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【新型コロナ】責められないDF酒井高徳(ヴィッセル神戸)の感染だが・・・。 | | |　

■　ついにJリーガーの感染者が・・・。

阪神タイガースの藤浪投手が3月26日(木)に新型コロナに感染したことを公表した。翌日には他2名の感染も発表された。3月30日(月)には芸能界の大御所の志村けんさんが新型コロナで亡くなったことが発表された。誰もが愛した国民的なコメディアンだったので日本列島は深い悲しみに包まれたが同じ3月30日(月)にDF酒井高の感染が発表された。Jリーガーの新型コロナの感染発覚は初めてとなる。

ここ1週間で日本国内での新型コロナの感染者は一気に増えた。「Jリーガーの中から感染者が出るのは時間の問題」と言えたがまたもビッグネームが第1号になった。3月25日(水)の夜に38.0度の熱が出るなど体調不良を訴えて翌日のトレーニングは欠席。3月28日(土)にPCR検査を実施して3月30日(月)に陽性と診断されたという。3月28日(土)の時点で藤浪投手と同じ「においを感じない。」という症状があったという。

「どういうルートで新型コロナに感染したのか？」に関する情報は流れていないが神戸の公式サイトには「酒井選手以外の選手、スタッフで新型コロナウイルス感染症や風邪の症状等を呈している者はおりません。」と書かれている。阪神のように複数の選手が感染して奥さんなどにも広がっていくと相当に厄介な話になるが今のところはDF酒井高のみとなる。熱も下がっているようなので「不幸中の幸い」と言える。

こういう状況なので誰がどこで感染しても全くおかしくない。「自分は絶対に感染していない。」と自信をもって言える人はもはや誰もいない状況になっているが阪神の懇親会のような「軽率な行動が感染の原因になったのでは？」と疑われる情報が入ってこないことを祈りたい。ドイツなど欧州の情報は誰よりも仕入れていたと思うので軽率な行動を取っているとは考えにくい。彼であれば大丈夫だと思うが・・・。

■　軽率な行動はとっていないと思うが・・・。

とにかく何でも批判をしたい人は一定の割合でいる。「感染したというだけで批判をする人」もいるとは思うが普通の人は「感染しただけ」では批判はしない。もちろん、この時期に欧州などに旅行していた人が感染したり、不必要な疎開が原因で感染してしまったら大きな批判を浴びるがさすがに「何でもかんでも批判する人」は少数である。プロ意識の高いDF酒井高なので「軽率なことはしていないだろう。」と思える。

神戸は「3月27日(金)から4月6日(月)まで11連休を取る。」と報じられている。「誰かに感染するとしたらどのタイミングが危ないのか？」はよく分からないがオフ期間に入ってチームメイトやスタッフと接触した回数は少なかったと考えられる点もポジティブな要素になる。J1の再開は早くても5月9日(土)になるが「37.6度の熱が出たので3月26日(木)の練習に参加できなかった。」というのも不幸中の幸いである。

軽率な行動が原因でないことが確認できればDF酒井高を批判する人はほぼいなくなると思うがここからJリーグならびに神戸が適切な対応を取れるのか？が注目点になる。Jリーガーの中から2人目や3人目の感染者が出てくるのも時間の問題だと思うがJリーグのクラブの中では規模が大きくて、スタッフも充実しており、設備等も充実していると思われる神戸なので「きちんとした対応ができる。」と考えられる。

もともとJリーグは「選手の中から感染者が出たら、即、OUT」という考え方ではなかった。1人の感染者が出たとしてもリーグ戦は続行できるような体制を作ろうとしていたが「チーム内から2人目や3人目の感染者を出さない。」というのはかなり大事になってくる。クラブは「保健所の指導のもと、濃厚接触者の特定やトレーニング施設のいぶきの森球技場の消毒等の対応を行ってまいります。」とコメントしている。

■　J3は4月25日(土)の開幕を目指しているが・・・。

DF酒井高の体調は気になるが年齢を考えると回復できる可能性は高い。誰よりもプロ意識が高い(と思われる)DF酒井高が感染したことでJリーガーの危機感も一気に高まったと思うがいずれ感染者が出るのは確実だったので、比較的、早い段階で感染者が出たことを何とかプラスに変えたいところである。このタイミングでDF酒井高が感染したことで新たに分かることもこれからたくさん出てくるはずである。

J3は4月25日(土)の開幕を目指しているがさすがに現実的ではない。観客が少なくて、かつ、感染者がたくさんは出ていない地域で活動するクラブが多いJ3からリーグ戦をスタートさせるというのはいいアイディアだったと思うが4月24日(金)の開幕を目指していたプロ野球のペナントレースの開幕は阪神のクラスター化で遅れるのは確実。J3の開幕はその翌日を想定していたが「延期されるのは確実」と言える。

J2は5月2日(土)の再開を目指しているがこれもかなり難しい。J1は5月9日(土)の再開を目指しているのでまだ1か月半ほど先の話になるが現状は難しそうだ。2020年の東京五輪の延期が正式に確定したので日程的な余裕は出来たが「いつぐらいに再開・開幕できるのか？」は全く分からない状況になっており、ラグビー(トップリーグ)やバスケットボール(Bリーグ)などのリーグ戦はすでに打ち切りが決まっている。

Jリーグの村井チェアマンは当初から「無観客試合は最後の手段」とコメントしているが5月中の開幕・再開も難しいようであれば無観客試合も視野に入れないといけないだろう。無観客試合になると入場料収入がなくなるのでクラブとしては大ダメージとなるが「リスクが限りなくゼロに近づくまで再開や開幕を引き延ばして試合数が大幅に減るよりは無観客試合でも実施した方がいい。」というのは明らかである。