サッカーコラム J3 Plus+　

J1・J2・J3・日本代表などを幅広くカバーするサッカーコラムです。基本的には毎日更新しています。よろしくお願いいたします。

最近のエントリー (20記事)

　2024/01/14 【J1：順位予想】 2024年の予想の受付を開始しました。 (現在の参加者：342名)
　2024/01/09 【J2：順位予想】 2024年の予想の受付を開始しました。 (現在の参加者：172名)
　2024/01/10 【J3：順位予想】 2024年の予想の受付を開始しました。 (現在の参加者：83名)

お勧めしたいエントリー (15記事)

【J1】全18チームの補強ポイントを考える。(上 _ 山形・鹿島・浦和・大宮・千葉・柏) | | |　

[モンテディオ山形]

　→　残り4試合を残して残留に王手。シーズン前の下馬評の低さをくつがえす好成績を残している山形。2010年もJ1でのシーズンとなると想定すると、補強が必要なのはやはり中盤。秋葉、佐藤、宮崎、宮沢は良く頑張ったが、J1で上を目指すには物足りない部分がある。

また、今シーズンは新外国人獲得に失敗し、ほとんど戦力にならなかっただけに新外国人補強もポイントとなる。小林監督の求めるハードワークの出来る外国人となると要求は厳しくなるが、2年連続で失敗するようだと、2010年の残留は厳しくなるだろう。

それ以上に、オフの最大の関心事はFW長谷川の去就。柏レイソルからレンタルの身であるが、3年連続でのレンタルは考えにくく、完全移籍で買い取ることが出来なれば流出は確実となる。FW長谷川がいなくなるとチームの根幹が崩れてしまうので、何とかしてチームにとどまらせたいところであるが・・・。

[鹿島アントラーズ]

　→　シーズン中盤は独走態勢に入っていたが、終盤戦の大失速で2位に転落。しかし、首位の川崎Fとの差は「1」のみ。逆転優勝の可能性は残っている。ACLの出場権獲得なるかで事情は大きく変わってくるが、高齢化が目立ってきた中盤に新しい力を加えたいところ。MF小笠原、MF本山の2人にいつまでも頼ってばかりはいられない。

また、実力がありながらも出場機会に恵まれていないFW田代、MF増田といった選手をどういう風に扱うのかもポイント。チームの総合力を考えると残留させておきたいが、選手自身の事を考えると他のチームに移籍させて出場機会を得られるようなチャンスを与えてやる方が幸せかもしれない。

大きな穴は無いので、現有戦力のままだとしても上位の実力はあるが、爆発力に欠ける印象はあるので、FWマルキーニョスやFW興梠を刺激できるフォワードも必要かもしれない。

[浦和レッズ]

　→　現在8位。川崎Fとの差は「9」となってリーグ優勝は絶望的。こちらもACLの出場権が得られるかどうかで状況は変わってくるが、まずはMFポンテの処遇に注目。2007年はリーグMVPに輝いたが、ここ最近は衰えがみられており、少なくともスーパーなタレントではなくなってきている。MFポンテがチームにいればある程度の計算は出来るが、リーグ制覇やアジア制覇を目指すとなればMFポンテ頼みでは苦しい。

幸いにして、攻撃的MFタイプとセカンドストライカータイプは揃っているので、MFポンテを斬るにしても、新たな補強は必要ないかもしれないが、MF梅崎らダブついている選手が移籍を求める可能性もあって流動的である。

また、FWストライカーのポジションとサイドバックのポジションも再考が必要。FWエジミウソンの残した成績は悪くはないが絶対的な存在ではなく、FW高原も信頼を置けない。フィンケ監督が契約延長となれば、フィンケ監督の理想にかなうフォワードは不可欠である。

[大宮アルディージャ]

　→　15位とギリギリの位置にいるが、16位の柏レイソルとの差は「9」となっていて、よほどのことが無い限り残留は確定といっていい。救世主のFWラファエルが軸で、スピードのあるFW石原、サイドハーフのMFパク・ウォンジェ、運動量とテクニックを備えたMF藤本とバランスはいい。

FWラファエルがチームにとどまると仮定すると、来シーズンは期待が膨らむが、いい選手はそろっているものの、中位以上を目指すにはやや物足りない感もある。期待されたFWドゥドゥはイマひとつのようで、中盤に圧倒的な存在感を持つタレントが1人欲しいところ。DFマトが加わった最終ラインは大きな心配はないが、上を目指すにはこちらもパワーアップが必要。

全体的に悪いチーム構成ではなく大きな穴はないが、チーム力向上を目指すには多くのポジションでもう少し上を目指す必要がある。フロントとしては難しい仕事が待っているが、腕の見せ所ではある。

[ジェフ千葉]

　→　仮に残り4試合で全勝し、15位の大宮が全敗したとしても、得失点差で及ばない可能性もあるという厳しい状況。諦める必要はないが、絶望的な状況である千葉は、江尻監督就任後、リーグ戦では未勝利であるが、続投は濃厚という。

J2降格となった場合、当然、1年でのJ1復帰が至上命題となるが、現状の戦力では非常に厳しく、江尻路線がそのままとなると、なおさらである。補強の必要なのはほとんどのポジションであるが、特にストライカーのポジションの強化は急務である。

また、過密日程のJ2での戦いとなった場合、何よりも選手層の厚さが求められる。MF米倉、MF益山といった若手選手の成長は見込まれるが、ポリバレントな選手の補強も必要とされる。

[柏レイソル]

　→　同じく残り4試合で15位の大宮との差は「9」。こちらも残留は非常に厳しい状況となっている。残り4試合に残留をかけることになるが、来シーズンのプランを考えておくことも必要。特に、2005年の降格時に多くの有望選手が流出したことがあったという経験があるので、そのときの二の枚は避けたい。

J2に降格した場合、ジェフ千葉と比べても若くて有望な選手が多いので、草刈り場になる可能性は低くなく、1年での再昇格を考えても、FW大津、MF菅沼といった選手の引きとめは絶対的な任務である。幸いにして、ユース出身の将来性の高い選手が揃っているので、J2での戦いとなった場合、何人かの中心選手の周りをユース育ちの若手で固めるというプランも考えられる。J1で戦うとしたら、そういった思い切ったプランは採用が難しいが、J2だからこそ、出来るチャレンジはある。

また、FW李忠成が抜けて、ストライカーのポジションの補強は必要。20ゴール以上を期待できるストライカーがいないと、昇格は厳しくなる。

関連エントリー

1847 　2009/11/01 　【J1】全18チームの補強ポイントを考える。　(上)
1848 　2009/11/01 　【J1】全18チームの補強ポイントを考える。　(中)
1849 　2009/11/02 　【J1】全18チームの補強ポイントを考える。　(下)