緒花の「仕事」「異性」「母親」という
自分の全てを形作るものと向き合う話でした。
またその中で緒花は「喜翆荘」に
救いを故郷を見出す話でもありました。
岡田磨里さんが脚本。監督の安藤さんが絵コンテを切っている事を考えると
とても重要なお話だったのではないでしょうか。
安藤さんは絵コンテだと、緒花の表情付けを面白く演出します。
感想マタイの受難ならぬ、緒花の受難の話のように感じました。
サブタイトル「夜に吠える」の由来はあったのか
今回のサブタイトルは「夜に吼える」、カッコイイサブタイ名です。
今回のサブライの由来も押井さんと関係があるのかと思って調べましたが、特にみつからず。
ただ、一番近いのが「うる星やつら」のOVAに「月に吠える」という作品が収録されています。
果たしてこの「月に吠える」と関係があるのかわかりません。未見なので。
喜翆荘とはP.A WORKSである
今回の話を観て、改めてこの作品は仕事をする意味を問われた話に見えます。
喜翆荘の取材記事の評価に納得がいかない緒花が怒るというのが
今回の物語の発端でもありました。
緒花は毎回、一生懸命働いている事が伝わるだけにこの怒りも本気だとわかります。
ただ、こうした評価に左右されるっていうのが旅行業界でもありますが
アニメに関しても同様のことが言えると思います。
今回の話を観ていると、私なんかがそうですが
こうして記事を書いて勝手にアニメ作品(旅館)について書いているわけです。
やっている事は取材記事を書いた皐月と同じなのかもしれませんね。
今回の話は、こうした受け手の評価に対する作り手側(送り手側)の
物事は正当に評価してほしいというメッセージを感じられずにはいられませんでした。
この会議もアニメ界隈の対策会議のようにも見えますね。
この作品は「働く事」そのものを大きくテーマとして取り上げていると思います。
そして「働く事」の本質は旅館でもアニメでも変わらないと思うのです。
お客に満足のいくおもてなしをする事。喜んでもらいたい事。
そう考えると
喜翆荘とはこのアニメを作っているP.A WORKSだと改めて思います。
二人の岡田磨里さん~緒花と皐月
さて今回の話では、緒花にとって重要人物、皐月が現れました。
取材記事を書いたのも彼女であり、緒花の怒りは頂点に達し、皐月を追い詰めます。
(このシーン、小2の引っ越しも、小5のクリスマスプレゼントも・・・
こうした過去の不満を母にぶつける緒花はまるで、ブレンパワードのジョナサンです)
そんな皐月は緒花に対し「嫌な仕事でもやらないと食っていけない」という趣旨の話をします。
一方の緒花は「嫌な仕事で傷つけられたら、娘として嫌だ」と反論します。
このシーンで感じたのは、理想の仕事をしたい緒花と、
汚れた仕事もしなくてはいけない現実的な皐月の対比でした。
この二人の主張の違いは、岡田磨里さんの考えを代弁しているように聞こえました。
つまり「どんな仕事も引き受ける」現実的な皐月は、現実的な岡田さんの考えであり
「理想の仕事をしたい」緒花は、理想を目指したい岡田さんの考えなのではという事です。
この仕事における「理想と現実」はいつでも私達の前に立ちはだかりますが
今回は母子の対立を通して、岡田さんが常々持っている
「働く事への現実と理想」を描いているように思えました。
ストライキする緒花。
岡田磨里さんがアニメ界で仕事をするようになってから10年ぐらいだと思いますが
やりたくない仕事もあったのでしょうね。まぁ今では仕事が評価され
オリジナルアニメに関われるまでのビッグネームにまでなりました。
今では「仕事を選んでいる」という発言もしているようですが、
要は自分のやりたい仕事ができているのでしょうね。
この母子(二人の岡田磨里さん)の物語はどう収束するのかも、この作品の見所ですね。
都会は厳しい、そして雨
さらに緒花は孝一とも再開しますが、月日は二人をすれ違いさせたようです。
緒花も孝一も、状況が変わり考えが変わったのでしょう。
孝一にも自分を好いてくれる女性ができたようですし。
