ガーナ戦のメンバーには、おおむね納得しているが、”オシムジャパンにこの選手も呼んでみたら面白そう”と考えている選手が何人かいる。なので、リストアップしてみる。
※ 代表選考に関して、現時点で調子のいい選手を選ぶのはいいと思うが、主力となるべき選手(核となるべき選手)は、コンディションが良くなくても、(コンディションが悪かったとしても、)選ぶべきだと思う。以下に名前を挙げた選手も、現時点でのパフォーマンスがどうのこうのというわけではなく、継続して代表で活躍できるポテンシャルがあるからという理由で選んでいます。
① 本田圭佑(名古屋グランパス)好調の名古屋グランパスを牽引する本田圭佑。大柄でフィジカルが強く、左足のキックの精度の高さと威力は、Jリーグでもトップクラス。メンタル面の強さも魅力で、五輪代表はもちろんのこと、将来の日本代表を背負って立つだけのポテンシャルをもつ。
運動量がやや少なく、スピードにも欠けるあるので、守備では苦戦するかもしれないが、そのマイナス要因を帳消しにするだけの攻撃力をもっている。もう、いつ代表に呼ばれてもおかしくない。左サイドハーフでの起用がベターだが、左サイドバックで起用してみても面白い。
② 新井場徹(鹿島アントラーズ)人材難といわれる左サイドバックだが、タレントはそれなりに揃っている。その候補の一番手は、新井場。182cmと大柄だがスピードがあって、左サイドを駆け上がる。今シーズンは、逆サイドのルーキー内田篤の活躍の陰に隠れてしまっている感もあるが、ポテンシャルは十分に代表クラス。守備にも不安はない。
③ 根本裕一(大分トリニータ)右利きの新井場は中に切れ込んでプレーするのを好むが、フィールドをワイドに使うために、左サイドには左利きの選手を置きたがる監督は多い。オシム監督が、もし、そう考えたとしたら、代表候補として、まず根本の名前が頭に浮かぶだろう。
大分では、3-5-2の左ウイングバックでの起用が続いているが、左サイドバックでのプレーも問題ない。根本の精度の高いクロスは、今シーズン、大分で、何度もゴールを演出している。
④ 新居辰基(サガン鳥栖)J2のトップスコアラーは、J1でも一流のストライカーである。それは、これまでの歴史が証明している。不祥事による解雇という苦難を乗り越えたメンタリティの強さ、ストライカーとしての我の強さは、魅力十分。代表選考に関して守るべき唯一の基準は、日の丸をつけてピッチに立ったときに、しっかりと仕事が出来るかどうかだけ。所属リーグがどこだとか、所属チームでレギュラーではないとか、チームの順位がかいだとかは関係ない。
現在は怪我で離脱中だが、新居には、十分に日の丸を付ける資格がある。早い時期に、サガン鳥栖の選手として、日本代表に選ばれてほしい。
⑤ 伊東輝悦(清水エスパルス)日本代表のメンバーを選出するとき、年齢については特別考慮する必要はないと思う。20歳の選手と30歳の選手を比べると、20歳の選手のほうが将来性があることに間違いないが、あくまで、現段階の実力でメンバーを選ぶべきだと思う。もし、オシム監督も、”年齢”というファクターを重要せずに選考を行うのなら、清水エスパルスを支える万能MFを代表に選出してもおかしくない。そのくらい、今シーズンの活躍は際立つ。ポジショニングが素晴らしくこぼれ球を拾いまくり、さらに、そこからプレーを広げることも、自ら突破して局面を打開することも出来る。若手の成長株のMF枝村が自由にプレーできるのも、伊東の存在があってのもの。
⑥ 青木剛(鹿島アントラーズ)本職はボランチだが、ここ数試合センターバックでプレーしていて、アウトゥオリ監督から絶賛されている青木。オシム監督は、ボールを回せるセンターバックは探しているが、現段階では見つかっていない。そうなると、青木をセンターバックとして招集することもありえる。
十八番の美しい軌道を描くロングフィードに加えて、182cmと高さも十分で、ユーティリティ性もある。山本氏がリベロで使いたくなった気持ちは分からないでもない。
⑦ 斉藤大介(京都サンガ)J1で上位のチームだからといって代表に多くの選手を呼んだらいいというわけではないし、逆に、下位のチームだからといって、代表に選考する人数を少なくしろというわけでもない。
J2降格の可能性を残す京都だが、それでも斉藤のプレーは際立つ。左右両足から繰り出される、ロングフィードの正確さはJリーグで№1。試合の流れを読んで前に飛び出すプレーも効果的で、強烈な右足のシュートも秘める。ダイナミックな展開が不足しいがちな日本代表に斉藤大介が必要となる日が来るかもしれない。
⑧ 前田遼一(ジュビロ磐田)磐田の攻撃の中心。182cmと大柄ながらテクニックがあり、キープ力に優れていて、前線で起点になれる存在。周りを生かす能力もあり、オシム監督が求める理想のフォワードのひとりではないかと思われる。ペナルティエリア内で、巧みなドリブルで相手をかわすプレーが印象的。トルシエ時代に代表合宿に呼ばれたことはあるが、代表のキャップはない。2列目の位置でもプレー可能。
- 関連記事
-