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【東京五輪】 3戦全勝！GLのチーム内MVPはやっぱりMF久保建英！ | | |　

■　男子サッカーはGLが終了

東京五輪の男子サッカーはGLが終了したが波乱の多い大会になっている。上位候補に挙げられていたドイツ・アルゼンチン・フランスがGLで姿を消した。A組は日本、B組は韓国が首位通過を果たしたのでアジア勢の頑張りも目立つ。準々決勝のカードが決定したが日本はニュージーランドと対戦する。勝ち上がった場合、準決勝はスペイン or コートジボワール、決勝の相手はブラジルになる可能性が高い。

1968年のメキシコ五輪以来のメダル獲得まであと2勝に迫ったがGLは3連勝。3試合で7得点/1失点と文句なしの成績を残した。自国開催なので「ホーム・コート・アドバンテージ」があるのは当然のことながら大きいがOAの3人が加わって安定感が格段に増した。準決勝の相手がスペインとなると、つい先日、対戦したばかりである。このときはボールを保持される展開になったが成熟度はお互いに上がっている。

7月17日(土)に行われたノエビアスタジアムでの親善試合とは全く違った展開になると思うがGLの3試合で19名が出場機会を得た。残念ながらGK大迫、GK鈴木彩、DF瀬古の3人には出場機会が与えられなかったが当初はバックアップメンバーだったFW林大地とDF町田はプレー機会を得ている。FW林大地に関しては1戦目の南アフリカ戦と2戦目のメキシコ戦はスタメンだったのでフォワードの軸になっている。

■　点の取れるアタッカーに・・・。

3戦目はフランスに4対0で大勝。最高の状態で決勝Tに進むことが出来た。期待は膨らむがGLの3試合で目立ちに目立ったのはやはりMF久保建である。3試合連続ゴールを決めているがいずれもが先制ゴールになる。3試合とも先制ゴールを奪った後、しっかりとリードを保った状態で試合終了のホイッスルを聞いているので「3試合連続の決勝ゴール」となる。神がかり的な活躍を続けていると言ってもオーバーではない。

攻撃の中心として躍動しているが「大きな舞台で点が取れた。」というのはMF久保建にとって大きな話である。昨シーズンはリーガ・エスパニョーラでなかなかゴールを奪えなかった。プロになってからゴールを量産することが出来ずにいるが本来は得点力の高い選手である。高いシュートセンスと高いシュートテクニックに加えて左足のシュートはパンチ力がある。主要リーグで2桁ゴールを記録しても不思議はない。

アタッカーの選手であっても点が取れるのか？否か？で評価は大きく変わってくる。テクニックがあってイマジネーションも豊富なアタッカーは世界にも日本にもたくさんいる。アタッカーの選手で差が付きやすいのは得点力の部分である。「五輪という大舞台で日本代表を勝利に導くゴールを3試合連続で決めることが出来た。」というのは大きな自信になるだろう。点の取れるアタッカーに成長することが期待される。

■　GLの日本のMVPはMF久保建で決まり

重要なゴールを3つも決めたので「GLの日本のMVPはMF久保建で決まり」と言えるが他にも候補となる選手は沢山いる。安定した守備とリーダーシップを見せているCBのDF吉田、攻守にわたって活躍している右SBのDF酒井宏、奪取力が光るボランチのMF遠藤航の3人はオーバーエイジでの選出になるがここまで素晴らしい活躍を見せている。この3人のうちの誰かを「GLの日本のMVP」に推す人も少なくないだろう。

ボランチのMF田中碧、左SBのDF中山雄、1トップのFW林大地、2戦目のメキシコ戦で1ゴール1アシストを記録したMF堂安律もGLでいいプレーを見せた。当然、GK谷もいいプレーを見せた。3連勝でGLを突破したので当然と言えば当然の話ではあるが「チーム内MVP候補はたくさんいる。」と言える。怪我明けのMF三笘が持ち味を出せていないのは気になるが目下の不安材料はMF三笘の状態くらいである。

これ以上ないほど素晴らしいGLになったが森保監督も正当に評価されるべきである。2018年の夏に西野監督からバトンを受けたが2019年のアジア杯は決勝でカタールに敗れるなどサッカーファンから高評価を受けてきたわけではない。それでも「フル代表と五輪代表の監督を兼任する」という難しい役割をここまでは(基本的には)うまくこなしている。森保監督が五輪の舞台を経験したことは日本の財産になるだろう。

　→　2013/09/10 　2020年の東京五輪の開催決定に思うこと

　・【パリ五輪】3年後の本大会のメンバーに選ばれると思う選手は？(GK/DF)
　・【パリ五輪】3年後の本大会のメンバーに選ばれると思う選手は？(MF/FW)