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【J2限定】日本代表チーム23名を考える。(左SB/WB編) (2016年版) | | |　

左SB/WB編

→　今シーズンのJ2の左SB/WBの選手で目立っているのは大卒3年目となるDF高瀬(群馬)だろう。オフに大宮から期限付き移籍してきたが試合の終盤になってもほとんど落ちない豊富な運動量とサイドを駆け上がったときのスピードと精度の高い左足のクロスは大きな武器になっている。大宮では2014年はJ1で1試合、2015年はJ2で2試合の出場のみ。ほとんど出場機会が得られなかったが新天地で躍動している。

14節終了時点でのクロス数はJ2最多。この部門の2位はMF田中隼(松本山雅)、3位はDF松田陸(C大阪)、4位はDF阿部翔(千葉)、5位はMF村田和(清水)となる。「J2の中で戦力が充実している。」と評価されているチームでプレーするMF田中隼やDF松田陸などと比べるとはるかに守備に回る時間が長くて攻撃にエネルギーを注ぎにくいのは明らか。そういう不利な条件にも関わらず「リーグ最多」というのは価値がある。

クロス数がリーグ4位となるDF阿部翔(千葉)はパス数もリーグ2位と上位に付ける。J1の甲府でも不動の左WBとして活躍していたので(地元のクラブとはいっても)J2の千葉に移籍したことはちょっとした驚きだったが新天地の千葉でも攻撃の起点として大きな存在感を発揮している。精度の高い左足のキックとクレバーさが武器となる。オフにJ1の磐田に移籍したDF中村太(磐田)の穴をしっかりと埋めている。

コンバートによって新境地を開いたのはMF片山瑛(岡山)である。もともとは「ハードワークの出来る泥臭いタイプのCF」だったが昨オフに不動の左WBだったDF田所(横浜FC)が移籍。その大きな穴を埋める存在として長澤徹監督はMF片山瑛を左WBに本格的にコンバートしたがアシストが多くてアシストランキングでリーグ上位。そして必殺のロングスローはストライカーのFW赤嶺が加入したことで威力が増している。

その他ではMF内田健(愛媛FC)、DF本多(京都)、DF丸橋(C大阪)、DF安在(東京V)、DF高木利(山形)あたりを候補に挙げることが出来る。スペシャルな左足を持っているMF内田健(愛媛FC)は2015年シーズンは途中加入ながら愛媛FCの5位躍進の原動力の1人になった。精度の高い左足のキックは大きな武器になっており、意表を突くロングシュートで過去に何度もネットを揺らしてきた。攻撃力の高い選手である。

J1の名古屋で左SBのレギュラーだったにも関わらずJ2の京都を新天地に選んだDF本多の決断は大きな話題になったが高い身体能力を生かした守備力が大きな武器となる。逆に攻撃の部分は発展途上だったが京都では(名古屋の時と比べると)攻撃に関与する機会が増えている。DF丸橋(C大阪)は左足のスペシャリスト。積極的な攻撃参加はC大阪の大きな武器になっておりビルドアップのときの貢献度も高い。

リオ世代のDF安在(東京V)は今シーズンは低調。調子が上がらずに苦労しているが手倉森JAPANでプレーした経験もある。長崎の高木琢也監督の長男であるDF高木利(山形)は攻撃力の高い選手。縦への突破とクロスが武器となる。5月15日(日)に行われたJ2の第13節の長崎 vs 山形は「初の親子対決」として注目されたが残念ながら息子のDF高木利は怪我のため欠場。初となる親子対決は実現しなかった。

DF黒木晃(熊本)もシーズン序盤は左SBとして見事な活躍を見せた。熊本は開幕5試合を4勝1分け。5節終了時点で単独首位に立つなど旋風を巻き起こしたがDF黒木晃の貢献度は高かった。熊本地震の影響でクラブとして活動が停止していた時期に怪我をしていたDF片山奨(熊本)が約1年ぶりに戦列に復帰してきたのでその後はDF片山奨がスタメンで起用されているがDF片山奨が不在の時期はしっかりと穴を埋めた。

経験の少ない若手選手ではJ1の甲府から期限付き移籍中のMF松本大(長崎)、JFLのHonda FCから加入したDF砂森(讃岐)、阪南大出身で大卒2年目となるDF香川勇(山口)あたりも将来が楽しみな選手と言える。長崎のMF松本大はJリーガーの中で屈指のスピードを持っており、怪我で出遅れた讃岐のDF砂森は左足のキックが武器となる。滝川二高出身のDF香川勇はSBの位置から組み立てに参加することができる。

このあたりの選手で「2枠」を争うことになるがまず最初にDF高瀬(群馬)を選択。群馬にはゴール前で勝負できるCFがいないので彼のクロスがゴールにつながる回数は少ないが仕掛けて質の高いクロスを供給することができる。2人目はMF片山瑛(岡山)を選択した。昨シーズンも試合途中に左右のWBの位置に回った試合はあったが左WBのレギュラーとしてここまで活躍するとは予想できなかった。堅実なプレーができる。

【J2限定】日本代表チーム23名を考える。 (J3+選定) (2016年版)

　・GK シュミット・ダニエル (松本山雅)
　・GK 菅野孝憲 (京都サンガ)
　・GK 中林洋次 (ファジアーノ岡山)
　・DF 田中隼磨 (松本山雅)
　・DF 小池龍太 (レノファ山口)
　・DF 岩政大樹 (ファジアーノ岡山)
　・DF 飯田真輝 (松本山雅)
　・DF 山下達也 (セレッソ大阪)
　・DF 喜山康平 (松本山雅)
　・DF 高瀬優孝 (ザスパクサツ群馬)
　・DF/MF 片山瑛一 (ファジアーノ岡山)
　・MF ？？？ (？？？)
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