■ フォワードを強化したファジアーノ岡山13位で中断期間を迎えた岡山も積極的な動きを見せた。2017年の1年間だけ岡山でプレーしたアタッカーのMF石毛を期限付き移籍で再獲得して徳島から左利きのCBのDF安部崇を獲得した。泣き所のフォワードもバンコク・ユナイテッドのFWブレネー・マルロスの獲得に成功した。FWイ・ヨンジェが今シーズンも怪我がちで力を出し切れていない中、本格派のストライカーのFWブレネー・マルロスにかかる期待は大きい。
さらに東京五輪にオーバーエイジで参加したオーストラリア出身のMFミッチェル・デュークの獲得も決まった。清水でプレーしたMFミッチェル・デュークはオーストラリア代表として9試合に出場した経験がある。186センチの長身でありながら運動量が多くて献身的なプレーが出来る点が特徴になる。19位の北九州との差が「7」なので残留争いから一刻でも早く抜け出したい岡山は即戦力級の選手をたくさん獲得した。
今シーズンのJ2は降格枠が「4.0」なので現時点で多くのチームが残留争いに巻き込まれている。夏の移籍市場で補強に動いた下位チームは多かったが20位で中断期間を迎えた愛媛FCも積極的な動きを見せた。FW唐山とFW石井快をいずれも育成型期限付き移籍で獲得していたがさらに経験豊富なCBのDF栗山(山形)を獲得。「アジアの大砲」と言われた高木琢也監督の長男であるMF高木利の獲得にも成功した。
早い段階で監督交代を実施した愛媛FCは「クラブ史上初のJ2降格」の危機を迎えている。愛媛FCのクラブ規模・県内での人気・全国的な知名度を考えると「一旦、J3に落ちてしまうと再昇格するのはかなり難しい。」と言える。石にかじりついてでもJ2に残留しないといけない。23試合で41失点というのはJ2ワーストなので昨シーズンの途中までJ2の山形で守備の要として活躍していたDF栗山にかかる期待は大きい。
■ 若手主体の補強になったSC相模原オフにたくさんの選手が流出した北九州は、先のとおり、19位で中断期間を迎えた。躍進した2020年とは打って変わって難しいシーズンになっているが2020年の主力だったMF椿(メルボルン・シティFC)とDF福森健(大分)の再獲得に成功した。ともに期限付き移籍になるが固定しきれなかった左サイドハーフとサイドバックを強化できたのは良かった。チャンスメイクのできる選手は増えたのでフォワード陣に期待したい。
最下位の22位で中断期間を迎えたSC相模原はたくさんの選手を獲得した。FW澤上(C大阪)、MF高山薫(大分)、MF兵藤(元・仙台)の3人は経験のある選手になるがMF成岡輝(清水)、FW兒玉(鳥栖)、MF松橋優(東京V)、DF藤原優(浦和)、DF木村誠(京都)は若手である。元クラブで出場機会に恵まれなかった伸びしろの大きそうな若手をたくさん獲得した。難しい状況になっているが若手の成長に賭ける道を選択をした。
一般的には残留争いに巻き込まれたクラブはJ1でもJ2でもJ3でも「経験のある選手」や「ネームバリューのある選手」を獲得して乗り切ろうとするケースが多い。今回のSC相模原のように「20才そこそこの若手をたくさん獲得して危機から脱出しようとするパターン」はかなり珍しい。期限付き移籍の選手がほとんどなので「来シーズン以降につながるのか?否か?」は微妙なところではあるが試み自体はなかなか興味深い。
■ タイ代表の獲得に成功するのはどちらだ?開幕ダッシュに失敗したものの、クラモフスキー監督になってV字回復を果たした山形は年代別代表にも選ばれているFW樺山(横浜FM)を期限付き移籍で獲得した。センターフォワードが手薄なので「CFが最優先補強ポイント」と言えたがさらにタイ代表のMFジャルンサック・ウォンコーン(サムットプラーカーン)に興味を示しており、同じJ2の長崎との間で激しい争奪戦が繰り広げられていると報じられている。
1997年生まれのMFウォンコーンは動画を見る限りではスピードがあって突破力があって右足のクロスの精度も高い。身長は167センチなのでCFではなくて2列目のアタッカーになるがルックスも良いので経済効果も期待できる。今年の3月にはJ1の鹿島の獲得候補として名前が挙がったが山形だけでなく長崎も松田浩監督になってから好調。息を吹き返したので「昇格争いの行方を左右する決断」になるかもしれない。
一方、主力の流出に苦しんでいるのは水戸になる。今シーズンも攻撃的なサッカーを展開しているが守備の要であるDF住吉ジェラニレショーン(→広島)が流出してさらにはボランチのMF平野佑(→浦和)も個人昇格となった。DF柳澤亘(→G大阪)も抜けたのでサポーターにとってはつらいニュースが多かったがそれでも中断前に年代別代表のFW藤尾(C大阪)を獲得。MF中里(江原FC)とMF伊藤涼(浦和)の復帰も決まった。
他にもサイズのある万能型のFW黒石(八戸)を獲得して、青森山田高で活躍した高卒2年目のMF古宿(横浜FC)も期限付き移籍で獲得した。「DF住吉ジェラニレショーンをどう埋めるのか?」が注目される中、中盤から前目のポジションの選手が補強の中心になったが「主力が流出した穴を埋める補強」には定評のあるクラブである。11位で中断期間を迎えたおり、「上位争いに絡める可能性」はゼロではない。
→ 2013/09/10 2020年の東京五輪の開催決定に思うこと
・【パリ五輪】3年後の本大会のメンバーに選ばれると思う選手は?(GK/DF)
・【パリ五輪】3年後の本大会のメンバーに選ばれると思う選手は?(MF/FW)
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