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【Jリーグ】「サンガスタジアム by Kyocera」の雰囲気は好きだ。 | | |　

■　京都・磐田・新潟・FC琉球の4チーム

J2は18節が終了したが京都・磐田・新潟・FC琉球の4チームによる激しい昇格争いが繰り広げられている。これから甲府・長崎・町田・山形などが上位争いに割り込んでくることは十分に考えられるが曹貴裁監督を招聘した京都はずっと負けなしが続いている。直近の19節の金沢戦(A)も何とか逃げ切って首位をキープしたが「失点の少なさ」は驚異的である。守備の堅さは文句なしで「クラブ史上最高」と言える。

2010年以来のJ1復帰を目指しているが視界は良好である。開幕からずっと負けなしが続いていた新潟ならびにFC琉球の勢いが少し落ちてきたことを考えると「このまま京都ならびに磐田の2チームが抜け出す可能性」は小さくない。新潟とFC琉球がどこまで粘れるのか？が注目点になるが新スタジアムになって2年目。GK若原やDF麻田など若手が躍動しているのでサポーターにとっては楽しいシーズンになっている。

「京都の無敗記録をどこが止めるのか？」は興味深いが曹貴裁監督の元、攻守にアグレッシブなサッカーを展開している。結果はもちろん、内容的にも申し分ないと言える。パワハラ問題で湘南の監督を退くことになった曹貴裁監督の早期の現場復帰に関しては今シーズンの京都での仕事ぶりに関係なく良くなかったと思うがさすがに湘南を3度もJ1に引き上げた監督である。指導者としての能力の高さに疑いの余地はない。

■　残念なのはコロナの影響

リスク覚悟で曹貴裁監督を招聘した京都のフロントの賭けは今のところは成功しているが残念なのは新型コロナの影響で入場制限が加えられたままでずっと試合が開催されている点になる。「サンガスタジアム by Kyocera」になってから入場制限なしで試合が行われたのはこけら落としとなった2020年2月のC大阪とのプレシーズンマッチのみ。以降は無観客試合を含めてずっと制限が加えられた中での試合になる。

新スタ元年で大いに盛り上がるはずだったがコロナによって水を差される形になった。Jリーグのどのチームよりも新型コロナのマイナスの影響を受けたクラブと言えるがそれでも新スタジアムの効果は小さくないと思われる。新しくできたスタジアムにはこれまでに2度行ったが雰囲気は素晴らしい。1回目はすでに触れたC大阪とのPSMで、2回目は「コロナ禍」での愛媛FC戦だったがどちらも最上級の雰囲気だった。

かつての西京極陸上競技場(現：たけびしスタジアム京都)にも何度も訪問している。西京極陸上競技場もそれはそれで味のあるサッカー競技場だったが、やはり、新スタジアムはあらゆる面で段違いである。ジェフ千葉のホームスタジアムが2005年の途中に市原臨海競技場感染(現：ゼットエーオリプリスタジアム)からフクダ電子アリーナに変わって劇的に観戦環境が良くなったが「それに匹敵する大変化」と言える。

■　雰囲気はJリーグで最高クラス

「コロナ禍」においてはチャントも使えないので各クラブのサポーターはいろいろと策を練っているがDAZN越しに試合を観ていても「京都のスタジアムの雰囲気はJリーグで最高クラス」と言える。バックスタンドに屋根がない西京極陸上競技場は応援の声が反響しにくくてサポーターは応援の部分でも大きなハンディを抱えていた。京都の応援がポジティブに評価されることはほぼ無かったが劇的に変化したと言える。

もちろん、「これだけの結果が出ているのでサポーターがストレスを感じることなく試合を観戦することが出来ている。」という点は無視できない。やはり、どれだけ素晴らしいスタジアムであってもホームチームの結果が伴わないとネガティブなサポーターは多くなる。降格の危機にあるクラブのホームスタジアムはどう頑張っても重たい雰囲気になってしまうが今シーズンの京都はこれ以上ないほどの結果が出ている。

プロ野球でも「トランペットを使った応援はどうなのか？」と定期的に議論されている。バッターボックスに入った選手に対して各選手のテーマソングを演奏するのは日本のプロ野球の特徴であり、名物の1つになっているが、「やかましい。」、「うるさい。」と主張する人は少なくない。「トランペットを使った応援で盛り上がりたい。」という人も少なくないが「MLBのような応援の方がいい。」という人も少なくない。

このあたりについては各球団や各クラブがそれぞれに話し合いをしてベストな道を選択すべき話になるが「プレー中の選手が出す音(ボールを蹴る音・打球音・選手が接触するときの音など)」ならびに「サポーターの声(歓声・悲鳴・ため息)」がかき消される応援は個人的には勿体なく感じる。今のような京都の応援スタイルが「チャントを使った応援が解禁された後も継続されること」を個人的には願うが果たして・・・。