■ 見事な決勝ゴール!!!これだけ完璧に相手を崩してのゴールは、めったにお目にかかれない。延長戦で、野洲が決めた、勝ち越しのゴールは大会史上に残るゴールだった。
うまい選手にも、2通りあるように思う。ベッカムやランパード、バラック的な、基本技術がしっかりとしている事を意味する「うまさ」と、ロナウジーニョやオコチャ、松井大輔的な、ただ単純にボールコントロールが優れていることを意味する「うまさ」。
■ 創造性とは?”創造性”とは生まれながらに持っているものだ、という考えが多いけど、ボクはそうとは限らないと思う。
乾貴士選手のヒールパスは、あの瞬間、突然ひらめいた、即興のプレーではなくて、いつかどこかで、彼がスタジアムなり、テレビなりで見たプレーの引き出しから、選択されたもののひとつであり、創造力は、いいプレーを見れば見るほど養われていくものだと思う。
マスコミでも、ネットでも、もてはやされている「野洲スタイル」のサッカーであるが、別段新しいオリジナルのものではなくて、ジーコが日本代表に似た部分はある。
子供たちは純粋なので、その国の代表選手にあこがれて、大きくなっていく。歴史上、ブラジルからは次々とファンタジスタが生まれて、ドイツからはファンタジスタが生まれにくいのは、そういった理由による。代表チームの監督は、思った以上に、大きな責任を負って仕事をしている。
そういえば、最近、日本サッカーの未来は明るくないと主張する人がいるが、これはどうかな?と思う。ボクは、小野や稲本と同い年になるけど、初めて日本代表の試合を見たのは、中学生のとき。黄金世代と呼ばれる年代でも、大半の人は、サッカーとは無縁の小学生時代を送ってきている。
生まれたときから身近にサッカーがあって、当たり前のようにサッカーの情報があふれている、そんな世代が代表で中心になったら、とんでもないことをやらかすだろうなぁと期待する。その年代は、今の中学生くらいかな。彼らは、昨日の、野洲サッカーを見て、さらなる刺激を受けたことだろう。
- 関連記事
-