でも緒花は状況が変化している事を気づいていなかったようですね。
孝一と仲が良いバイト仲間の異性の存在。自然に孝ちゃんの手に寄り添う
彼女の仕草に緒花は衝撃を受けます。
でも孝一と接するにつれて、緒花はある事に気がつきます。
そう1話で緒花は孝一の告白を受け止められなかった事。
つまり、今回緒花が皐月に告白したように、親のあいまいな返事が緒花を傷つけていたように
緒花のあいまいな返答が孝ちゃんを傷つけたという事です。
この事を知った緒花はひどく落ち込みます。
自分が対立していた母と同じことをしていたという事に。
そして緒花の気持ちに応えるかのように天候も悪化=雨に変わります。
ここで物語の最初から天候を振り返ると、最初は快晴だったのが、
母親と会ってから天候が悪化して、孝ちゃんと悶着があってからは雨というように
緒花の心境(状況)を天候で描写した演出を見せています。
都会の雨は冷たいです。まとめ 緒方の救済は仲間=喜翆荘=地方にあった
母との対立、孝ちゃんとのすれ違いで、心がボロボロの緒花。
緒花はボロボロになりながら都会のジャングルを彷徨います。都会は厳しいですね。
そんな緒花を救ったのはホビロン民子。緒花は救いを求めるように民子に寄りかかります。
ここで思うのは、
①民子は緒花の敵では無い事。
②緒花の帰るべき場所が喜翆荘であった事。という事だったのではないでしょうか。
つまり緒花の第2の故郷に喜翆荘がなったのでしょうね。
今回の話を観ていると、「都会」=「地方」の構図があると感じました。
この「都会」=「地方」は「東京」と「富山(P.A.WORKS)」なのかもしれません。
「都会」は緒方に冷たく、「地方」は緒花に優しい。そんな事を今回は感じました。
さらに言えば、この話は都会でなくても仕事はあるという事も言いたいのでしょうね。
若者は都会志向が強いですが、地方でも働けるし、自己実現もできる。
こうした事を「花咲くいろは」は作品を通して訴えたいのではないでしょうか。
おまけ
1話以来のこの顔ではないでしょうか?
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感想マタイの受難ならぬ、緒花の受難の話のように感じました。
サブタイトル「夜に吠える」の由来はあったのか
今回のサブタイトルは「夜に吼える」、カッコイイサブタイ名です。
今回のサブライの由来も押井さんと関係があるのかと思って調べましたが、特にみつからず。
ただ、一番近いのが「うる星やつら」のOVAに「月に吠える」という作品が収録されています。
果たしてこの「月に吠える」と関係があるのかわかりません。未見なので。
喜翆荘とはP.A WORKSである
今回の話を観て、改めてこの作品は仕事をする意味を問われた話に見えます。
喜翆荘の取材記事の評価に納得がいかない緒花が怒るというのが
今回の物語の発端でもありました。
緒花は毎回、一生懸命働いている事が伝わるだけにこの怒りも本気だとわかります。
ただ、こうした評価に左右されるっていうのが旅行業界でもありますが
アニメに関しても同様のことが言えると思います。
今回の話を観ていると、私なんかがそうですが
こうして記事を書いて勝手にアニメ作品(旅館)について書いているわけです。
やっている事は取材記事を書いた皐月と同じなのかもしれませんね。
今回の話は、こうした受け手の評価に対する作り手側(送り手側)の
物事は正当に評価してほしいというメッセージを感じられずにはいられませんでした。
この会議もアニメ界隈の対策会議のようにも見えますね。
この作品は「働く事」そのものを大きくテーマとして取り上げていると思います。
そして「働く事」の本質は旅館でもアニメでも変わらないと思うのです。
お客に満足のいくおもてなしをする事。喜んでもらいたい事。
そう考えると
喜翆荘とはこのアニメを作っているP.A WORKSだと改めて思います。
二人の岡田磨里さん~緒花と皐月
さて今回の話では、緒花にとって重要人物、皐月が現れました。
