横浜Fマリノス→ 元豪州代表のポステコグルー監督を招へいした横浜FMは極めて評価の難しいシーズンになっている。MF齋藤学(川崎F)ならびにMFマルティノス(浦和)という攻撃の中心だった選手が抜けたものの、26節を終えた時点でJ1最多となる43得点を奪っている。Jリーグの草創期から横浜FMというと「守備を重視した堅実なサッカー」を志向するケースが多かったが、監督交代によってスタイルは様変わりした。
序盤戦は極端に高い位置取りをするGK飯倉のポジショニングや走行距離が大きな話題になったが、成績は安定しなかった。26節を終えた時点で8勝13敗5分けで勝ち点「29」。14位と残留争いに巻き込まれている。大一番だった27節の磐田戦(A)で勝利して少しだけ「J1残留」に前進したが、依然として降格圏のチームとの差はわずかである。過去、1度もJ2降格を経験していない名門が初降格の危機を迎えている。
予断を許さない状況になっているが、ポステコグルー監督の評価ならびに今シーズンの横浜FMについてどのように評価すべきなのか?は難しい。リスク覚悟のアグレッシブなサッカーを見せている点は評価できるが、十分な結果は得られていない。何だかんだでずっと(少なくとも)中位はキープしてきたクラブである。仮にJ1に残留することが出来たとしても「1年限りで監督を代える。」というのも十分にあり得る。