■ 後任は元・FC今治のリュイス氏三浦淳寛監督との契約を解除したヴィッセル神戸は3月21日(月)にヤングプレイヤーデベロップメントコーチだったリュイス氏の暫定監督への就任を発表した。同氏は2020年にJ3のFC今治を率いて昇格1年目ながら7位に押し上げた実績があるがFC今治での2年目となる2021年は開幕から低迷して5月19日に契約解除となった。今オフに神戸のコーチに就任していたが暫定監督というポジションに付くことになった。
スペインのバルセロナ出身なのでMFイニエスタと同じ国籍になるがFCバルセロナではなくて同じバルセロナで活動するエスパニョールの出身になる。FCバルセロナやMFイニエスタとの直接的なつながりはないと思われるがMFイニエスタが中心のチームなので「スペイン人である。」というのは大きかったと思われる。ただ、正式な監督ではなくて暫定監督なので「ピンチヒッター止まり」というのも十分に考えられる。
「本命の監督を探している最中でリュイス監督に任せるのは数試合のみ」というのもあり得るので続報を待ちたいところである。FC今治を率いたときはベテラン中心。「スペイン人指導者はパスサッカーにこだわる。」というありがちなイメージに反してシンプルなサッカーを志向した。7位と躍進した2020年のFC今治の「パス数」はJ3で14位。「30mライン進入回数」は16位だったのでパスサッカーとは程遠かった。
もちろん、昇格して1年目だった当時のFC今治と今の神戸の顔ぶれは大きく異なる。神戸にはベースもあるので神戸で「FC今治の時に見せていたサッカーをする。」というのはまずありえないが三浦淳寛監督の後任監督としてはかなりベターな選択である。41歳と若い指導者になるが監督としての能力は高いので(暫定監督ではなくて)正式な監督としてリュイス監督に再建を託すのは1つの有効な手段だと思われる。