取材記事を書いたのも彼女であり、緒花の怒りは頂点に達し、皐月を追い詰めます。
(このシーン、小2の引っ越しも、小5のクリスマスプレゼントも・・・
こうした過去の不満を母にぶつける緒花はまるで、ブレンパワードのジョナサンです)
そんな皐月は緒花に対し「嫌な仕事でもやらないと食っていけない」という趣旨の話をします。
一方の緒花は「嫌な仕事で傷つけられたら、娘として嫌だ」と反論します。
このシーンで感じたのは、理想の仕事をしたい緒花と、
汚れた仕事もしなくてはいけない現実的な皐月の対比でした。
この二人の主張の違いは、岡田磨里さんの考えを代弁しているように聞こえました。
つまり「どんな仕事も引き受ける」現実的な皐月は、現実的な岡田さんの考えであり
「理想の仕事をしたい」緒花は、理想を目指したい岡田さんの考えなのではという事です。
この仕事における「理想と現実」はいつでも私達の前に立ちはだかりますが
今回は母子の対立を通して、岡田さんが常々持っている
「働く事への現実と理想」を描いているように思えました。
ストライキする緒花。
岡田磨里さんがアニメ界で仕事をするようになってから10年ぐらいだと思いますが
やりたくない仕事もあったのでしょうね。まぁ今では仕事が評価され
オリジナルアニメに関われるまでのビッグネームにまでなりました。
今では「仕事を選んでいる」という発言もしているようですが、
要は自分のやりたい仕事ができているのでしょうね。
この母子(二人の岡田磨里さん)の物語はどう収束するのかも、この作品の見所ですね。
都会は厳しい、そして雨
さらに緒花は孝一とも再開しますが、月日は二人をすれ違いさせたようです。
緒花も孝一も、状況が変わり考えが変わったのでしょう。
孝一にも自分を好いてくれる女性ができたようですし。
でも緒花は状況が変化している事を気づいていなかったようですね。
孝一と仲が良いバイト仲間の異性の存在。自然に孝ちゃんの手に寄り添う
彼女の仕草に緒花は衝撃を受けます。
でも孝一と接するにつれて、緒花はある事に気がつきます。
そう1話で緒花は孝一の告白を受け止められなかった事。
つまり、今回緒花が皐月に告白したように、親のあいまいな返事が緒花を傷つけていたように
緒花のあいまいな返答が孝ちゃんを傷つけたという事です。
この事を知った緒花はひどく落ち込みます。
自分が対立していた母と同じことをしていたという事に。
そして緒花の気持ちに応えるかのように天候も悪化=雨に変わります。
ここで物語の最初から天候を振り返ると、最初は快晴だったのが、
母親と会ってから天候が悪化して、孝ちゃんと悶着があってからは雨というように
緒花の心境(状況)を天候で描写した演出を見せています。
都会の雨は冷たいです。まとめ 緒方の救済は仲間=喜翆荘=地方にあった
母との対立、孝ちゃんとのすれ違いで、心がボロボロの緒花。
緒花はボロボロになりながら都会のジャングルを彷徨います。都会は厳しいですね。
そんな緒花を救ったのはホビロン民子。緒花は救いを求めるように民子に寄りかかります。
ここで思うのは、
①民子は緒花の敵では無い事。
②緒花の帰るべき場所が喜翆荘であった事。という事だったのではないでしょうか。
つまり緒花の第2の故郷に喜翆荘がなったのでしょうね。
今回の話を観ていると、「都会」=「地方」の構図があると感じました。
この「都会」=「地方」は「東京」と「富山(P.A.WORKS)」なのかもしれません。
「都会」は緒方に冷たく、「地方」は緒花に優しい。そんな事を今回は感じました。
さらに言えば、この話は都会でなくても仕事はあるという事も言いたいのでしょうね。
若者は都会志向が強いですが、地方でも働けるし、自己実現もできる。
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おまけ
1話以来のこの顔ではないでしょうか?
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