらの要点拾ってまとめたりなんてことして、
なんとなく方針は見えてきたけど、これ休日出勤扱いにはならないよなw
ずっと胸に何か刺さりっぱなしで食事しても味しないし、
そういやあの時の土日って毎週こんな感じだったって思い出した。
今はまだ平気。あの時みたいに追い込まれていない。
でも、これが続いたらまた同じことになりそうだから、手を抜くことにした。
そして、思った。
多分、部長も悪気があって言ってない。
でも、今、自分はとても嫌な気分になってる。
もしかしたら僕が上司だった時、部下に対して同じように悪気なく嫌な気分にさせてたかもしれない。
そう思ったら怖くなった。
被害者にもなりたくないけど、自分が加害者になんて、絶対になりたくない。
日記、まとまんなくてごめん。
自分の担当で格付けで言うと、要注意先、破綻懸念先と呼ばれるような毎期大赤字で、かつ大幅な債務超過の法人が数件あったんだけど、ようやく全部黒字化したので、自分へのメモ代わりにここに書いていく。
はてなを見る人達は頭良いイメージがあるので、中小零細企業の経営者ってこんな人なの?っていう、一時期話題になった「うちらの世界」の企業版だと思って下さい。手法には革新性、専門性は全く無いので注意。
①建設業
事業内容:いわゆる人工出し。社長の方針で社員はみんな多能工。よって何でもやる。ゼネコン超大手の1次下請け。
関与した時の状況:売上高は4億円ほど。
社長はとにかく現場主義。決算書?ああ、年に1回おばちゃん(前任の税理士)が持ってくるやつね、って感じで興味なし。この業界こういう数字に一切興味が無いって社長ばっかり。赤字の金額だけは聞いているのと、会社にお金が無くなって、社長個人のお金を注ぎ込んでるので危ないことは承知してる。借入は自分とこに関与した年に返済猶予してもらった。
リーマン後に元請けから大幅に単価を切られたことで、一気に赤字体質になった。
やった事:何て事はないがいわゆる限界利益率ってやつの改善。まずは、自社がいかに同業他社の黒字企業と比べて安く仕事してるかデータで比較して見せた。(TKCのBASTってやつマジ便利)
同業他社に比べると10%ほど低い。社長は唖然としてたけど、そこで2点ほど対策を実行することになった。
1つは仕事の量を交渉するのをやめて、人工単価の値上げを交渉した。もう1つは同業他社に比べて外注比率も高かったので、社員を増やして外注を減らした。
他には一応経営計画書なるものも作って毎月業績確認してもらった。
一応経費削減も考えたけど、あんま好きじゃないので、役員報酬減らして、役員借入金返してっていう王道しかしてない。
結果:売上高は3億円台になったけど、限界利益は増えた。滞納してる税金をまずは優先してもらったけど、返済を再開できそうなほど黒字になった。
社長は自分で財務諸表は見ないけど、毎月の自分の業績報告を良く聞いてくれるようになった。物足りないが前には進んでいるかなと思う。
ちなみに見た目、口調は完全にその筋の人。
事業内容:主にトラックのハーネスを製造。チェック以外は完全な単純手作業。ハーネスは2次下請け。
この頃は普通乗用車のハーネスも作っていた。リーマン後の落ち込みでとんでもない大赤字を計上していたけど、それより前に単純手作業ってこともあり、製造現場が海外に移行してて、縮小傾向からわずかな赤字が続くようになってた。
毎期こんな赤字出してまだ債務超過にならないの?ってくらい昔は儲かっていた。加えて無借金。社長は借金するなら廃業するって言ったので、決算書見て、じゃあこのまま現状で推移すると2年で廃業ですねって言ったら絶句してた。ご多分に漏れず決算書?なにそれ?美味しいの?って社長です。
やった事:好きではないがまずは経費削減。こんなに売上落ちてるのに、何でこんな役員報酬と社長に家賃払ってるの?って少し呆れるほどに高額だったので、大幅にカット。この辺が決算書に興味ない計画者の恐いところ。ちなみにそれでも、まだまだ大赤字。
次に受注の確保。話を聞くと、全国にここと同じような2次下請けの会社があるみたいで、不良率の低いとこに受注が多くいくらしい。なので不良率の低下に取り組んでもらった。単純手作業で時給も低いので従業員は来るもの拒まず。言い方は悪いが質は期待できない。色々やったけど、効果があったのは社長交代。社長は物凄く従業員から舐められてて言うことを聞かない。でも人手不足だから強く出れなかったけど、社長の娘婿を社長にしたら強く出なくなった。まぁ人を見て態度変えてたってことです。
他には乗用車のハーネスに見切りをつけて、海外移転の話しがないトラックのハーネスの製造に専念した。
結果:トラックのハーネスに集中したのが大きかった。製品も少なくなって不良率も低下して受注が増えた。
あとは結果オーライだけど震災とオリンピックでトラック需要がとんでもなく高まって今は売上が2.5倍になった。もちろん黒字に。
長くなったので2社だけ。会計事務所なのでポジショントークも入ってます。あと、対策を考えたのは社長や役員で、自分は悪いとこを指摘して、しつこくどうします?なにします?って言う立場。少しは意見も出すけど、やはり素人なので。
こんな人経営者失格だろと言われるとぐうの音も出ませんが、従業員想いの好い人なんです。
はてブで返済猶予の記事が出ると市場から淘汰されるべきというコメントをよく見かけるのですが、少しのきっかけでこんな風に黒字化する会社も多いので少し見守る気持ちを持ってもらえたらな~と思ってます。
追記:思いがけないブクマ数に驚きです…
書くことでもないと思っていたので書きませんでしたが、ネットに載せるので、内容に支障ない範囲で特定を避けるために設定はいじってます。
ただ①はV字回復ぶりが凄いので雑誌により詳細に記事が掲載されました。(会計事務所とその関与先向けマイナー雑誌ですが)
②や他にも書こうかと思ってる企業については、他の関与先やセミナー等でよく話しに出します。社長自ら講師してくれることもあります。一時期自社のHPにも事例で紹介していました。