カマタマーレ讃岐-ジュビロ磐田 → J2に昇格した讃岐のホーム開幕戦の対戦相手は磐田だったが、前半はホームの讃岐が主導権を握る。ボールをポゼッションする時間も長くて実力的には劣る讃岐ペースで試合が進んでいくが、前半20分に右サイドをMFポポが強引なドリブルで突破して中央にグラウンダーで折り返すと、今シーズン初先発のMF山崎が押し込んで磐田が先制に成功する。しかしながら、その後も讃岐がペースを握って、前半36分には右サイドで粘ったMFアンドレアのクロスが相手のオウンゴールを誘って1対1の同点に追いついた。
「これでイケル。」と讃岐の選手は感じたと思うが、後半は完全に磐田ペースとなる。立ち上がりから立て続けに決定機を作ると、まず後半4分にFW前田がヘディングシュートを決めて勝ち越すと、後半7分にはMF山崎がヘディングシュートを決めて2点差とする。そして、後半18分にも日本代表のDF駒野が鮮やかな直接FKを決めて4点目。あっという間にセーフティーリードとなる。結局、後半は力の差を見せつけた磐田が4対1で勝利してJ2初勝利を飾った。一方の讃岐はホーム開幕戦を落として開幕2連敗となった。
前半と後半は全く違う展開となった。ハーフタイムでシャムスカ監督からどういう指示が出されたのか分からないが、後半の立ち上がりの磐田の圧力は凄まじかった。同点に追いついたことで讃岐が安心してしまったところも無いとは言えないが、ここまで圧力をかけられるとどうしようもない。「讃岐がペースを乱して流れを失った。」というよりは、「磐田の圧力が凄まじくて、讃岐ができることは何もなかった。」と表現する方が適切だと思う。後半の讃岐はほとんどいいところが無かった。
開幕戦はホームで札幌に0対1で敗れたがチャンスはたくさん作った。札幌戦はあと少しのところでゴールが決まらなかったが、2試合目で攻撃陣が爆発した意味は大きい。磐田が戦力的にJ2の中で図抜けているのは間違いないので、いかにして乗れるかである。調子に乗ることができれば、どこも太刀打ちできなくなるだろう。2010年の柏や2011年のFC東京や2013年のG大阪のようにシーズン途中で独走態勢に入ると思うが、「眠っている磐田を起こしてほしくなかった。」と思っているクラブは多いと思う。
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◆ まとめ #731 讃岐 vs 磐田、熊本 vs 松本山雅 (2014/3/14)
→ 3月9日(日)に行われたJ2の11試合の中から、讃岐 vs 磐田、熊本 vs 松本山雅の2試合をピックアップしました。讃岐はJ2に昇格して初のホーム戦で前半は1対1と健闘しましたが、後半は磐田に圧倒されました。手ごたえのある前半と何もできなかった後半の2つから得た経験を次の試合に生かしてほしいところです。
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