尹晶煥監督になって2年目の千葉は実績のあるFW佐藤寿、DF増嶋、MF田坂が現役を引退した。さらにGK佐藤優(→熊本)とMF工藤浩(→栃木シティFC)も契約満了になったので35歳前後のベテランがたくさん抜けた。若返りを図る意図もあったと思うがFW大槻周(山形)、MF岩崎(湘南)、MF福満(福岡)、MF末吉塁(山形)、DF鈴木大(浦和)、MF伊東幸(鹿島)、DF小田(町田)など即戦力クラスの選手をたくさん獲得した。
もちろん、流出も少なくない。加入2年目の2020年は期待に応える働きが出来なかったFWクレーベ(→横浜FC)の移籍は想定の範囲内だったと思うが加入1年目のFW山下敬(→鳥栖)の移籍は想定外だったと思われる。FW川又がいて、FW佐藤寿がいて、FW櫻川ソロモンがいたので「CF系の選手が充実している点」は2020年の千葉のストロングポイントだったがそのうちの3人がチームを離れることになった。
高卒2年目のFW櫻川ソロモンは特大のポテンシャルを秘めた選手なので期待度は高いが実績は乏しい。FW大槻周、FW船山貴、MF岩崎などは2トップの一角でプレーできるがCF系の選手は不足している。FW川又が怪我で長期離脱するようだと大変なことになるので「あと1人はCFを獲得したい状況」になっているが尹晶煥監督のサッカーに合いそうな選手をたくさん獲得できた。十分な補強ができたと言える。
最終ラインの軸になれるDF鈴木大を獲得できたのは大きい。一方、右SBのDF伊東幸はここ数年は怪我に苦しんでいるが高精度の右足を持っている。環境が変わった途端、怪我に苦しんでいたことが嘘のようにバリバリ活躍するパターンはJリーグでも少なくない。鹿島でチームメイトだったDF小田とのポジション争いになると思うがサイド攻撃を重視する尹晶煥監督の下、大きな存在感を発揮する可能性がある。
■ 曹貴裁監督を招聘した京都サンガ賛否両論ある中で曹貴裁監督を招聘した京都は「キジェ・チルドレン」をたくさん獲得した。MF武富(浦和)、MF白井康(札幌)、MF松田天(湘南)、MF中川寛(湘南)を獲得しているが最も大きな話題になったのはFWピーター・ウタカの残留である。「町田行きが有力」となった時期もあったが大誤報だったのか、突如として本人の気が変わったのか、何かしらのアクシデントが発生したのか、いずれにしても京都に残った。
何だかんだでJ2の得点王に輝いた選手である。引き留めに成功したのは良かった。心配されるのは曹貴裁監督がうまく扱えるのか?である。湘南時代の2014年はFWウェリントンがフォワードの軸として大活躍したがその他の外国人フォワードで曹貴裁監督の下で主力として活躍できたのは2017年のFWジネイくらいである。外国人フォワードを使うのが上手な監督ではないことを考えると不安はある。
「キジェ・チルドレン」以外ではMF武田将(甲府)、MF三沢(鳥取)、DF荻原(新潟)、GK福島(浦和)、DF木村誠(FC東京)などを獲得した。DF長井(関西大)も「即戦力ルーキー」という評判なので若手から中堅世代の層はかなり厚くなった。当然、MF福岡慎、GK若原、MF上月、MF谷内田、MF川崎颯などにはさらなる成長が期待できる。MF仙頭(→鳥栖)はレンタル終了となったが「充実した補強ができた。」と言える。
「1年でのJ1復帰」に失敗した磐田だったが静かなオフになった。当然のことながら有望な選手や実力者をたくさん抱えているので草刈り場になる可能性は少なからずあったがFW小川航とMF伊藤洋の残留は決定した。FWルキアンの動向は現時点でははっきりせず。ユース出身のFW中野誠(→大宮)の流出はショッキングだったがFW小川航とMF伊藤洋がチームに残ったので最悪の事態になることは避けられた。
一方、加入が決まったのはMF鈴木雄(松本山雅)、DF森岡陸(法政大)、MF鹿沼(SC相模原)、DF加藤智(ACカヤーニ)の4人だけ。積極的な動きを見せることを期待していたサポーターには物足りないオフになったと思うが大卒1年目ながら2020年のJ3でベストイレブン級の働きを見せたボランチのMF鹿沼を獲得できたのは大きい。豊富な運動量を駆使してボランチの位置からゴール前のチャンスに絡むことが出来る。
■ 浮き沈みの激しいオフになったアルビレックス新潟アルベルト監督になって2年目の新潟は浮き沈みの激しいオフになった。J3の得点王であるFW谷口海(熊本)の獲得に成功して五輪代表クラスの実力を持つMF高宇洋(山口)の獲得にも成功した。2019年のJ3でMVP級の活躍を見せたMF藤原奏(北九州)の獲得にも成功したので有望株を3人もゲットした。さらに実績十分のストライカーのFW鈴木孝(C大阪)の獲得にも成功したのでポジティブなニュースは少なくない。
期限付き移籍の選手が多かったので彼らの動向は要注目だったがGK小島亨とDF田上はレンタル延長、MF島田譲は完全移籍での獲得に成功した。レンタル中ながら欠かせない戦力になった3人の引き止めに成功したのは良かったがMF中島元(→C大阪)はレンタル終了となった。右SBのDF新井直(→C大阪)の流出は想定内だと思うがショックが大きいのはFW渡邉新(→大分)の流出になる。フォワードの軸となる選手を失った。
さらにクラブの至宝である20歳のMF本間至(→徳島)の流出も濃厚となった。MF中島元、FW渡邉新、MF本間至の3人の去就は注目ポイントだったが「3人とも抜ける。」というのは予想できなかった。MFシルビーニョも契約満了になったのでアタッカー系の選手はMFロメロ・フランクとMF高木善くらいである。攻撃的なサッカーの肝となるポジションであり、クラブの顔となるポジションなので大変な事態になりつつある。
21位からの巻き返しを図る愛媛FCは戦力アップに成功した。ボランチのMF川村のレンタル延長に成功したのは大きい。MF長沼(→広島)がレンタル終了、生え抜きのDF山崎浩(→山形)とFW丹羽(金沢)が流出したが大きなマイナスとは言えない。新たに獲得したのはMF近藤貴(大宮)、DF浦田延(松本山雅)、MF内田健(甲府)、GK秋元(町田)など。愛媛FCで活躍して評価を高めてチームを離れた選手をたくさん獲得した。
MF近藤貴以外の3人はベテランである。ここ1年で高齢化が一気に進んだ愛媛FCなので「ベテラン主体の補強は宜しくない。」という見方もできるが力のある選手をたくさん獲得できたのは間違いない。J3降格というクラブ史上最大の危機に直面していることを考えると「とにかく即戦力を獲得してJ3降格を回避する。」というのは悪くない選択である。CFがさらに手薄になったのでこのポジションの補強は必要である。
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