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【J1：今後の展望】急降下する可能性があるのは川崎フロンターレ・ヴィッセル神戸・ジュビロ磐田か！？ | | |　

■　厳しい相手との試合が続く川崎フロンターレ

反対にJ1の前半戦(1節～17節)の残り7試合の対戦相手の順位の平均値が最も低いのは川崎Fで6.71となる。9節終了時点では3勝2敗4分けで勝ち点「13」。9位に位置するので悪い成績ではないがここまでの日程がかなり恵まれていたことを考えると「もう少し貯金を作りたかった。」というのが実際のところである。12節が鹿島戦(A)、13節が浦和戦(H)、16節がG大阪戦(A)なので「3強との対戦」を全て残している。

もちろん、川崎Fは地力のあるチームなので鹿島や浦和やG大阪が相手でも互角に近い戦いが出来る可能性は高いが、それでも低迷しているチームとの試合と比べるとはるかに勝ち点を掴むのが難しい対戦相手であることは明らかである。前回のエントリーでは「今後の日程を考えるとC大阪や浦和や大宮あたりは浮上する可能性が高い。」と記したが、日程面でかなり厳しい川崎Fは勝ち点が伸び悩む可能性が高い。

同じようなことは平均値が6.86でJ1の18クラブの中で2番目に小さい神戸にも言える。開幕4連勝を達成するなど序盤戦のJ1の主役を張ったチームであるが、難敵との対戦が少なくて日程に恵まれたところもスタートダッシュに成功した大きな理由と考えられる。次の11節は鹿島戦(A)、12節はFC東京戦(H)、13節はC大阪戦(H)、15節はG大阪戦(H)、17節は川崎F戦(A)なので、ここからは相当にハードな日程である。

表1. 残りの前半戦(11節から17節まで)の日程と対戦相手の順位・・・順位は9節終了時点

ランク	クラブ名	対戦相手の平均順位	11節	12節	13節	14節	15節	16節	17節
1	川崎F	6.71	磐田	鹿島	浦和	横浜FM	広島	G大阪	神戸
			A	A	H	A	H	A	H
			8	3	1	10	16	2	7
2	神戸	6.86	鹿島	FC東京	C大阪	札幌	G大阪	横浜FM	川崎F
			A	H	H	A	H	A	A
			3	4	5	15	2	10	9
3	磐田	7.86	川崎F	柏	広島	G大阪	浦和	FC東京	新潟
			H	H	A	H	A	H	A
			9	6	16	2	1	4	17
4	広島	8.00	C大阪	甲府	磐田	鹿島	川崎F	大宮	浦和
			A	A	H	H	A	H	A
			5	12	8	3	9	18	1
5	清水	8.57	鳥栖	浦和	横浜FM	FC東京	C大阪	甲府	札幌
			H	A	H	H	A	H	A
			13	1	10	4	5	12	15
6	柏	8.71	FC東京	磐田	大宮	浦和	甲府	札幌	鹿島
			A	A	H	H	A	H	H
			4	8	18	1	12	15	3
6	新潟	8.71	浦和	札幌	仙台	C大阪	大宮	鹿島	磐田
			H	H	A	A	H	A	H
			1	15	11	5	18	3	8
8	FC東京	8.86	柏	神戸	甲府	清水	横浜FM	磐田	C大阪
			H	A	H	A	H	A	A
			6	7	12	14	10	8	5
8	札幌	8.86	G大阪	新潟	鳥栖	神戸	鹿島	柏	清水
			H	A	A	H	A	A	H
			2	17	13	7	3	6	14
10	G大阪	9.43	札幌	鳥栖	鹿島	磐田	神戸	川崎F	仙台
			A	H	H	A	A	H	A
			15	13	3	8	7	9	11
11	鹿島	10.29	神戸	川崎F	G大阪	広島	札幌	新潟	柏
			H	H	A	A	H	H	A
			7	9	2	16	15	17	6
12	鳥栖	10.43	清水	G大阪	札幌	大宮	仙台	浦和	甲府
			A	A	H	A	H	H	A
			14	2	15	18	11	1	12
13	甲府	10.57	横浜FM	広島	FC東京	仙台	柏	清水	鳥栖
			A	H	A	A	H	A	H
			10	16	4	11	6	14	13
14	横浜FM	10.71	甲府	仙台	清水	川崎F	FC東京	神戸	大宮
			H	H	A	H	A	H	A
			12	11	14	9	4	7	18
15	仙台	11.00	大宮	横浜FM	新潟	甲府	鳥栖	C大阪	G大阪
			A	A	H	H	A	H	H
			18	10	17	12	13	5	2
16	大宮	11.14	仙台	C大阪	柏	鳥栖	新潟	広島	横浜FM
			H	H	A	H	A	A	H
			11	5	6	13	17	16	10
17	浦和	11.86	新潟	清水	川崎F	柏	磐田	鳥栖	広島
			A	H	A	A	H	A	H
			17	14	9	6	8	13	16
18	C大阪	12.43	広島	大宮	神戸	新潟	清水	仙台	FC東京
			H	A	A	H	H	A	H
			16	18	7	17	14	11	4

■　深刻な事態と言えるサンフレッチェ広島

川崎Fや神戸と比べると幾分かはマシと言えるが、7.86で18クラブの中で3番目となる磐田もここから大変なスケジュールになる。11節が川崎F戦(H)、12節が柏戦(H)、14節がG大阪戦(H)、15節が浦和戦(A)、16節がFC東京戦(H)なので、勝ち点を計算しにくい相手との試合がほとんどである。磐田は9節終了時点で4勝3敗2分けで8位とまずまずの位置に付けているが、急降下してもおかしくない日程になっている。

4番目は広島で8.00となる。ここまで1勝6敗2分けで勝ち点「5」。16位と降格圏に位置するが、今シーズンの広島は序盤戦は「戦いやすい。」と思われていたチームとの対戦が続いたので事態はかなり深刻と言える。前回のエントリーで記述した通り、1勝7敗1分けで最下位の大宮はここまではハードな日程になっており、難敵との試合が多かった点が低迷の主要因と言えたが、広島の状況はむしろ真逆である。

開幕から8試合未勝利だったこともあって大宮の低迷ぶりがクローズアップされる機会が多かったが、これまでの日程とこれからの日程を考えると広島の方がより深刻な状況と言えるだろう。11節がC大阪戦(A)、14節が鹿島戦(H)、15節が川崎F戦(A)、17節が浦和戦(A)ということで好調なチームや力のあるチームとの対戦が続いていく。広島は自力のあるチームであるが浮上のきっかけを掴むのはなかなか難しそうだ。

■　難しい状況に置かれたアルビレックス新潟

大宮と広島とともに現時点で降格圏に位置する新潟は8.71で18クラブの中で6番目。日程的にはやや厳しいと言える。新潟に限った話ではないが降格圏内のチーム同士の直接対決はガチガチの試合になることが多くて勝ち点「3」を掴むのは相当に難しくなる。直接対決以外で勝利を手にして勝ち点を積み上げたいところであるが、広島と同様で好調なチームとの対戦は多い。難しいシチュエーションになっている。

その他では清水が8.57で5番目、柏が8.71で6番目、FC東京と札幌が8.86で8番目、G大阪が9.43で10番目となる。すでに記した通り、この数値の全体の平均値は

(1+2+3+4+5+6+7+8+9+10+11+12+13+14+15+16+17+18)/18=9.5

なので10番目のG大阪が平均程度となる。9節終了時点で5勝1敗3分けで2位と好スタートを切ったがG大阪については「過度に大変な日程でも、過度にきつい日程でもなかった。」と言える。