左サイドバック編→ 評価が高いパリ世代の選手というと共に鳥栖U-18出身のDF大畑(浦和)とDF中野伸(鳥栖)の2人になる。前者は2001年生まれ、後者は2003年生まれなので2学年差となるがDF中野伸は早くからトップチームの活動に参加していたこともあって同ポジションのライバルとして切磋琢磨してきた間柄になる。2021年はともに「3バックの左」が主戦場になったがDF大畑がポジション争いを制して大きく成長した。
浦和に引き抜かれてビッグクラブに移籍するが「どこまで出場機会を得られるのか?」は注目点になる。浦和でも安定して出場機会を得て活躍するようだと五輪代表の中でも「左SBのレギュラーの1番手」と評価されるようになるだろう。168センチなのでサイズに恵まれた選手ではないがクレバーで縦への推進力を持っている。鳥栖では「3バックの左」を経験してプレーヤーとしての幅を広げることが出来た。
一方のDF中野伸は2021年はやや停滞のシーズンになった。スタメンは19回のみ。ベンチスタートになることも多かった。ポジション争いで敗れる形になったがそれでも高校3年生である。「J1で34試合に出場した。」というのは立派である。こちらも167センチ/49キロなので体格には恵まれていないが左足だけでなく右足のキックも正確。2021年3月には飛び級で東京五輪代表に召集するなど評価は非常に高い。