■ J2屈指の熱い応援を繰り広げる松本山雅J2の22クラブの中で「応援が凄いクラブ」というと、やはり、松本山雅になるだろう。ベガルタ仙台と同様でアルウィンという日本屈指の専用スタジアムを有しているが、「立派なスタジアム」と「サポーターの熱狂的な応援」の2つはチームが発展していく上で大きなエネルギーになった。緑色に染まったスタジアムは独特の雰囲気を持っており、このスタジアムで試合をすることを嫌がるチームや選手は多い。
松本山雅のサポーターの凄さは「アウェイのスタジアムにもたくさんのサポーターが集結する点」になる。味の素スタジアムやニッパツ三ツ沢球技場など関東のいくつかのスタジアムは距離的にそこまで離れていないこともあってアウェイ戦でありながらホーム戦のような雰囲気を作り出すケースもある。アウェイの東京V戦、アウェイの横浜FC戦などは「アウェイサポーターの方が人数が多いのでは?」と思うほどである。
10年ほど前までは浦和のサポーターのエネルギーが凄まじくてアウェイ戦でもスタジアムを真っ赤に染めるケースが多かった。突出した存在だったが一時の勢いはなくなった。浦和のサポーターが、いわゆる、ホームジャックに成功するケースはほとんどなくなったが松本山雅のサポーターは今でもいくつかのスタジアムでホームジャックをしそうな勢いを持っている。応援が松本山雅の最大の武器といえる。