はじめに
俺の妹がこんなに可愛いわけがない。が帰ってきました。
ざっと1期から1年半近くが経ったのでしょうか。時間が経つのは早い。
そんな2期の1話を見て、手堅い。実に手堅いと思いながら見ていました。
きちんと全キャラに見せ場を持たせる構成
なぜ手堅いのかといえば、全キャラに見せ場を与えていた展開だったからです。
おそらく分割2期ものの宿命ではあるのでしょうが、
2期ものの1話は1期の復習も兼ねて、
もう一度キャラクターの有り様ををおさらいしないといけない。
それがこの1話では上手く出来ていたのではないかと思うのです。
まず桐乃と京介の幼少時代のエピソードが描かれました。
ここで京介と桐乃の因縁というか、二人の遠からず近からずの関係が始まったのかも。
物語の起点は京介と桐乃である事を再確認できるエピソードを最初に持ってきました。
そんな妹との距離感に悩む京介は幼馴染の田村麻奈実さんに相談。
妹の次は、幼馴染の登場させます。
次に桐乃の親友である、あやせと再開。
キマシ!見せ場をきちんと作っています。
来栖加奈子さんとも再開。さっそくあやせにチョップされています。
次に黒猫さん。
前期であった京介とのキスは、遠まわしの告白なのか。
黒猫さんに聞いたら、とても困ってしまった様子で・・・
二人の恋愛関係もここでさらっと描いています。
結局、外部の乱入でうやむやになってしまいしたが。
ここである程度キャラの紹介が終わらせて、次のステップへ。
そして京介は桐乃に引きづられながら、秋葉原へ向かいます。
学校が桐乃や黒猫の表の姿なら、
秋葉原にいる彼女たちは裏(真)の姿。
そして秋葉原にいる桐乃や黒猫の知り合いといえば沢城バジーナさん。
これで主要な女性キャラの紹介は一通り揃ったというところでしょうか。
散々秋葉原で散財をして、さらには通販グッズも溜め込んで欲望を全開にした桐乃。
結局、裏の顔の時には兄貴に頼ってしまう感じの桐乃。
最初と最後は桐乃で締めるという物語構成でした。
まとめ
各キャラの紹介と見せ場をきちんとお披露目しつつ、
京介と桐乃の過去の因縁から、現在の京介と桐乃の関係までを描いた1話。
1期を見ていたけど、忘れてしまった部分がある人でも
過去の因縁や展開を踏まえた内容を描きつつ、おさらいしていたので
とても内容的に見やすかったものだったのではないかと思います。
この辺りの構成術はシリーズ構成・脚本である倉田英之さんの腕といったところでしょうか。
またキャラクターの作画がとても端正。原作絵の魅力を存分に引き出しています。
今期も前期に続いて、総作画監督に石田可奈さん、川上哲也さんを迎え、
さらに渡邊敬介さんも参加。
キャラクター作画を崩すまいぞという気合の入った布陣だと思います。
元々小説挿絵のかんざきひろさんがアニメーターということもあって
挿絵自体がアニメ的なフォルムで描かれているからこそ
アニメでも挿絵の再現度がしやすくなっている面も見逃せません。
そんなこんなで俺妹はどんな物語が展開されるのか。期待です。
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