■ 天皇杯は2回戦に突入天皇杯は2回戦に突入した。2回戦からJ1のクラブが登場するがパナソニックスタジアム吹田ではガンバ大阪と関西学院大が対戦した。何かと話題の関西学院大は兵庫県の西宮市が所在地になる。兵庫県の三田市、大阪府の大阪市の北区、東京都の千代田区にもキャンパスがある。サッカー協会の会長を務めた長沼氏、元日本代表監督の加茂氏、名古屋グランパスの初代の監督の平木氏などがOBとなる。
ホームのG大阪は「4-2-2-2」。GK林瑞輝。DFオ・ジェソク、三浦弦、ファビオ、藤春。MF遠藤、マテウス、藤本淳、倉田。FWファン・ウィジョ、長沢駿。ルヴァン杯のプレーオフ・ステージの1stレグの磐田戦(H)から中3日になるがW杯代表のGK東口を除くとベストに近いスタメンとなった。GK谷、MF妹尾、MF食野、MF中村敬など若手がベンチ入りを果たした。元日本代表のMF今野はケガのため欠場となった。
対するアウェイの関西学院大は「4-2-1-3」。GK妻鹿。DF高尾、竹本、降籏、宇都木。MF仲原、岩本、山本。FW中野、林部、安羅。ボランチのMF岩本はG大阪ユース出身。MF市丸、DF初瀬などが同期となる。弟はU-17日本代表に選出されているMF岩本翔(G大阪ユース)となる。名古屋U18出身の右SBのDF高尾はプロ注目の選手で、FW林部とMF仲原はC大阪U-18出身。FW中野は京都橘高出身となる。
■ 延長戦を制したのは関西学院大試合は関西学院大ペースで進んでいく。前半14分には2年生のFW林部がゴール前で決定機を迎えるなど試合を優位に試合を進めた。前半25分あたりを過ぎるとG大阪がボールを保持して攻め込む時間が長くなる。0対0で迎えた後半の頭からFWファン・ウィジョとMF藤本淳を下げてMF食野とMF妹尾を投入。若手を起用してくるが後半11分に訪れたMF妹尾の決定機はキーパーのGK妻鹿がビッグセーブで防いだ。
試合は0対0のままで時計が進んでいく。延長戦突入が間近に迫った後半42分にセットプレーの流れから右サイドの裏を取ったDF高尾がグラウンダーのクロスを入れるとこぼれ球をG大阪ユース出身のMF岩本が右足で蹴り込んで関西学院大が先制に成功する。しかし、直後の後半44分にMF妹尾のクロスをCBのDF三浦弦が合わせて土壇場で1対1の同点に追いついた。試合は15分ハーフの延長戦に突入する。
すると開始早々の前半2分にボランチのMFマテウスの中途半端なサイドチェンジをカットした関西学院大がカウンターを仕掛けると途中出場した1年生のFW山見がキレ味鋭いドリブルから逆サイドに見事なコントロールシュートを決めて関西学院大が勝ち越しに成功する。DF三浦弦を最前線に上げてパワープレーを仕掛けたG大阪だったがいくつか訪れた決定機を生かせず。関西学院大が2対1で勝利した。