■ 4強が昇格争いの中心になっている。J3は15節が終了した。あと2節で折り返し地点を迎えるが鹿児島・いわきFC・松本山雅・富山が昇格争いの中心になっている。鹿児島は10勝3敗2分け、いわきFCと松本山雅は9勝2敗4分け、富山は9勝4敗2分けなので上位4チームはハイペースで勝ち点を積み上げている。上位4チームが抜け出しかけているが5位の藤枝MYFC、6位のFC岐阜、7位のFC今治、8位の長野、9位の愛媛FCにも2位以内のチャンスはある。
大混戦になっているが最大のサプライズは昇格1年目のいわきFCになる。J3は過去を振り返ってみても「昇格1年目のチームが健闘するケース」は多かったが2015年の山口以来となる昇格1年目でのJ2昇格は全くあり得ない話ではない。15試合で30得点というのはJ3最多。「パス数」と「ボール支配率」はJ3でも下位レベルになるがそれ以外の攻撃に関するスタッツの多くはJ3屈指。攻撃的なサッカーを展開している。
これだけの混戦なので得失点差もかなり重要になってくるが「+18」というのはJ3最多となる。爆発的な攻撃力がウリになる。2015年の山口との共通点は多いが「息切れすることなく最後まで昇格争いに参加できるのか?」も大きな注目点になる。2015年の山口は前半戦に突っ走った後、後半戦は勝ち点が伸び悩んだ。年間を通して安定して勝ち点をつかむのは昇格1年目のチームでなくともかなり難しい話である。