ロアッソ熊本→ 2017年は自動降格圏となる21位に終わったが、J3で秋田が1位になったことで辛くも「J3降格」を免れた。「他力でJ2に生き残る」という苦しいシーズンになったが、大宮で実績を積み上げた渋谷監督の招聘に成功すると開幕10試合は5勝3敗2分け。好スタートを切ったが、11節以降の24試合は2勝18敗4分けで勝ち点「10」のみ。34節を終えた時点で21位。20位の京都との差が「4」。J3降格の危機を迎えている。
35節はホームの京都戦になる。20位の京都 vs 21位の熊本の対戦になるので「残留争いの行方を大きく左右する大一番」になる。この試合で京都が勝利すると『熊本ならびに讃岐の21位以下は濃厚』と言える情勢になる。J2ライセンスを取得できなかった沼津がJ3で3位に位置するので「沼津が2位以内に入った場合」はJ2からの降格枠が1つ減ることになるが、J3で戦うことを覚悟しなければいけない状況と言える。
J3の環境やレベルは上がってきているので当初と比べると「J3でプレーすること」に抵抗感を感じる選手は少なくなっている。昨オフもMF風間宏希(群馬)やFW藤田祥(秋田)やFW播戸(FC琉球)やFW津田(長野)やMF谷澤(SC相模原)などがJ3のクラブを移籍先として選択するなど確実に変わってきているが、やはり、「J1とJ2の差」以上に「J2とJ3の差」は大きい。J3に降格したら主力の大量流出の可能性は高まる。