左サイドバック→ このポジションはDF長友(インテル)が不動のレギュラーとして君臨している。岡田監督がチームを率いていた2008年5月のキリンカップのコートジボワール戦(H)で日本代表にデビューすると瞬く間に定位置を確保。以後、ずっと1番手の左SBの立場を維持している。日本代表の左SBのポジションを確保してから早く8年が経過しているが他の追随を許さない。実績でも実力でも経験値でも頭2つほどリードしている。
もちろん、順風満帆だったわけではない。15-16シーズンの序盤は所属のインテルで戦力構想から外れかけた時期もあったが見事に復調。当時は試合勘不足が心配されたが苦境を乗り越えた。2番手は現時点ではDF酒井高(ハンブルガーSV)。ドイツで一定の地位を築いており、右SBでも2番手であり、左SBでも2番手と言える。1対1の強さが魅力で右サイドでも左サイドでも同じレベルのパフォーマンスが期待できる。
続くのはDF太田宏(フィテッセ)。FC東京でプレーした2015年のJ1では30試合に出場して13アシストを記録。(非公式ながら)アシスト王に輝いたDF太田宏は初挑戦となるエールディビジの舞台でもポジションを確保。初の海外挑戦もここまでは順調そのものである。精度の高い左足のキックは日本人屈指。左足のキッカーがMF柏木くらいしかいない状況を考えると日本代表に復帰してほしいタレントである。
課題は守備面。ハリルホジッチ監督のコメントを聞く限りでは「守備の部分」に物足りなさ感じているようだ。代表復帰のためには守備力アップが求められる。同様のことはDF藤春(G大阪)にも言える。ハリルJAPANで代表デビューを飾ったDF藤春は日本人屈指のスピードを持っているが守備面でハリルホジッチ監督の要求レベルに達していないようだ。「きちんと守ることが出来るSB」を日本代表は必要としている。
注目すべき存在はDF槙野(浦和)。キリンカップのメンバー発表の会見の席でハリルホジッチ監督は「DF槙野に関しては(CBではなくて)左SBでチャレンジして欲しい。」とコメントした。浦和では左ストッパーでプレーしているがボールを保持したときは4バックに近い配置になるので攻撃の時は左SBのようなふるまいが期待されているので戸惑いはないだろう。そして空中戦の強さはSBとして大きなウリになるだろう。
リオ世代の若手ではDF亀川(福岡)、DF山中(柏)、DF室屋(FC東京)などがリオ五輪の本大会で活躍してフル代表への昇格を目指すことになる。2015年には福岡のJ1昇格に大きく貢献したDF亀川は左右両サイドを遜色なくこなす点と1対1の対応力に定評がある。DF山中は攻撃的なサイドバックでパワフルな左足のシュートはJ1でも上位レベルとなる。縦への推進力も魅力だが課題は守備面になるだろう。
U-23アジア選手権で大活躍したDF室屋も同様に左右両サイドを遜色なくこなす。U-23アジア選手権のときは右SBでプレーしたが左SBでも全く問題ない。まずは怪我を完全に治してFC東京で出場機会を得ることが最初の目標となる。ロンドン世代の選手では2度ほど日本代表候補に選出されているDF車屋(川崎F)は面白い存在と言える。左利きで技術とスピードがあってCBもこなすほど守備力も評価されている。
DF駒野(FC東京)とDF室屋(FC東京)が揃って怪我で離脱していた時期に頭角を現したDF小川諒(FC東京)はポテンシャルが高い。180センチと日本人のSBとしては屈指の高さがあってさらには左足のキックも正確。現時点ではフル代表レベルとは言えないが経験を積んで競争に絡んでくることが期待される。トゥーロン国際大会で評価を高めたDF三丸(鳥栖)は所属クラブで出場機会を得ることが当面の目標となる。
さらに下の東京世代の選手ではDF中山雄(柏)に期待がかかる。守備的なポジションであればどこでもこなせるユーティリティー性が魅力。柏ではCBでプレーする機会が多くなっているが左SBでもプレー可能。左利きで戦術理解度が高くて180センチと日本人のSBとしては十分な高さがあってユーティリティー性が高いとなると希少価値は高い。左利きでかつ高さもある若手の左SBが徐々に増えてきている。
日本代表のレギュラー争いに加わることが期待される選手というと・・・。 (左SB編) ・DF 長友佑都 (インテル)
・DF 酒井高徳 (ハンブルガーSV)
・DF 太田宏介 (フィテッセ)
・DF 藤春廣輝 (ガンバ大阪)
・DF 槙野智章 (浦和レッズ)
・DF 亀川諒史 (アビスパ福岡)
・DF 山中亮輔 (柏レイソル)
・DF 室屋成 (FC東京)
・DF 車屋紳太郎 (川崎フロンターレ)
・DF 小川諒也 (FC東京)
・DF 中山雄太 (柏レイソル)
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