16位 ヴァンフォーレ甲府 9勝19敗6分け 42得点63失点 (J1)
→ 1年で再降格となった甲府は、FWハーフナー・マイクが17ゴール、FWパウリーニョが10ゴールと奮闘し、得点数(=42得点)はリーグ11位タイとまずまずでした。クロス数(=576本)がリーグ8位で、クロス成功率(=23.1%)もリーグ10位と平均レベルでしたが、FWハーフナー・マイクがいたことを考えると、クロスの数字は、もっと上位に来たかったところです。パスやドリブルに関する項目はリーグ平均レベルでした。一方、守備面では、セーブ率(=59.9%)がリーグワースト2位で、失点数(=63失点)はリーグワースト3位でした。
17位 アビスパ福岡 6勝24敗4分け 34得点75失点 (J1)
→ 同じく1年で再降格となった福岡は、ドリブル、パス、シュートなど、攻撃に関するスタッツのほとんどがリーグ下位でしたが、唯一、クロス成功率(=25.4%)がリーグ3位と上位に入っています。ゴールシーンを振り返ってみても、クロスから決めたゴールが多かったので、J1でもクロスが武器となりました。一方、リーグ最多の75失点だった守備面は、クリア数(=884回)がリーグ11位で、ブロック数(=555回)がリーグ8位でした。リーグ平均と同じくらいですが、攻め込まれる回数が多かったことを考えると、クリア数やブロック数は少なすぎると感じます。
18位 モンテディオ山形 5勝23敗6分け 23得点64失点 (J1)
→ 最下位に終わった山形は、ゴール数(=23得点)、シュート数(=272本)、シュート決定率(=8.5%)、枠内シュート率(=30.9%)、パス数(=12423本)、パス成功率(=71.1%)、キーパス(=175本)、ドリブル数(=260回)が、いずれもリーグワーストでした。クロス数(=527本)はリーグ14位で、クロス成功率(=23.7%)もリーグ9位とまずまずでしたが、クロス以外では、チャンスの糸口すらつかめなかったことが、数字からも分かります。一方、守備面では、セーブ率(=57.3%)がリーグ最低で、失点数(64失点)もリーグワースト2位でした。他には、タックル数(=810回)とインターセプト数(=95回)がリーグ2位で、ブロック数(=595回)もリーグ3位で、ディフェンス陣は大忙しのシーズンとなりました。
4位 徳島ヴォルティス 19勝11敗8分け 51得点38失点
→ 最終節で惜しくもJ1昇格を逃した徳島は、クロス成功率(=26.1%)がJ2トップで、得点数(=51得点)がリーグ4位タイ、シュート数(=467本)がリーグ3位、キーパス(=282本)がリーグ5位となっています。ただ、クロス数(=566本)、ドリブル数(=412回)、ドリブル成功率(=49.5%)はいずれもリーグ14位と、J2平均を下回りました。一方、守備面では、インターセプト数(=60回)とタックル数(=761回)がリーグ最少で、積極的にボールを奪いに行くスタイルではなかったようです。セーブ率(=74.1%)はリーグ4位の好成績でした。
5位 東京ヴェルディ 16勝11敗11分け 69得点45失点
→ リーグ最多のゴール数(=69得点)を挙げた東京Vは、シュート決定率(=15.0%)がリーグ2位、シュート数(=448本)がリーグ5位、枠内シュート率(=38.8%)がリーグ6位と、シュートに関する項目がJ2でもトップレベルです。また、パス数(=16107本)がリーグ5位、パス成功率(=74.7%)とドリブル数(=619回)はリーグ4位と攻撃に関しては、多くの項目が上位に入っています。一方で、低かったのはクロス成功率(=21.7%)とドリブル成功率(=51.7%)で、前者が12位、後者が13位でリーグ平均を下回りました。守備面は、ほとんどの項目がリーグ平均レベルでした。
6位 ジェフ千葉 16勝10敗12分け 46得点39失点
→ 2年連続でJ1昇格を逃した千葉は、クロス数(=673本)がリーグトップでした。204センチのFWオーロイがいるので、イメージどおりといえますが、クロス成功率(=22.9%)はリーグ9位と平均レベルでした。FWオーロイは、動きの量が少ないので、落下点に近いところにボールが上がらないと競ることすらできません。その結果、成功率が低くなっていると想像できます。悪かったのは、シュート決定率(=9.3%)と枠内シュート率(=36.0%)で、それぞれ、17位と15位でした。シュート数(=494本)はリーグ2位だったので、シュートの正確性に問題がありました。他に気になるのは、ファール数(=571回)の多さで、リーグで3番目の多さでした。
7位 京都サンガ 17勝14敗7分け 50得点45失点
→ 天皇杯で準優勝に輝いた京都は、パス数(=17796本)がリーグ2位で、パス成功率(=74.4%)もリーグ5位でした。また、ドリブル数(=667回)もリーグ2位でしたが、ドリブル成功率(=45.3%)はリーグ最低で、無理な突破が多かったことが数字からも判断できます。一方、クロス数(=546本)とクロス成功率(=20.1%)は共にリーグ17位で、クロスは武器となりませんでした。守備面では、ブロック数(=793回)がリーグ2位で、タックル数(=914回)もリーグ3位の多さでした。
8位 ギラヴァンツ北九州 16勝12敗10分け 45得点46失点
→ 大躍進した北九州は、パス数(=16628本)がリーグ4位で、パス成功率(=76.1%)はリーグ2位でした。ショートパスで組み立てる北九州のスタイルが分かる数字になっています。他には、得点数(=45得点)がリーグ9位で、シュート数(=400本)がリーグ11位で、シュート決定率(=11.3%)はリーグ8位とまずまずの数字でしたが、枠内シュート率(=34.5%)はリーグ18位と低い数字でした。一方の守備面は、タックル数(=946回)がリーグ最多でしたが、タックル成功率(=74.2%)はリーグ19位と成功率が低くなっています。また、ファール数(=597回)がリーグ最多だった点は、改善したいところです。
9位 ザスパ草津 16勝13敗9分け 51得点51失点
→ リーグ4位タイの51得点を挙げた草津は、クロス成功率(=25.3%)がリーグ2位で、シュート成功率(=12.9%)もリーグ3位でした。クロス数(=565本)はリーグ15位で、シュート数(=394本)もリーグ14位とそれほど多くなかったので、シュートやクロスの確実性がゴールに結びついたようです。クロスに関しては、マイナスのクロスを多用するなど、チーム全体で工夫をこらしていた印象で、これが実を結んだ結果といえます。一方、守備陣は、セーブ数(=140回)がリーグ最多で、セーブ率(=73.3%)もリーグ6位でした。失点数(=51失点)はもっと減らす必要がありますが、守護神のGK北は奮闘したと言えます。
10位 栃木SC 15勝12敗11分け 44得点39失点
→ 秋まで昇格争いに加わりながら、終盤に大失速した栃木SCは、シュート数(=462本)でリーグ4位でしたが、シュート決定率(=9.3%)がリーグ18位で、枠内シュート率(=36.6%)もリーグ12位とリーグ平均を下回りました。得点源のFWリカルド・ロボの調子が上がらなかったことが、痛恨でした。カウンター主体のチームなので、パス数(=14037本_リーグ17位)とパス成功率(=67.0%_リーグ18位)に関しては、大きな問題ではありませんが、クロス数(=556本)やドリブル数(=351回)の少なさは改善したいところです。それぞれ、16位と19位でリーグ最低レベルでした。一方、守備面では、クリア数(=1223回)がリーグ2位の多さで、セーブ率(=75.2%)はリーグ3位の好成績でした。
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