2015/08/28
【熊本×札幌】 初めてのうまかな・よかなスタジアム (生観戦記) (その1) 2015/08/28
【熊本×札幌】 初めてのうまかな・よかなスタジアム (生観戦記) (その2) 2015/09/02
【熊本×札幌】 初めてのうまかな・よかなスタジアム (生観戦記) (その3) 2015/09/05
【熊本×札幌】 初めてのうまかな・よかなスタジアム (生観戦記) (その4)■ 日本三名城の1つ・熊本城翌日。熊本市内にあるいくつかの名所を回ってから家路に着こうと考えたが、ピックアップしたのは熊本城。言わずと知れた熊本を代表する観光名所の1つで、熊本城(=熊本県熊本市)と名古屋城(=愛知県名古屋市)と大坂城(=大阪府大阪市)の3つが『日本3名城』と呼ばれている。熊本城は2008年に発表された「日本名城百選」では大坂城に次いで第2位に選ばれており、「日本でも屈指」と言える評価の高いお城である。
JRの熊本駅からはバスで18分ほど。熊本市役所の近くにあるので「市の中心地にある。」と言えるだろう。安土桃山時代末期から江戸時代初期にかけて加藤清正公が大規模な改修を行ったと言われている。朝鮮出兵の際の「虎退治のエピソード」で知られる加藤清正公は「せいしょこさん」と呼ばれて市民に親しまれているようだ。熊本市出身の演歌歌手の水前寺清子さんの「清子」という名前も「清正」に由来する。
#40 熊本市電の路線図
#41 戦国武将・加藤清正の銅像
#42 城内の様子
■ 熊本城にあるたくさんの見所熊本城にはたくさんの見所があるが、有名なのは石垣。地面付近は勾配が緩いが、上に行くにしたがって勾配がきつくなる独特な作りになっている。上の方はほぼ垂直になっているが、これは「武者返し」と呼ばれている。城に侵入しようとした敵の武者を返してしまうことからこう呼ばれるようになったという。加藤清正が近江国から率いてきた特殊技術を持つ石工集団の「穴太衆(あのうしゅう)」によって作られた。
「昭君の間(しょうくんのま)」と呼ばれる部屋も有名。古代中国の人物で「絶世の美女」と言われた王昭君が描かれているが、実は「将軍の間(しょうぐんのま)」の隠語だという説もある。加藤清正は豊臣秀吉の子飼いの武将。その遺児である秀頼に何かあったときは熊本城に迎え入れて徳川家康に対抗する覚悟があったと言われている。「本当は秀頼を迎え入れるための部屋だった。」という説も一定以上の信憑性がある。
#43 武者返しと呼ばれる石垣
#44 熊本城の天守閣
#45 虎之助の異名を持つ加藤清正
#46 昭君之間 (将軍の間???)
■ 武器の1つになり得る街の持つポテンシャルの大きさということで初めてのうまかな・よかなスタジアム訪問だったが、熊本市(ならびに熊本県)のスケールの大きさというのが1つ印象に残った。県庁所在地と言ってもやはり地方の都市である。熊本市はもっとこじんまりとした街かと思っていたが、人も多くて、ビルも多くて、近代的な街である。身も蓋も無いになってしまうが、Jリーグのクラブが順調に発展できるか否かはその街の持つポテンシャルが大きく関係してくる。
うまかな・よかなスタジアムも想像以上にいいスタジアムだった。「アクセスがあまり良くないこと」と「ピッチまでの距離がかなり遠いこと」はマイナス要素と言えるが、外観等は国体用に作られたスタジアムとは思えない。収容人数は32,000人。たいていの試合は7,000人~8,000人程度の入りなので空席も目立つが、これだけ大きなスタジアムを持っているJ1未経験クラブは片手で数えることができるほどである。
平均観客動員数は7,000人~8,000人程度。『ならば1万人収容のスタジアムで十分ではないか。」という意見もあるとは思うが、サカつく(=Jリーグプロサッカークラブをつくろう!)ではないのでお客さんが集まるようになったからといって、簡単にはスタジアムを改築したり、増築したりすることはできない。「すでに収容人数の多い魅力的なスタジアムがある。」というのはロアッソ熊本の武器の1つになるだろう。
もちろん、街の持つポテンシャルやスタジアムの大きさというのは「クラブの強さ」と完全には比例しない。小都市でありながらJ1に定着しつつあるサガン鳥栖(=ただし、スタジアムは日本でも屈指)や大都市にあるクラブでありながらJ2生活が長く続いているいくつかのクラブが典型例と言えるが、それでも大きなクラブになれる可能性が他の規模の小さなクラブと比較すると相当に高くなるのは間違いないところである。
今回は青春18きっぷを利用したので片道だけで15時間。相当な長旅となったが、2011年に九州新幹線が全面開通したので、新幹線を利用すると新大阪駅からは3時間50分程度で、東京駅からでも6時間程度で熊本駅に着くことができる。距離的にかなり遠いので「熊本ならびにうまかな・よかなスタジアムには行ったことがない。」という人は多いと思うが、時間やお金がかかっても行く価値があるのは確かである。
#47 馬刺しチップス (その1)
#48 馬刺しチップス (その2)
#49 万田坑の石炭 (100円)
(終わり)
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