■ JAPANESE ONLY事件2014年の春に起こった浦和の「JAPANESE ONLY事件」はJリーグの汚点になった。横断幕を作成した当事者は「外国人の観客が増えており、応援の統制が取れなくなるのが嫌だった」、「ゴール裏は自分たちの聖地であり、部外者に入ってきてほしくなかった。」とその理由を説明しているが、在日韓国人4世で新加入のFW李忠成の加入を快く思っていない意思を示す横断幕だったのでは?という見方もある。
「本当のところはどちらだったのか?」については今現在でもはっきりしていない。FW李忠成本人は「自分に対して向けられた横断幕だった。」と認識しているようでそのことを示唆するコメントも残している。真相はあいまいなままで処分だけが下されたことになるがJ1の4節の清水戦(@埼玉スタジアム2002)はJリーグ史上初となる無観客試合になった。大きな注目を集めたが試合は1対1のドローに終わった。
チケットの払い戻しや(遠方からの来場者の)宿泊代のキャンセル料など浦和の被った損失額は約3億円以上と言われている。浦和ほどのビッグクラブであれば何とかなる損失額であるが財政面に与えたダメージは大きかった。そして、何よりも「差別騒動を起こした。」とJリーグならびに浦和が白い目で見られることも大きなマイナスだった。その後、Jリーグは差別的な言動に対して厳しく取り締まる方針になった。